【ベトナム金市場異変】ハノイ・ホーチミンで金の指輪が売り切れ続出、大手店舗が相次ぎ販売停止・予約受付中止に

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ベトナムの首都ハノイと南部の経済都市ホーチミン市で、金の指輪(ヴァン・ニャン)が品薄となり、主要ブランドが相次いで販売停止や予約受付の中止を発表する異例の事態が発生している。3月1日午後、店頭には購入を希望する市民が長蛇の列を作ったものの、多くが空振りに終わった。

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大手金販売店が一斉に「在庫切れ」を宣言

3月1日午後、ベトナム国内の複数の大手貴金属ブランドが、金の指輪の在庫切れを一斉に発表した。ハノイ市内およびホーチミン市内の店舗では、購入希望者が店頭に殺到し、混雑した状況が続いていたにもかかわらず、各社は新規の予約(デポジット)受付も停止する措置を取った。

ベトナムでは、金は伝統的に資産保全の手段として根強い人気を誇る。特に「ヴァン・ニャン」と呼ばれる金の指輪は、SJC金塊(ベトナム中央銀行が品質を保証する国内最高純度の金塊)と並んで、一般市民が手軽に購入できる金製品として広く流通している。

金価格高騰と投資需要の過熱が背景

今回の品薄状態の背景には、世界的な金価格の上昇傾向と、それに伴うベトナム国内での投資需要の急増がある。ベトナムでは国内金価格が国際価格を大幅に上回る「プレミアム」が付く傾向があり、市民の間では金を安全資産として購入する動きが根強い。特に経済の先行き不透明感が増す局面では、金への資金逃避が加速する傾向にある。

また、ベトナムの金市場は中央銀行の厳格な管理下にあり、金塊の輸入が制限されているため、需給の逼迫が起きやすい構造的な問題も指摘されている。

日本企業・投資家への示唆

今回の事態は、ベトナム経済における金の特殊な位置づけを改めて浮き彫りにしている。日本企業がベトナムで事業展開する際には、現地通貨ドンの為替変動リスクに加え、市民の金選好がもたらす消費行動や貯蓄傾向を理解することが重要となる。金市場の動向は、ベトナムのインフレ期待や金融政策への市民の信認を測るバロメーターとも言える。

出典: VN Express

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