ベトナム北部フート省は、深刻な損傷が確認されているロー川橋に代わる新橋の建設を決定した。総投資額は1,000億ドン超を見込み、緊急工事として2026年3月から約1年間で施工、2027年の旧正月(テト)前の開通を目指す。首相からも承認を得ており、地方主導のインフラ整備プロジェクトとして注目される。
現行橋の深刻な損傷と新橋建設の経緯
フート省人民委員会は2月24日、チャン・ズイ・ドン主席の主宰により会議を開催し、ドアンフン社に位置するロー川新橋の建設計画を承認した。省建設局の報告によれば、現行のロー川橋は深刻な損傷が確認されており、住民の安全な通行を確保するため、早急な対応が求められていた。
現行橋は2008年に総投資額320億ドン(うち橋梁部分231億ドン)で承認され、2015年11月に供用開始、2018年1月に保証期間が終了している。調査の結果、桁や橋脚に異常は見られなかったものの、橋台や場所打ち杭から採取した一部のコンクリートコアサンプルが設計要件を満たしていないことが判明。省公安は刑法第298条第3項に基づき「重大な結果を招いた建設規定違反」として刑事事件を立件している。
新橋の建設計画と首相の指示
新橋は現行橋から約2.4km下流のソックダン工業団地を通る主要軸上に建設される。総投資額は国家予算から1,000億ドン超を見込み、2026年3月1日から約1年間で施工する計画だ。省は「数百年先を見据えた長期的視野」で設計し、ハノイ方面への幹線道路との接続を確保する方針を示している。
ファム・ミン・チン首相は政府官房通知第81号において、橋の損傷対応が遅延していると指摘。「1日も無駄にせず、1週間も遅れず、1ヶ月のチャンスも逃さず、1年を通じて受け身にならない」との精神で迅速な対応を求めた。2026年2月中に鑑定結論を完了し、関連する違反行為を法に基づき厳正に処分するよう指示している。
新橋の規模は、同じくロー川に架かるフォンチャウ橋と同等以上(特に横断面について)とし、気候変動や異常気象への対応も設計に盛り込む。中央政府が建設費を、フート省が用地取得費と取付道路費を負担する分担となっている。
日系企業・投資家への示唆
フート省はハノイから北西約80kmに位置し、工業団地の整備が進む地域である。ロー川新橋の完成により、ハノイ方面へのアクセスが改善されれば、同省への製造業進出の魅力が高まる可能性がある。一方、今回の事案は公共インフラの品質管理問題を浮き彫りにしており、ベトナムでの建設プロジェクトに関わる日系企業にとっては、施工管理や品質保証体制の重要性を再認識させる事例といえる。
出典: Vn Economy
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