ベトナム共産党のトー・ラム書記長が訪米中、カート・キャンベル元米国務副長官と会談し、両国間の投資・イノベーション協力の強化について意見を交わした。キャンベル氏は「米国のビジネス界はベトナムをグローバルサプライチェーンとイノベーションの戦略的拠点と見なしている」と高く評価した。
ガザ和平会議出席の傍ら実現した重要会談
2月20日(現地時間)、トー・ラム書記長はガザ和平評議会の開幕会合に出席するため訪米中、カート・キャンベル元国務副長官と会談を行った。キャンベル氏はバイデン政権下で国務副長官を務め、アジア政策の要として知られる人物であり、オバマ政権時代から「アジアへの軸足(ピボット)」政策を主導してきた米越関係のキーパーソンである。
第14回党大会で示された発展ビジョン
会談でトー・ラム書記長は、先に開催されたベトナム共産党第14回全国代表大会で確定した戦略目標と発展ビジョンを説明した。ベトナムが重点とするのは、制度の整備、成長促進、科学技術・イノベーション、デジタル経済、グリーン経済の発展であり、同時に実質的かつ効果的な国際統合を継続する方針だ。
書記長は「投資家の成功はベトナムの成功でもある」と強調。投資環境の継続的改善、政治・社会の安定維持、制度の質向上を約束し、国際企業が長期的かつ持続可能な発展を遂げられる最良の条件を整える姿勢を示した。
米越協力の重点分野
トー・ラム書記長は、ハイテク、金融、デジタルインフラ、クリーンエネルギーといった分野を今後の協力の柱として提示。米国企業に対し、ガバナンス基準や市場透明性の向上と連動した形での投資拡大を呼びかけた。また、政策立案の初期段階からビジネス界の提案を反映させることで、官民協力の実効性を高めたい考えも示した。
キャンベル氏に対しては、引き続き米越間の「信頼できる架け橋」としての役割を果たすよう要請。政策対話の促進、経済・技術・政策のグローバルトレンドに関する戦略分析の提供、米国企業や戦略的投資家とベトナムの省庁・地方との連携強化を具体的に求めた。
キャンベル氏の評価と米国ビジネス界の視点
キャンベル氏は、第14回党大会の成功とトー・ラム氏の書記長再選を祝福。今回の訪米とガザ和平評議会への参加は、国際社会の平和・安定・協力に対するベトナムの積極的かつ責任ある貢献を明確に示すものだと評価した。
同氏は、ベトナムの発展ビジョンと戦略目標に感銘を受けたとし、これが今後の安定と持続的成長の重要な基盤になると分析。米国のビジネス界やパートナーがベトナムの投資環境を高く評価し、「グローバルサプライチェーンとイノベーションにおける戦略的拠点」と位置づけていることを伝え、経済・投資協力と企業間連携を引き続き推進する意向を表明した。
日本企業への示唆
この会談は、米国がベトナムを単なる製造拠点ではなく、イノベーションを含む戦略的パートナーとして再評価していることを示す。中国リスク分散を進める日本企業にとっても、ベトナムが「チャイナ・プラスワン」を超え、R&D機能やデジタル事業の展開先として有望な選択肢となりつつある点は注目に値する。ハイテク、クリーンエネルギー、デジタルインフラ分野で日米越の三カ国協力が進む可能性も視野に入れるべきだろう。
出典: Vn Economy
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