ベトナム株が今、かつてないほど注目されています。2026年9月にはFTSEラッセルによる新興市場への昇格が正式に決まり、世界中の機関投資家マネーがベトナムに流入する道筋がはっきりしました。パッシブ資金だけで約60億ドル、長期的には250億ドル規模の資金流入が見込まれるという試算もあります。
「ベトナム株を買ってみたいけど、どうやって始めればいいの?」
この疑問に、ハノイ在住13年の筆者が徹底的にお答えします。日本の証券会社を使う方法と、ベトナム現地の証券会社で口座を開く方法。それぞれのメリット・デメリット、具体的な手順、手数料の違いまで、この記事だけで全てわかるように構成しました。
ベトナム株を買う3つの方法
ベトナム株を買うルートは、大きく分けて3つあります。
1つ目は、日本の証券会社でベトナム個別株を直接購入する方法。2つ目は、ベトナム現地の証券会社に口座を開設して取引する方法。そして3つ目は、投資信託やETFを通じて間接的にベトナム株に投資する方法です。
それぞれ手軽さ、コスト、取引できる銘柄数が大きく異なります。以下で順番に詳しく見ていきましょう。

方法①:日本の証券会社でベトナム株を買う
日本語だけで完結し、最もハードルが低いのがこの方法です。ただし、2026年4月現在、日本からベトナムの個別株を直接売買できる証券会社は限られています。
日本でベトナム株が買える主な証券会社
アイザワ証券は、ベトナム株に最も力を入れている日本の証券会社です。ホーチミン証券取引所(HOSE)を中心に約2,400銘柄を取り扱っており、リアルタイムでの取引が可能な唯一の国内証券会社でもあります。ブルートレード口座を利用すればインターネット注文の手数料は1.65%。対面やLINEでのサポートも受けられるため、初心者にとっては最も安心感のある選択肢でしょう。子会社の日本証券(JSI)がハノイにあり、現地情報を日本語で発信している点も強みです。
SBI証券は、ネット証券大手でベトナム株を扱う数少ない存在です。取引手数料は2.20%で、最低手数料は1,320,000VND(約8,000円前後)。注文は1日1~2回の約定タイミングとなるため、リアルタイム取引はできません。しかしSBI証券の口座を既に持っている方にとっては、追加の口座開設手続きなしでベトナム株取引を始められる手軽さがあります。
このほか、岩井コスモ証券やむさし証券でもベトナム株の取り扱いがあります。

日本の証券会社を使うメリット
日本の証券会社でベトナム株を買う最大の利点は、全てが日本語で完結する安心感です。口座開設はオンラインで簡単にでき、特定口座を使えば確定申告の手間も軽減されます。何か困ったときにカスタマーサポートへ日本語で相談できるのも大きい。海外投資が初めてという方には、まずこのルートから始めることをおすすめします。
日本の証券会社を使うデメリット
一方で無視できないのがコストの高さです。取引手数料は現地証券会社の約10倍以上。さらに為替スプレッドも加算されます。例えばSBI証券では1万ドンあたり2円の為替手数料がかかり、アイザワ証券でもスプレッドは約4.3%。現地の銀行公式レートと比較すると、この差だけで投資パフォーマンスに大きな影響が出てきます。
また、日本の証券会社では有償増資(ライツ・オファリング)への申し込みができないという制約があります。ベトナムでは企業が既存株主に対して市場価格より安い価格で新株を割り当てることが頻繁にあり、これに参加できないのは長期投資家にとって無視できない機会損失です。
さらに取り扱い銘柄も限定的で、UPCoM市場の銘柄にはほぼアクセスできません。
方法②:ベトナム現地の証券会社に口座を開設する
長期的にベトナム株を本格的に取引したいなら、現地の証券会社で口座を開くのが圧倒的に有利です。手数料の安さ、為替レートの良さ、有償増資への参加、そして全上場銘柄へのアクセスという4つのメリットがあります。
現地口座のコストメリット
ベトナム現地の証券会社の取引手数料は、取引額の0.15%~0.35%程度。最低手数料の設定がない会社がほとんどです。為替レートも銀行の公式レートが適用されるため、日本の証券会社のような割高なスプレッドは発生しません。
具体的に比較すると、100万円分のベトナム株を売買した場合、日本の証券会社では手数料だけで1.65~2.20万円。これに為替スプレッド4~6%が乗ります。現地の証券会社なら手数料は1,500~3,500円相当で、為替コストもごくわずか。この差は投資金額が大きくなるほど、そして取引回数が増えるほど効いてきます。
おすすめの現地証券会社
SSI証券は、ベトナム最大級の証券会社で、日本語対応スタッフが在籍しています。手数料は0.15~0.25%で、オンライン取引やスマートフォンアプリにも対応。外国人投資家への対応実績が豊富で、口座開設から取引開始まで比較的スムーズです。
ホーチミン証券(HSC)は、質の高いリサーチレポートで定評があります。市場分析や企業リサーチを重視する投資家に人気があり、手数料は0.15~0.35%。機関投資家からの信頼も厚い証券会社です。
VNダイレクト証券(VNDIRECT)は、オンライン取引プラットフォームの使い勝手に優れています。手数料は0.15~0.25%。英語でのサポートが充実しており、日本語対応も進んでいます。
日本証券(JSI)は、ベトナムで唯一の日系証券会社です。アイザワ証券の子会社で、全てのやり取りを日本語で行えます。手数料は0.3~0.6%と現地としてはやや高めですが、日本人にとっての安心感は群を抜いています。デイリーレポートやマクロ経済レポートも日本語で配信しています。
Vietcombank証券(VCBS)は、ベトナム最大手銀行Vietcombankの子会社です。最低手数料が0.075%からと非常に安く、銀行系の安定した経営基盤が魅力です。

現地口座の開設手順
ベトナム現地で証券口座を開設する具体的な流れを説明します。申し込みから実際に取引を開始できるまで、通常3~4週間かかります。
まず、パスポート証明書を2部取得します。これはベトナム各地の公証役場(Phòng Công Chứng)で取得可能です。日本在住の方は、駐日ベトナム大使館、在大阪ベトナム総領事館、在福岡ベトナム総領事館でも取得できます。
次に、証券会社に口座開設を申し込みます。必要書類は、パスポート原本、ビザ(ノービザの場合は入国スタンプ)、パスポート証明書です。証券会社によっては一部の手続きを代行してくれるところもあり、その場合は手続き自体は1日で完了することもあります。
証券会社が証券保管センター(VSD)に対して証券取引コードの申請を行います。このコードは外国人投資家1人につき1つだけ割り当てられるもので、発行までに数週間かかります。
証券取引コードが発行されたら、証券会社指定の銀行に証券決済口座を開設します。この口座に投資資金を海外送金すれば、いよいよ取引開始です。送金は日本円や米ドルなど主要通貨で行えば、着金日当日のレートでベトナムドンに両替されて入金されます。
日本在住の方でも開設できるのか
結論から言えば、渡航が必要なケースがほとんどです。ただし、証券会社によってはリモートでの手続きに対応しているところもあります。観光ビザで短期渡航し、口座開設の手続きだけ済ませて帰国するパターンも一般的です。筆者の周囲でも、旅行のついでに証券口座を開設される方は少なくありません。
複数口座の開設と移管
外国人投資家は複数の証券会社に口座を持つことが可能です。1つの証券取引コードで複数の証券会社で新規取引ができます。ただし、既に保有している株を別の証券会社に移す場合は、移管手続きが必要です。最初の証券会社選びは慎重に行うことをおすすめします。
方法③:投資信託やETFでベトナムに投資する
口座開設の手間をかけたくない、まずは少額から始めたいという方には、ベトナム株を含む投資信託やETFという選択肢があります。楽天証券やマネックス証券ではベトナム個別株の取引には対応していませんが、投資信託を通じたベトナム投資は可能です。
代表的なものとして「iFreeNEXT ベトナム株インデックス」があり、VN100指数に連動する運用を目指しています。NISAの成長投資枠でも購入可能な商品があるため、税制面でのメリットも享受できます。
またベトナム現地には、FUEVFVND(Diamond ETF)やFUESSVFL(金融セクターETF)、E1VFVN30といったETFがあり、現地口座があればこれらを直接購入できます。個別株の銘柄選定に自信がない段階でも、ETFを通じてベトナム市場全体の成長を取り込むことが可能です。
ベトナム株の基本情報:市場と取引ルールを理解する
ベトナム株を売買する前に、市場の構造と取引ルールを押さえておきましょう。
3つの株式市場
ベトナムの株式市場は3つに分かれています。ホーチミン証券取引所(HOSE)は2000年設立のベトナム最大の市場で、銀行、不動産、製造業などの大企業が上場しています。時価総額の大部分を占めるメイン市場です。
ハノイ証券取引所(HNX)は2005年設立で、中小企業が中心。成長性の高い企業が多く、主要30銘柄で構成されるHNX30指数があります。
UPCoM市場は2009年に開設された未上場企業の取引市場です。上場準備中の企業や成長途上の企業が登録されており、規制は緩やかですが流動性は低め。将来HOSEやHNXに上場する前の「原石」を見つけられる場でもあります。
取引通貨と売買ルール
ベトナム株の取引通貨はベトナムドン(VND)のみです。日本円や米ドルでの直接取引はできません。
同一取引日内の同一銘柄の反対売買は可能です。値幅制限はHOSEが前日終値の±7%、HNXが±10%、UPCoMが±15%となっています。
税制
ベトナムでの株式取引にかかる税金は、株式譲渡時に譲渡額の0.1%、現金配当受取時に配当金額の5%です。いずれも証券会社が源泉徴収するため、投資家側で特別な手続きは不要です。ただし、日本の居住者は日本での確定申告が別途必要になります。
外国人保有制限(FOL)
上場企業の外国人保有上限は、一般企業で49%、銀行で30%です。この制限に達した銘柄は外国人が新規購入できなくなります。ただし、株主総会で制限撤廃を決議した企業はそれ以上の保有も可能です。投資前に、狙っている銘柄のFOL状況を確認しておくことが重要です。
2026年、ベトナム株を買う「最大の理由」:FTSE新興市場昇格
なぜ今、ベトナム株が注目されているのか。その最大の理由は、2026年9月21日に予定されているFTSEラッセルによる新興市場(Secondary Emerging Market)への昇格です。
2025年10月にFTSEラッセルがベトナムの昇格を発表して以来、VN指数は2025年4月の1,100ポイントから10月には1,700ポイント近くまで約50%上昇しました。そして2026年4月8日、FTSEラッセルは3月の中間レビュー結果を発表し、昇格スケジュールが予定通り進行していることを正式に確認しました。
昇格が実現すると何が起きるのか。FTSEラッセルの新興市場指数に連動するパッシブファンドが、機械的にベトナム株を組み入れることになります。その金額はパッシブ資金だけで約60億ドル。世界銀行の試算では、短期で約50億ドル、2030年までの長期では最大250億ドルの資金流入が見込まれています。
この昇格は、ベトナム株投資を始めるかどうかを考える上で、見逃せない大きなカタリストです。
筆者は「富の南下」という概念でこの構造変化を解説するシリーズ記事を書いています。ベトナムに世界の資本が集まる構造的な理由を知りたい方は、ぜひマガジン「富の南下シリーズ」をご覧ください。
ベトナム株のメリットとリスク
メリット
ベトナム経済はGDP成長率6~8%台を安定的に維持しており、2025年第3四半期には前年比8.23%という高成長を記録しました。人口の約7割が若年層で、消費市場の拡大余地も大きい。製造業やIT分野でのFDI(外国直接投資)の増加に伴い、特に電子機器やソフトウェア産業が急成長しています。
現地証券会社の手数料の安さも見逃せません。0.15~0.35%という水準は、日本の証券会社の約10分の1。長期投資であっても、このコスト差は複利的にリターンに効いてきます。
配当利回りもベトナム市場全体で平均3~4%台と、日本株を上回る水準にあります。
リスク
ベトナムの輸出額はGDPの約9割に相当するため、米国、中国、韓国といった主要貿易相手国の経済情勢に大きく左右されます。2022年には不動産大手の不祥事と米国の急利上げの影響でVN指数が約40%下落した前例もあります。
市場の流動性リスクもあります。取引量が少ない銘柄では、希望する価格での売買が難しい場合があります。特にUPCoM市場やHNXの小型株は注意が必要です。
情報の非対称性という課題もあります。ベトナム語で発信される一次情報が多く、日本語で入手できる分析の量は限られています。ただし裏を返せば、しっかり情報収集できる投資家にとっては「情報格差=投資家の優位性」にもなり得ます。
まとめ:あなたに合ったベトナム株の始め方
ベトナム株の買い方を整理すると、こうなります。
「まずは手軽に始めたい」という方は、日本のアイザワ証券かSBI証券で。日本語サポートと簡単な口座開設が最大のメリットです。
「コストを抑えて本格的に取引したい」という方は、ベトナム現地の証券会社で口座開設を。SSI証券や日本証券(JSI)なら日本語での対応も受けられます。
「個別株はまだ怖い」という方は、投資信託やETFから始めるのも一つの手です。
2026年9月のFTSE新興市場昇格という歴史的なイベントを前に、今こそベトナム株投資を始める絶好のタイミングと言えるでしょう。
筆者は「ベトナム経済研究会」というメンバーシップコミュニティで、ベトナム株の最新ニュース解説、注目銘柄の分析、ポートフォリオの公開を行っています。ハノイ在住13年の視点から、現地の空気感も交えた情報をお届けしています。月額980円で全ての有料記事にアクセスできますので、ベトナム株投資の情報収集にぜひご活用ください。
※本記事は特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任において行ってください。掲載情報は2026年4月時点のものであり、今後変更される可能性があります。
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よくある質問10選|ベトナム株の買い方で初心者がつまずくポイント
Q1. ベトナム株は最低いくらから買えますか?
ベトナム株の最低売買単位は100株です。例えばFPT(FPT Corporation)の株価が約150,000 VNDだとすると、100株で15,000,000 VND。日本円に換算すると約9万円前後になります。一方で、銀行株のVCB(Vietcombank)は1株あたり約90,000 VND前後なので、100株で約5.4万円程度から購入可能です。
日本の証券会社を使う場合は最低手数料(アイザワ証券で5,500円、SBI証券で約8,000円相当)があるため、あまりに少額だと手数料負けします。目安として1回あたり30~50万円以上のまとまった金額で取引する方がコスト効率は良くなります。
投資信託であれば、100円から積立できるものもありますので、少額から始めたい方にはそちらも選択肢になります。
Q2. 新NISAでベトナム株は買えますか?
個別のベトナム株を新NISAで直接購入することは、現時点では対応していない証券会社がほとんどです。
ただし、新NISAの「成長投資枠」を使って、ベトナム株を含む投資信託を購入することは可能です。例えば「iFreeNEXT ベトナム株インデックス」はVN100指数に連動する商品で、楽天証券やSBI証券の成長投資枠で購入できます。個別株にこだわらないのであれば、NISAの非課税メリットを活かしながらベトナム市場全体の成長を取り込むことができます。
Q3. 日本にいながらベトナム現地の証券口座は作れますか?
正直に言うと、完全にリモートだけで完結するのは難しいケースが多いです。パスポートの公証手続きや本人確認のために、一度はベトナムに渡航するか、駐日ベトナム大使館に足を運ぶ必要があります。
ただ、日本証券(JSI)は日本語で全ての手続きが可能で、アイザワ証券経由でのサポートも受けられるため、日系証券という選択肢ならハードルはかなり下がります。「ベトナム旅行のついでに口座開設する」というパターンが現実的で、筆者の周囲でも実際にそうしている方は多いですね。
Q4. ベトナム株の配当はどうやって受け取りますか?税金はかかりますか?
ベトナム国内での課税として、現金配当に対して配当額の5%が源泉徴収されます。これは証券会社が自動的に差し引いてくれるので、投資家側で手続きは不要です。
日本の証券会社で取引している場合は、さらに日本国内でも課税対象になります。ベトナムで源泉徴収された分は「外国税額控除」として確定申告で一部取り戻せる可能性がありますので、二重課税が気になる方は税理士に相談されることをおすすめします。
現地口座の場合、配当金はベトナムドンで証券決済口座に自動入金されます。
Q5. ベトナム株の取引時間は日本時間で何時ですか?
ホーチミン証券取引所(HOSE)とハノイ証券取引所(HNX)の取引時間は、現地時間で9:00~11:30(前場)と13:00~14:45(後場)です。ベトナムと日本の時差は2時間なので、日本時間では11:00~13:30、15:00~16:45になります。
日本にいる方にとっては、お昼休みと午後の時間帯に重なるので、会社勤めの方でもリアルタイムで相場をチェックしやすい時間帯です。ただし、日本の証券会社(SBI証券など)では1日1~2回の約定タイミングになるため、リアルタイム取引はアイザワ証券か現地証券口座でのみ可能です。
Q6. 外国人の保有制限(FOL)に引っかかったらどうなりますか?
外国人保有上限に達した銘柄は、外国人投資家が新規で買えなくなります。「買い注文を出しても約定しない」という状態になるわけです。
人気銘柄ほどこの制限に引っかかりやすく、特に銀行セクター(外国人保有上限30%)や一部の優良企業で発生しがちです。投資前に各銘柄のFOL残り枠を確認しておくことが大切です。証券会社のアプリやVNDIRECTのウェブサイトなどで確認できます。
なお、FOL制限のある銘柄でもETFを通じて間接的に保有することは可能です。FUEVFVNDなどのベトナム国内ETFにはFOL制限が適用されないため、人気銘柄にアクセスする手段として活用されています。
Q7. 為替リスクはどれくらい気にすべきですか?
ベトナムドン(VND)は、米ドルに対して年間2~3%程度の緩やかな下落傾向にあります。対日本円では、日本側の金利政策や円の強弱にも影響されるため、一概には言えません。
ただ、ベトナム株のGDP成長率が6~8%ある中で、為替が年2~3%動く程度であれば、株価の値上がりで十分に吸収できるケースが多い。筆者の感覚としては、「為替リスクを気にしすぎて投資しない」方がもったいないと感じています。
もちろん短期投資であれば為替変動の影響が大きくなりますが、数年単位の中長期投資であれば、為替よりも企業の業績成長の方がリターンへの寄与は圧倒的に大きいです。投資判断はご自身の許容リスクに照らしてご検討ください。
Q8. 送金はどうやるのが一番安いですか?
現地証券口座への送金は、銀行の海外送金サービスを使うのが基本です。メガバンクだと1回あたり3,000~7,500円の送金手数料がかかります。
コストを抑えたい方にはWiseなどの海外送金サービスも選択肢に入ります。銀行より為替レートが良く、送金手数料も安い傾向があります。ただし、証券決済口座への直接送金に対応しているか事前に確認が必要です。
まとまった金額を一度に送金して、現地口座内で分散投資していくのが手数料を最小化するコツです。少額を何度も送金すると、その都度手数料がかかるので注意してください。
Q9. FTSE昇格で本当に株価は上がるのですか?
昇格そのものは「予測」ではなく「メカニズム」の話です。FTSEラッセルの新興市場指数に連動するパッシブファンドは、指数にベトナムが組み込まれれば「ルールに基づいて自動的に」ベトナム株を購入します。運用マネージャーの判断ではなく、機械的な資金の流入が起こるということです。
過去のUAEやカタール、サウジアラビアのMSCI新興国昇格の事例を見ると、昇格発表前に株価が大きく上昇し、実装後はいったん鈍化するパターンが見られます。ベトナムでもVN指数は2025年に約50%上昇しており、すでに一部は織り込まれている可能性があります。
短期的な値動きは読めませんが、中長期的にパッシブ資金約60億ドルと、アクティブファンドからの追加資金が流入する構造は確定しています。タイミングの判断はご自身の投資方針に照らしてお考えください。
Q10. 結局、初心者はどこから始めればいいですか?
筆者の個人的な考えとしては、まずはこの順番で進めるのが現実的だと思っています。
最初のステップとして、日本のアイザワ証券かSBI証券でベトナム株の取引環境を整えること。日本語で全て完結するので、まずはベトナム市場の値動きに慣れるところから始めるのが良いでしょう。投資信託の「iFreeNEXT ベトナム株インデックス」から入るのもありです。
次に、ベトナム市場に慣れてきたら、現地口座の開設を検討する。コストメリットが大きいので、投資金額が100万円を超えてくると手数料差の恩恵を実感できるはずです。
そして何より大事なのは情報収集です。ベトナム株の日本語情報は全体の5%以下と言われています。裏を返せば、ちゃんと情報を集めている投資家にとっては「情報格差=大きなエッジ」になる。これがベトナム株の面白いところです。












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