国際金価格が再び重要な心理的節目である1オンス=5,000ドルを割り込んだ。米国の金融政策見通しが相場の主導権を握る中、祝日による薄商いも値動きを増幅させている。
ドル高と祝日休場が重なり金価格は約1%下落
2月16日(月)の取引で、金のスポット価格は前営業日比49.3ドル(0.98%)安の4,993.9ドル/オンスで引けた(Kitcoデータ)。ベトコムバンクの為替レートで換算すると、約1億5,740万ドン/両に相当する。銀のスポット価格も0.84ドル(1.08%)下落し、76.73ドル/オンスとなった。
下落の主因はドル高だ。ドル指数(Dollar Index)は前週末の97ポイント割れから0.2%超上昇し、97ポイント台を回復した。この日は米国がプレジデンツ・デー(大統領の日)で休場、さらにベトナム、中国をはじめアジア各国が旧正月(テト)休暇中とあって、貴金属市場の取引量は大幅に減少。流動性が低下した環境下では、価格変動が増幅されやすい。
スイスの大手銀行UBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノボ氏は「金価格は5,000ドル前後で攻防を続けているが、祝日で流動性が落ちた週は方向感が出にくい」と指摘する。
地政学リスク後退でFRBの金利見通しが主役に
イラン、グリーンランド、ロシア・ウクライナといった地政学的ホットスポットでは、ここ数日新たなエスカレーションが見られず、安全資産としての金需要は短期的にやや後退している。代わりに市場の注目は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策に集中している。
先週発表された米経済指標はまちまちだった。1月の消費者物価指数(CPI)は予想を下回り利下げ期待を高めた一方、雇用統計は予想外に堅調で「高金利の長期化」観測を支えた。現在、市場は年内2回の利下げを織り込んでおり、最初の利下げは6月以降と見込まれている。次回3月18日のFOMC(連邦公開市場委員会)では、フェデラルファンド金利が3.5~3.75%に据え置かれるとの予想が圧倒的だ。
シカゴ連銀のオースタン・グールズビー総裁は14日、「利下げの可能性はあるが、サービス分野のインフレが根強い」と発言し、慎重姿勢を示した。
専門家は中期目標を下方修正、銀は景気敏感で弱含み
市場分析サイトMarketPulse by OANDAのアナリスト、ザイン・ヴァウダ氏は「中期的な金価格目標を従来の5,500ドル/オンスから5,100~5,200ドル/オンスに引き下げた。ただし不透明感は依然強い」と述べた。同氏によれば、銀は金よりも景気サイクルに敏感な金属であり、「米雇用統計の好調は安全資産需要を短期的に弱めた」という。
17日のアジア市場早朝(ベトナム時間6時過ぎ)には、金は4,996.2ドル/オンスと小幅反発した一方、銀は76.5ドル/オンスへ続落した。
日本企業・投資家への示唆
金価格が5,000ドル前後で神経質な動きを続ける中、日本の投資家にとっては為替(円ドル相場)との複合要因が重要となる。FRBの利下げペースが遅れれば、ドル高・円安基調が続き、円建て金価格は下支えされやすい。一方、地政学リスクが再燃すれば、金は再び上昇基調に転じる可能性もある。短期的な値動きに一喜一憂せず、中長期の資産配分の一環として金を位置づける視点が求められる。
出典: VnEconomy
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