ベトナム南部メコンデルタ地域の物流を一変させる大型インフラ計画が動き出した。カントー市とアンザン省は、チャウドック〜カントー〜ソクチャン高速道路を現行の4車線から6車線に拡張する計画を建設省に提出した。総投資額は約3兆ドン(約3万億ドン)に達する見込みである。
拡張計画の全容
今回の提案は、カントー市人民委員会とアンザン省人民委員会が実需調査を踏まえて策定したものである。対象となるのは全長約189kmの高速道路で、現在の道路幅17メートル・4車線から、完成後は道路幅32.25メートル・6車線へと大幅に拡張される。また、現状では断続的にしか設置されていない緊急停車帯が、全線にわたって連続的に整備される計画だ。
区間別の投資内訳
カントー市を通過する第2・第3・第4工区(総延長132km超)については、概算投資額が約1兆8,600億ドンとなる。内訳は建設費が約1兆4,000億ドン、プロジェクト管理・コンサルティング費用が約1,400億ドン、数量変動予備費が1,500億ドン超、物価上昇予備費が約1,700億ドンである。
一方、アンザン省を通過する第1工区(延長57km超)の概算投資額は約1兆1,200億ドン。この区間では道路基盤を左側に15.25メートル拡幅し、路線上の32カ所の橋梁すべてを現行の幅員17.5メートルから32.5メートルへと拡張する。
スケジュールと現行事業の状況
当局の承認が得られれば、2026年第2四半期に各種手続きの補完・調整を行い、2027年初頭に着工、2029年末の完成を目指す。現在進行中の第1期事業は、本線総延長57.014km(うちアンザン省区間56.434km、カントー市区間0.58km)で、総投資額は1兆3,526億ドン。道路部分が47.984km、橋梁33カ所の総延長が9.029kmとなっている。国道91号との接続をはじめ、計5カ所のインターチェンジが設計されている。
メコンデルタ開発への影響
チャウドック〜カントー〜ソクチャン高速道路は、メコンデルタ地域の東西を貫く基幹ルートである。同地域はベトナム最大の穀倉地帯であり、水産物や農産品の一大輸出拠点でもある。6車線化により物流能力が飛躍的に向上すれば、農産品の輸送コスト削減や、カントー港を経由した輸出競争力の強化につながる。日系企業を含む外資系製造業にとっても、サプライチェーン構築の選択肢が広がる可能性がある。
出典: Vn Economy
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