ベトナムの伝統的な炭酸飲料「サーシー(サルサパリラ)」で知られる老舗ブランド「チュオンズオン(Chương Dương)」を傘下に持つ企業が、5年連続の赤字から脱却するため、工場の売却を検討していることが明らかになった。70年以上の歴史を誇るベトナムを代表する飲料ブランドの苦境は、同国の伝統的な消費財企業が直面する厳しい競争環境を象徴している。
ベトナム国民に愛された「サーシー・チュオンズオン」とは
「サーシー・チュオンズオン」は、ベトナム南部を中心に長年親しまれてきた伝統的な炭酸飲料である。サルサパリラ(サーシー)は、東南アジア各国で人気のハーブ系炭酸飲料で、独特の薬草風味が特徴だ。チュオンズオンブランドは、ベトナム戦争以前から存在し、多くのベトナム人にとって「懐かしい味」として記憶に刻まれている。
5年連続赤字の深刻な経営状況
同社は過去5年間にわたり連続して赤字を計上しており、財務体質の改善が急務となっている。グローバルブランドであるコカ・コーラやペプシ、さらには新興の健康志向飲料メーカーとの競争激化が、伝統的なローカルブランドを苦しめている構図だ。
工場売却で財務改善を目指す
経営陣は、保有する工場の一つを売却することで財務能力の改善を図る方針を示している。ベトナムでは近年、都市部の工場用地が高騰しており、不動産資産の売却が企業再建の手段として注目されるケースが増えている。
今後の展望と日本企業への示唆
チュオンズオンの事例は、ベトナム市場における伝統ブランドの生き残りの難しさを示している。一方で、ノスタルジー消費やレトロブームを活かしたブランド再生の可能性も残されている。日本企業にとっては、こうした老舗ブランドの買収や提携が、ベトナム市場参入の一つの選択肢となり得るだろう。
出典: VN Express
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