2026年2月11日、ベトナム株式市場の代表的指数であるVN-Indexは前日比42.82ポイント(2.44%)上昇し、1,796.85ポイントで取引を終えた。ハノイ証券取引所のHNX-Indexも2.09ポイント(0.82%)上昇し255.86ポイントとなった。この力強い反発を受け、ベトナムの主要証券会社は揃って上昇トレンドの継続を予想し、次の焦点を1,830ポイント付近の抵抗線と見ている。
市場全体に買いが波及、外国人投資家も大幅買い越し
この日の相場は、取引開始直後から幅広いセクターで買いが先行する展開となった。セクター別では18業種中15業種が上昇し、特にヴィングループ(VIC)を筆頭とする不動産セクターが相場を牽引。保険、銀行、証券セクターにも資金が流入した。
注目すべきは外国人投資家の動向である。この日、外国人投資家は3市場すべてで買い越しを記録し、特にホーチミン証券取引所(HSX)では2,000億ドンを超える大幅な買い越しとなった。VN-Indexは50日移動平均線を上回って引けており、テクニカル面でも好転の兆しが見られる。
証券各社の見通し:1,820〜1,850ポイントの抵抗帯が焦点
バオベト証券(BVSC)は、「市場は幅広いセクターで上昇し、出来高も20日平均に近づいた。外国人の強い買い越しもあり、上昇トレンドは次の取引でも継続する可能性が高い。VN-Indexは1,800〜1,820ポイントの抵抗帯に挑戦するだろう」と分析。テト(旧正月)休暇前のポートフォリオ調整を推奨した。
一方、BSC証券は慎重な姿勢を示す。「今日の急騰は出来高の裏付けに欠けており、投資家は今週は慎重な姿勢を維持すべきだ」と警告している。
サイゴン・ハノイ証券(SHS)は、VN-Indexが1,920ポイント付近から1,740ポイント付近まで調整した後、上昇トレンドラインを回復したと指摘。「ポジティブなシナリオでは1,850ポイントまで回復する可能性がある」とし、その背景として銀行間金利の正常化、2026年第1四半期のGDP成長率10%達成への期待、そして市場格上げへの期待を挙げた。
ティエンベト証券(TVS)とVCBS(ベトコムバンク証券)も同様に、1,827〜1,850ポイントへの上昇継続を予想。ただしTVSは「急騰後の追い買いは避けるべき。テト休暇を前に、リスク管理のため新規投資は慎重に」と注意を促した。
ヴィエットキャップ証券(VCSC)は、「1,740ポイント付近での底打ちが確認され、今後1,830ポイントを試す展開になる」と明言。ただしテト前の利益確定売りが出る可能性にも言及し、1,780ポイントが当面のサポートラインになると見ている。
テト休暇前の投資戦略:ポジション比率30〜40%を推奨
ユアンタ・ベトナム証券(YSVN)は、短期投資家に対してポートフォリオの30〜40%程度の株式保有比率を維持することを推奨。「指数全体よりも個別銘柄の動きに注目すべき局面」と指摘した。
VCBSは、「銀行、証券、石油ガスセクターの中で、サポートラインから反発し始めた銘柄への投資を優先すべき」と具体的なセクター戦略を提示している。
今後の注目点と日本企業への示唆
ベトナム株式市場は、2025年後半から調整局面が続いていたが、今回の急反発により底打ち感が強まっている。SHSが言及した「市場格上げ」とは、MSCIなどの国際指数における新興国市場への昇格を指しており、実現すれば外国人投資家の資金流入が大幅に拡大する可能性がある。
日本企業にとって、ベトナムは製造拠点としてだけでなく、成長市場としての魅力も高まっている。株式市場の安定と発展は、日系企業の現地法人上場や、日本からの投資拡大にも追い風となるだろう。テト休暇明け(2月中旬以降)の市場動向が注目される。
なお、本記事で紹介した証券各社の見解は参考情報であり、各社には投資家との利益相反が生じる可能性がある点にご留意いただきたい。
出典:VnEconomy
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