ベトナムで旧暦1月10日に祝われる「vía Thần Tài(財神節/ヴィア・タンタイ)」を迎え、縁起物とされる食材の価格が軒並み急騰している。焼きライギョ(cá lóc nướng)は1kgあたり30万ドン、オニテナガエビ(tôm càng xanh)は50万ドン、身入りの良いワタリガニ(cua biển thịt)は55万〜65万ドンと、通常期に比べ30〜50%もの値上がりを記録した。
「財神節」とは何か——ベトナム独自の商売繁盛祈願
財神節は、商売繁盛と金運上昇を願うベトナム特有の行事である。旧正月(テト)明けの旧暦1月10日に当たり、多くの商店主や企業経営者がこの日に金製品を購入したり、神棚に供物を捧げたりする。特にライギョは「龍」に見立てられ、富と繁栄の象徴として珍重される。焼きライギョを丸ごと供える習慣は南部を中心に根強く、ホーチミン市やメコンデルタ地域では需要が集中しやすい。
高騰の背景——需要集中と流通コスト
価格高騰の主因は、短期間に需要が爆発的に増加することにある。養殖業者や漁師は通常の出荷量では追いつかず、仲買業者が買い付け価格を引き上げる。さらに、テト直後で物流がまだ完全に回復していないことも、末端価格を押し上げる要因となっている。エビやカニといった高級海鮮類は、宴会需要も重なり、一層の値上がりとなった。
日本との接点——水産輸出への波及は限定的
ベトナムは日本向けにエビやカニを輸出する主要国の一つだが、財神節による一時的な国内価格高騰が輸出価格に直結するケースは少ない。ただし、国内消費が優先されることで輸出向け在庫が一時的に減少する可能性はあり、日本の輸入業者は例年この時期の納期遅延に注意を払っている。
今後の見通し
財神節を過ぎれば価格は徐々に平常に戻る見込みだが、2026年はエルニーニョ現象の影響で養殖生産量がやや不安定との指摘もある。水産物価格の動向は、ベトナム国内のインフレ圧力を測る一つの指標ともなるため、引き続き注視が必要だ。
出典: VN Express
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