ベトナムの鉄鋼・鋼板大手ホアセン・グループ(Hoa Sen Group)のレー・フオック・ヴー会長が、長年の懸案であった事業転換について「ようやく安心できる」と語った。建材流通チェーンという新たな成長軸を見出したことで、鋼板事業への依存から脱却する道筋が見えてきたという。
「責任の重圧」を感じ続けた経営者の告白
ヴー会長は、これまで長年にわたり「鋼板事業に代わる新たな方向性を模索し続けてきた」と明かした。同会長は「責任の重圧」という表現を用い、主力事業である鋼板・トタン事業の将来性に対する危機感を率直に語った。ベトナム国内の鉄鋼業界は中国製品との価格競争や原材料費の高騰など、厳しい経営環境が続いている。こうした中、ホアセンの経営陣は事業ポートフォリオの多角化を急務としてきた。
建材流通チェーンへの本格参入
新たな成長戦略として同社が選択したのが、建材流通チェーン事業である。ベトナムでは都市化の進展と住宅需要の拡大を背景に、建設資材市場が堅調な成長を続けている。ホアセンは既存の販売網や物流インフラを活用しながら、川下の流通分野へと事業領域を広げる方針だ。
ホアセン・グループは1994年の創業以来、鋼板・トタン製品でベトナム国内トップシェアを誇り、ホーチミン証券取引所に上場する有力企業である。しかし近年は業績の浮き沈みが激しく、経営の安定化が課題となっていた。
日本企業への示唆
今回のホアセンの戦略転換は、ベトナム製造業の構造変化を象徴する動きといえる。日本の鉄鋼・建材関連企業にとっては、現地パートナーとの協業や流通チャネルの確保において、こうした地場大手の動向を注視する必要があるだろう。ベトナム市場での競争環境が新たな局面を迎える可能性がある。
出典: VN Express
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