ベトナム税関、旧正月前に滞留する輸入食品1,300台超の緊急通関を指示——新食品安全規制の混乱で企業が苦境に

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ベトナムの各国境ゲートで、新たな食品安全検査規制への対応が遅れ、輸入食品を積んだトラックや船舶が大量に滞留する事態が発生している。旧正月(テト)を控え消費需要が急増する中、ベトナム税関総局は食品の優先通関処理を全国の税関支局に指示した。

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1,300台超の輸送車両が通関できず滞留

ベトナム財務省傘下の税関総局が公表した2026年1月30日時点のデータによると、陸路および水路の国境ゲートにおいて、食品や生鮮農産物を積んだトラック・船舶など1,300台以上が通関できずに滞留している。原因は、新規制に基づく輸入適合確認通知を当局が発行できる体制が整っていないためである。

この混乱を受け、税関総局は各地域の税関支局長に対し、職員を常時配置して食品輸入貨物の優先処理にあたるよう指示。書類が整った貨物については即時通関を行い、サプライチェーンの分断を防ぐ方針を示した。また、港湾に滞留する食品の状況については、毎日午前8時と午後1時30分に本局への報告を義務付けている。

新食品安全規制「政令46号」が引き起こす混乱

今回の滞留問題の根本には、2026年施行の政令46号(Nghị định 46/2026/NĐ-CP)に基づく新たな食品安全検査制度がある。同政令では、食品だけでなく、食品に直接接触する容器・包装材・器具類についても、所管省庁ごとに安全検査を義務付けている。

しかし現時点で、保健省のみが通達15号(2024年)で検査対象品目(プラスチック製の箱・袋・ラップフィルム・ボトル・容器、ゴム製の乳児用哺乳瓶ニップルなど)を明示しているのに対し、農業環境省および商工省は検査対象リストを未策定のままである。

企業側からは、「政令46号を厳格に適用すれば、鍋、フライパン、アルミ缶、金属・プラスチック・ガラス製容器など、食品接触器具のほぼ全てが検査対象となり、通関にかかる時間とコストが大幅に増加する」との懸念が寄せられている。

税関総局の見解と関係省庁への要請

税関総局は、皿・ステンレス鍋・保温ボトルなどは食品に直接触れるものの、「食品そのもの」ではなく直接消費される製品でもないため、リスクレベルは相対的に低いとの見解を示している。

その上で税関総局は、関係省庁に対し、検査対象リストに含まれていない食品接触器具・容器・包装材について、国家食品安全検査の義務があるか否かを早急に明確化するよう要請。統一的なガイドラインの策定を通じて、企業の困難を速やかに解消することを求めている。

並行して、税関情報技術・統計部門には、電子データ処理プラットフォームの安定稼働を確保するため、この繁忙期におけるシステム監視体制の強化が指示された。

日本企業への示唆——ベトナム向け食品・包装材輸出に注意

今回の混乱は、ベトナムに食品や食品関連資材を輸出する日本企業にとっても他人事ではない。新規制の運用が安定するまでは、通関遅延リスクを織り込んだスケジュール管理や、取引先との情報共有が不可欠となる。特に旧正月前後は物流が逼迫するため、余裕を持った出荷計画が求められる。

また、食品接触器具・包装材を扱う企業は、ベトナム側の検査対象リストの最新動向を注視し、必要に応じて現地パートナーや通関業者と連携を強化することが重要である。

出典: Vn Economy

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