ベトナムのファム・ミン・チン首相は、国民が保有する金塊(ゴールドバー)と外貨を経済活動に動員するための具体的な施策を早急にまとめるよう、ベトナム国家銀行(中央銀行)に指示した。同国では長年、インフレヘッジや資産保全の手段として金を保有する文化が根強く、民間に眠る金の総量は400トン以上とも推計されている。この「タンス金」を金融システムに取り込み、経済成長の原資として活用する狙いがある。
首相の指示内容と背景
チン首相は、国家銀行に対し、外貨および金塊の動員策に関する調査報告書を早期に完成させるよう要請した。ベトナムでは伝統的に、金は最も信頼できる資産保全手段とみなされており、結婚式の贈り物や不動産取引の一部にも金が使われることがある。しかし、この習慣により、膨大な量の金が銀行システムの外で「死蔵」されている状態にある。
ベトナム政府はこれまでも金市場の安定化や国内金価格と国際価格の乖離縮小に取り組んできたが、今回の動きは一歩踏み込んで、国民の金保有を経済活動に活かす方向へ舵を切る意向を示したものといえる。
日本企業・投資家への影響
仮に金塊の動員策が実現すれば、ベトナムの金融市場に新たな資金が流入し、不動産やインフラ投資など幅広い分野で資金調達環境が改善する可能性がある。日本企業にとっては、現地での合弁事業や投資プロジェクトにおいて、ベトナム側パートナーの資金力向上が期待できる点で注目に値する。
一方、具体的な制度設計次第では、金融規制の変更や税制への影響も考えられるため、今後の政策動向を注視する必要があるだろう。
出典: VN Express
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