2024年に記録的な輸出額を達成したベトナムの農業セクターが、2025年は一転して厳しい局面を迎えている。政府は今年の農産物輸出目標を史上最高となる740億ドルに設定したが、主要農産品の価格反転と、輸出先各国で強化される技術的貿易障壁という二重の逆風が吹き荒れている。
史上最高目標の背景にある2024年の躍進
ベトナム農業セクターは2024年、コーヒー、コメ、果物などの国際価格高騰を追い風に、輸出額で過去最高を更新する「歴史的な急成長」を遂げた。この成功体験を受け、農業農村開発省は2025年の輸出目標を740億ドルという野心的な数字に設定した。これは前年実績をさらに上回る、同国農業史上最高の目標値である。
価格下落と技術障壁——立ちはだかる二つの壁
しかし、2025年に入り状況は一変している。昨年の価格高騰を牽引した主要農産品の国際相場が軒並み下落に転じ、輸出額の伸びに急ブレーキがかかっている。特にコーヒーやコメといったベトナムの主力輸出品目で価格調整が進んでおり、数量を増やしても金額ベースでは伸び悩む構図が鮮明になりつつある。
加えて、EU(欧州連合)や米国、中国といった主要輸出先が、農薬残留基準や植物検疫、トレーサビリティ(生産履歴追跡)などの技術的要件を年々厳格化している。これらの非関税障壁への対応コストは、特に中小規模の農家や輸出業者にとって重い負担となっている。
日本企業・投資家への示唆
ベトナム農産物の対日輸出も拡大傾向にある中、今回の動向は日本の食品関連企業にとっても注視すべき事案である。価格変動リスクに加え、品質管理体制の強化が今後の取引継続の鍵を握る。一方で、ベトナム側の技術障壁対応を支援するビジネス(検査機器、コンサルティング等)には新たな商機も見込まれる。
出典: VnExpress
いかがでしたでしょうか。今回のベトナム農産物輸出の行方について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。この記事が参考になったら、ぜひXでシェアしていただけると嬉しいです。より多くの方にベトナム投資の魅力を伝えたいと思っています。
【noteメンバーシップのご案内】
より詳細なベトナムの経済ニュース解説や企業の投資分析、現地からのリアルタイム情報をお求めの方は、ぜひメンバーシップへのご参加をご検討ください。
https://note.com/gonviet/membership












コメント