ベトナム株式市場が11日、強烈な上昇相場を演じた。VN指数は前日比2.44%高(+42.82ポイント)の1,796.85ポイントで取引を終え、心理的節目である1,800ポイントに肉薄した。特筆すべきは外国人投資家の動向で、ホーチミン証券取引所(HoSE)だけで2,086億ドン、ハノイ証券取引所(HNX)とUpCOM市場を含めると2,100億ドンを超える大規模な買い越しを記録した。HoSEで外国人が2,000億ドン以上を買い越したのは2025年12月3日以来のことである。
午後の取引で買い意欲がさらに加速
午後の取引では、一部のブルーチップ銘柄に売り圧力が見られたものの、市場全体の勢いは衰えなかった。HoSEの午後の売買代金は午前比15%以上増加し、2%以上上昇した銘柄数は午前の約2倍に膨らんだ。終値ベースでHoSEでは171銘柄が1%以上上昇し、うち100銘柄が2%超の上昇を記録した。2%以上上昇した銘柄群だけでHoSE全体の売買代金の67%を占めており、買い方が相場を完全に主導していることを如実に示している。
主力銘柄の明暗が分かれる展開
VN30指数は2.53%上昇し、ビングループ(VIC、ベトナム最大手のコングロマリット)が6.57%高と指数を牽引した。銀行セクターではBID(ベトナム投資開発銀行)が午後だけで1.04%、VPB(VPバンク)が1.43%それぞれ上乗せした。一方、GAS(ペトロベトナムガス)は売りに押され5.29%安、VCB(ベトコムバンク)も午後に1.82%下落して終値は2.54%高にとどまった。VHM(ビンホームズ)、STB(サコムバンク)なども午後に値を削る展開となった。
外国人投資家がMBB株を大量取得
外国人投資家の買いで際立ったのはMBB(ミリタリー商業銀行)で、1,406.1億ドンの買い越しを記録した。外国人の買い付け量はMBBの1日の出来高の約47.3%に達した。このほかVPBが161.3億ドン、MWG(モバイル・ワールド・インベストメント)が120.6億ドン、MSN(マサングループ)が104.9億ドン、BIDが92.6億ドン、DXG(ダット・サン・グループ)が72.9億ドン、VNM(ビナミルク)が60億ドンの買い越しとなった。売り越し側ではVCBが168.8億ドン、FPT(ベトナム最大手IT企業)が104億ドン、HPG(ホアファットグループ、鉄鋼最大手)が96.3億ドンとなっている。
旧正月休暇前の強気姿勢が示す市場の自信
ベトナム市場は旧正月(テト)休暇で約1週間の取引停止を控えている。にもかかわらず外国人投資家が積極的に買い向かった事実は、休暇中の情報リスクを恐れていないことの表れと言える。国内投資家も同様で、この日の売買代金の84%は国内資金が占めた。残り2営業日で上昇基調が続けば、1,800ポイントのサポートラインは「修復された」と見なせる状況だ。
日本企業・投資家への示唆
ベトナム株式市場への外国資金流入は、同国経済への国際的な信認の高さを示している。日系企業にとっては、現地パートナーや上場企業の株価動向がM&Aや資本提携の判断材料となり得る。また、個人投資家にとってもベトナム株式への投資タイミングを見極めるうえで、外国人動向は重要な指標となる。テト明けの相場動向に引き続き注目が集まる。
出典: Vn Economy
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