日本のスタートアップ企業NewGreen(ニューグリーン)と、ベトナム最大級の農業企業ロクチョイ(Lộc Trời)が、メコンデルタ地域における低排出型稲作にロボットアヒルを導入する共同研究を開始した。除草剤を使わずに雑草を駆除できるこの技術は、ベトナムが推進する持続可能な農業への転換を加速させる可能性がある。
ロボットアヒルとは何か
ロボットアヒルは、日本の農業スタートアップNewGreenが開発した自律走行型の除草ロボットである。水田を泳ぎながら水をかき混ぜ、雑草の発芽を抑制する仕組みで、アヒルが田んぼで果たしてきた伝統的な役割を機械化したものだ。化学除草剤の使用を削減でき、環境負荷の低減と有機農業の推進に貢献する技術として注目を集めている。
メコンデルタでの実証実験へ
今回の協業では、ベトナム南部のメコンデルタ(Đồng bằng sông Cửu Long)地域でロボットアヒルの実証研究が行われる。メコンデルタはベトナム全体のコメ生産量の約50%以上を占める同国最大の穀倉地帯であり、輸出用米の大部分もここで生産されている。パートナーとなるロクチョイは、アンザン省を拠点とする大手農業企業で、種子生産、農薬販売、精米、輸出まで垂直統合型のビジネスモデルを展開している。
低排出型稲作の重要性
ベトナム政府は2050年までのカーボンニュートラル達成を宣言しており、農業分野での温室効果ガス削減は喫緊の課題となっている。水田から発生するメタンガスは農業由来の温室効果ガスの大きな割合を占めており、水管理の改善や農薬・化学肥料の削減が求められている。日本の技術を活用した今回のプロジェクトは、こうした課題に対する具体的な解決策の一つとなりうる。
日越農業協力の新たな展開
日本とベトナムの農業分野での協力は近年加速しており、品種改良、スマート農業、有機農業など多岐にわたる。日本企業にとってベトナムは、技術実証の場としてだけでなく、ASEAN域内への展開拠点としても魅力的な市場である。今回のNewGreenとロクチョイの協業は、日本発のアグリテック(農業技術)がベトナムで本格的に事業化される先駆的な事例となる可能性がある。
出典: VN Express
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