タイの大手飲料コングロマリットが、ベトナムの国民的炭酸飲料ブランドの製造拠点を買収する動きが明らかになった。タイの大富豪チャロン・シリワタナパクディ氏率いるThai Beverage(タイ・ビバレッジ)傘下のF&N(フレイザー・アンド・ニーヴ)が、ベトナムの老舗飲料メーカー「サーシー・チュオンズオン(Sá xị Chương Dương)」の清涼飲料水工場に対し、98億ドン(約980億ドン)の買収価格を提示したことが判明した。
サーシー・チュオンズオンとは何か
サーシー・チュオンズオンは、ベトナム南部を中心に長年親しまれてきた伝統的な炭酸飲料ブランドである。「サーシー(Sá xị)」とは、サルサパリラ(サルトリイバラ科の植物)を原料とした独特の風味を持つ飲料で、東南アジア各国で愛飲されている。ベトナムでは特にホーチミン市周辺で根強い人気を誇り、国民的な懐かしの味として世代を超えて支持されてきた。
タイ財閥の東南アジア戦略
買収を検討しているF&Nは、シンガポールを拠点とする老舗飲料・不動産企業であり、タイの巨大財閥TCCグループの一角を担う。同グループを率いるチャロン・シリワタナパクディ氏は、タイ国内でチャーンビールなどを展開するほか、ベトナムではサイゴンビール(サベコ)を傘下に収めるなど、東南アジア飲料市場での存在感を急速に拡大している。
今回の工場買収が実現すれば、同グループはベトナムのビール市場に加え、清涼飲料水市場でも足場を固めることになる。
日本企業への示唆
ベトナムの飲料市場は、若年層人口の多さと経済成長を背景に拡大を続けている。日本の飲料メーカーもベトナム進出を進めているが、タイ資本の積極的なM&A戦略は、競争環境の厳しさを物語っている。現地ブランドの買収による市場参入は、ゼロからのブランド構築よりも効率的であり、今後も同様の動きが続く可能性がある。
出典: VnExpress
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