ベトナム最大の経済都市ホーチミン市が、オンラインにおける化粧品の製造・販売・広告活動に対する管理強化に乗り出した。特にライブ配信(ライブストリーミング)を活用した販売手法が急速に拡大する中、品質管理や消費者保護の観点から規制を厳格化する方針である。
ホーチミン市人民委員会が各部局に指示
ホーチミン市人民委員会は、市内の関係各部局に対し、化粧品の製造・販売・広告活動に関する管理を強化するよう指示を出した。今回の措置は、特にオンラインチャネルやライブ配信販売に焦点を当てたものとなっている。
近年、ベトナムではSNSやEコマースプラットフォームを通じた化粧品販売が急増している。TikTok、Facebook、Shopee、Lazadaといったプラットフォーム上で、インフルエンサーや個人事業者がライブ配信を通じて化粧品を販売するケースが増加しており、中には正規の登録を行っていない製品や、品質が保証されていない模倣品が流通するケースも報告されている。
背景にある偽造品・低品質品の問題
ベトナムでは、化粧品市場の急成長に伴い、偽造品や品質基準を満たさない製品の流通が社会問題化している。特にオンライン販売では、実店舗と異なり製品を直接確認できないため、消費者が被害を受けるリスクが高い。ライブ配信販売は、視聴者に購買を促す即時性が強みである一方、販売者の身元確認や製品の品質管理が不十分なまま取引が成立してしまうケースが多発している。
ホーチミン市はベトナム全土の化粧品市場において最大の消費地であり、国内外のブランドが集中している。今回の規制強化は、市場の健全化と消費者保護を両立させる狙いがある。
日本企業への影響と今後の展望
ベトナム市場には資生堂、花王、コーセーをはじめとする日本の化粧品メーカーも数多く進出しており、正規品と偽造品の差別化は重要な経営課題となっている。今回の規制強化は、正規ルートで販売を行う企業にとっては競争環境の改善につながる可能性がある一方、オンライン販売戦略を展開する企業にとっては、現地の規制動向を注視しながらコンプライアンス体制を整備する必要が出てくるだろう。
ベトナム政府は近年、Eコマース全般における規制整備を進めており、今回のホーチミン市の動きは全国的な規制強化の先駆けとなる可能性もある。
出典: VN Express
いかがでしたでしょうか。今回のベトナムにおけるオンライン化粧品販売規制について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。この記事が参考になったら、ぜひXでシェアしていただけると嬉しいです。より多くの方にベトナム投資の魅力を伝えたいと思っています。
【noteメンバーシップのご案内】
より詳細なベトナムの経済ニュース解説や企業の投資分析、現地からのリアルタイム情報をお求めの方は、ぜひメンバーシップへのご参加をご検討ください。
https://note.com/gonviet/membership












コメント