米国の貴金属市場で異例の事態が発生している。一般市民による金・銀の売却が急増し、全米各地のコイン専門店が処理能力の限界に達しているのだ。さらに、買い取った貴金属を溶解・精製する製錬所までもが原材料の在庫過剰を理由に受け入れを停止。コイン店は買い取った金銀の「出口」を失い、業務が滞る深刻な状況に陥っている。
製錬所の受け入れ停止が引き金に
通常、コイン店や貴金属買取業者は、顧客から買い取った金・銀製品を製錬所(リファイナリー)に送り、地金に精製してもらうことで在庫を回転させている。しかし現在、米国内の複数の製錬所が新規の受け入れを一時停止している状態だ。原因は、すでに持ち込まれた原材料が処理能力を大幅に超えて滞留しているためである。
この結果、コイン店は買い取りを続ければ在庫が膨らむ一方、売却先がないという板挟み状態に追い込まれている。一部の店舗では買い取り価格の引き下げや、買い取り自体の一時停止に踏み切るケースも出始めているという。
背景にある「売り時」心理
なぜ今、米国民はこれほどまでに金・銀を手放しているのか。背景には、金価格の歴史的高値がある。2024年から2025年にかけて金価格は1オンス2,000ドルを大きく超える水準で推移しており、「今が売り時」と判断する個人投資家や一般家庭が増えている。祖父母から受け継いだ金貨や、タンス預金として眠っていた銀製品を現金化しようとする動きが全米で加速しているのだ。
また、インフレや景気後退への懸念から、手元資金を厚くしておきたいという心理も働いている。コロナ禍以降、家計の見直しを進める中で「不要な資産の現金化」が一つのトレンドとなっており、貴金属もその対象となっている。
日本への示唆──貴金属市場のグローバル連動
この現象は米国内にとどまらず、グローバルな貴金属市場全体に波及する可能性がある。製錬所の処理遅延は、地金の供給サイクルに影響を与え、短期的には市場への供給増加を抑制する要因にもなりうる。
日本においても金価格は過去最高水準を更新しており、「金売却ブーム」は他人事ではない。国内の買取業者も同様の状況に直面する可能性があり、貴金属投資を行う個人投資家は市場の動向を注視する必要があるだろう。
出典: VnExpress
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