2026年の旧正月(テト・グエンダン)期間中、ベトナム高速道路投資開発総公社(VEC)が管理・運営する5つの高速道路路線において、約268万台の車両が利用し、前年同期比18.68%増という大幅な伸びを記録した。複数の路線で過去最高の交通量を更新しており、ベトナム国民の旺盛な移動需要とモータリゼーションの進展が改めて浮き彫りとなった。
テト期間中の交通量、複数路線で過去最高を記録
2月25日、VECの発表によると、テト休暇期間中の高速道路利用は前年を大きく上回った。特に注目すべきは、2月14日(旧暦12月27日)に記録された急激な交通量の増加である。
北部の主要路線であるカウゼー〜ニンビン高速道路(ハノイ南部からニンビン省を結ぶ約50kmの路線)は、1日あたり12万9,141台という驚異的な数字を記録した。一方、南部のホーチミン市〜ロンタイン〜ザウザイ高速道路(ホーチミン市と東南部のドンナイ省を結ぶ路線)は、1日平均8万1,879台と、開通以来最高の利用台数を達成した。
さらに、北部のノイバイ〜ラオカイ高速道路(ハノイから中国国境に近いラオカイ省を結ぶ約265kmの路線)は、旧正月5日目に11万427台を記録。中部のダナン〜クアンガイ高速道路も過去最高の交通量を更新した。
新路線ベンルック〜ロンタイン高速道路が渋滞緩和に貢献
特筆すべきは、ベンルック〜ロンタイン高速道路の効果である。この路線は、従来ホーチミン市周辺の物流・交通の大動脈であった国道1号線および国道51号線の渋滞緩和を目的に建設されたもので、今回のテト期間中は1日平均2万5,882台が利用した。同路線の開通により、南部経済圏の交通インフラが着実に強化されていることが示された。
一部でピーク時の渋滞と事故も発生
VECによれば、大型連休期間中に交通量が増加するのは避けられない傾向である。今回のテトでも、カウゼー〜ニンビン、ホーチミン市〜ロンタイン〜ザウザイ、ノイバイ〜ラオカイの各路線において、ピーク時間帯に局所的な渋滞が発生した。また、複数の路線で接触事故が起きたものの、特に重大な事故は報告されていない。
期間中、VECは24時間体制での運営・パトロール・救援活動を維持。各運営部門は人員を増強し、発生する事態への即応体制を整えた。また、交通警察局(C08)および各地方の交通警察と連携し、早い段階から遠方での交通誘導を実施、インターチェンジや料金所での柔軟な交通制御を行った。
拡張工事を推進、スマート交通システム導入も加速
増加する一方の交通量に対応するため、VECは現在、ノイバイ〜ラオカイ高速道路およびホーチミン市〜ロンタイン〜ザウザイ高速道路の拡張プロジェクトを進めている。テト期間中も一部工事は継続され、インフラのボトルネック解消と通行能力向上を急いでいる。
今後、VECは高速道路のさらなる拡張計画を検討するとともに、ITS(高度道路交通システム)の導入やデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、運営・管理の高度化を図る方針だ。これにより、サービス品質の向上と交通秩序・安全の確保を目指すとしている。
日本企業・投資家への示唆
ベトナムの高速道路網整備は、同国の経済成長を支える重要なインフラ投資である。テト期間中の記録的な交通量は、国民の所得向上と自動車保有率の上昇を如実に反映している。日本企業にとっては、物流効率の改善や南北経済回廊の発展による新たなビジネス機会が期待される一方、交通インフラ関連の技術・サービス輸出の可能性も広がっている。特にITSやDX分野での日本の知見は、ベトナム側からの関心も高く、今後の協力拡大が見込まれる。
出典: Vn Economy
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