ベトナム中部のクアンチ省で、総投資額約1兆5,000億ドン(約15,000 tỷ đồng)に上る大規模港湾プロジェクト「ミートゥイ港湾地区」の建設が急ピッチで進んでいる。2月24日、同省トップのグエン・ヴァン・フオン省党委書記が現場を視察し、2026年3月の第1・第2バース完成に向けた工事の進捗状況を確認した。
総面積685ヘクタール、10万DWT級船舶に対応
ミートゥイ港湾地区は、総面積約685ヘクタールという広大な敷地に、計10カ所のバース(船舶接岸施設)を整備する計画だ。完成すれば、最大積載量10万DWT(載貨重量トン)級の大型船舶の受け入れが可能となる。ベトナム中部地域における物流拠点として、大きな期待が寄せられている。
3段階に分けた開発計画
プロジェクトは3つのフェーズで進められる。第1フェーズ(2026年まで)では4バースを建設し、年間取扱能力約1,200万トンを確保。第2フェーズ(2027〜2031年)でさらに3バースを追加し、第3フェーズ(2036年まで)で残り3バースを完成させ、最終的に年間取扱能力3,000万トンを目指す。
第1・2バースは2026年3月完成、4月から運用開始予定
現時点で、第1・第2バースの場所打ち杭と梁構造は完了しており、岸壁床版のコンクリート打設は約70%まで進捗している。計画通りに進めば、2026年3月に両バースが完成し、同年4月から1バースの運用を開始する見込みだ。また、全長約1,735メートルの防波堤は1,200メートル以上が施工済みで、2026年12月の完成を予定。船舶の回頭水域(ターニングベイスン)の整備も順調に進んでいる。
用地取得の遅れが課題
一方で、投資家からは用地収用に関する課題も報告された。回頭水域の20.02ヘクタールと、ヤード(貨物置き場)用地約15ヘクタールの土地収用が未完了となっている。投資家側は、関係省庁や地方当局に対し、補償・収用手続きの基準となる地価表の早期策定を要請。さらに、港湾地区の計画拡大や、連絡道路などアクセスインフラの整備も求めている。
省トップが全面支援を表明
視察を終えたグエン・ヴァン・フオン書記は、投資家と施工業者の取り組みを評価。防波堤、バース、回頭水域などの重要工事にリソースを集中し、約束した工期を厳守するよう求めた。また、関係省庁・地方機関に対しては、用地収用やアクセス道路整備など残課題の迅速な解決を指示した。
日本企業にとっての意味
クアンチ省は、ラオスやタイ東北部への陸路アクセスを持つ「東西経済回廊」上の重要拠点だ。ミートゥイ港が本格稼働すれば、インドシナ半島を横断する物流ルートの競争力が高まり、製造拠点の多角化を進める日系企業にとっても新たな選択肢となりうる。ベトナム中部の港湾整備は、同国が目指す「南北軸から東西軸への物流多様化」戦略の一環であり、今後の動向が注目される。
出典: Vn Economy
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