ベトナム最大の年中行事であるテト(旧正月)を控え、送金・決済需要が急増する中、同国の有力民間銀行TPBank(ティエンフォン銀行)が顧客口座を狙った詐欺被害を防ぐため、多層防御システムとリアルタイム警告機能を本格展開している。
テト期間中に高まる金融詐欺リスク
ベトナムでは毎年テト前後に、親戚への送金や「リーシー」(お年玉)の受け渡し、買い物需要などでオンラインバンキングの利用が急増する。この時期は詐欺グループにとっても「稼ぎ時」であり、偽のSMSやフィッシングサイト、なりすまし電話などを駆使した手口が横行する。ベトナム情報通信省のデータによれば、テト期間中のサイバー犯罪報告件数は通常月の1.5〜2倍に跳ね上がるとされ、銀行各社は対応に追われている。
TPBankの多層セキュリティ戦略
TPBankは今回、以下のような複合的なセキュリティ対策を導入・強化した。
- 多層認証システム:ワンタイムパスワード(OTP)に加え、生体認証や行動分析技術を組み合わせ、不正アクセスを多段階でブロックする。
- リアルタイムリスク警告:AIを活用し、通常と異なる取引パターンを即座に検知。顧客にリアルタイムで警告を発し、被害を未然に防ぐ。
- 顧客向け啓発活動:SNSやアプリ内通知を通じ、最新の詐欺手口や注意喚起情報を積極的に発信している。
TPBankはベトナム国内でデジタルバンキングの先駆者として知られ、無人店舗「LiveBank」の展開など革新的なサービスで若年層を中心に支持を集めている。今回のセキュリティ強化も、同行のテクノロジー重視の姿勢を象徴するものといえる。
日本企業・投資家への示唆
ベトナムでは近年、キャッシュレス化が急速に進展しており、銀行のセキュリティ体制は現地進出企業や投資家にとっても重要な関心事である。テト期間中の取引増加に伴うリスク管理の強化は、ベトナム金融業界全体の課題であり、今後も各行の対応が注目される。日系企業の駐在員や現地法人も、取引銀行のセキュリティ方針を改めて確認しておくことが望ましい。
出典: VnExpress
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