金価格4,500ドル突破後も上昇継続か?ウォール街専門家の過半数が来週の回復を予測

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金価格が1オンスあたり4,500ドル前後で激しい値動きを見せた1週間を経て、ウォール街の専門家および個人投資家の過半数が「来週も金価格は回復基調を維持する」との見通しを示している。地政学リスクや米国の関税政策をめぐる不透明感が続く中、安全資産としての金への注目は依然として高い。

目次

4,500ドルを挟んだ攻防——先週の金市場を振り返る

先週の金市場は、1オンス=4,500ドルという心理的節目を中心に大きく揺れ動いた。週の前半には利益確定売りに押される場面もあったが、後半にかけて買い戻しが優勢となり、最終的にはやや回復して週を終えている。この4,500ドルという水準は、2025年後半から続いてきた金価格の上昇トレンドの中でも一つの象徴的な節目であり、これを明確に上抜けるかどうかが市場関係者の関心を集めている。

ウォール街専門家・個人投資家の過半数が「上昇継続」を予測

注目すべきは、ウォール街の専門家と個人投資家の双方で、過半数が来週の金価格について「回復が続く」と見ている点である。金市場の週次見通し調査は、投資情報サイト「キトコ(Kitco)」が毎週実施しているもので、機関投資家・アナリストと個人投資家それぞれの見通しを集計する形式をとっている。今回の調査では、専門家の半数以上が「強気」と回答し、個人投資家でも同様の傾向が見られた。

強気派の根拠としては、以下の要因が挙げられている。

  • 地政学リスクの継続:中東情勢やウクライナ紛争の長期化、さらには米中間の貿易摩擦など、世界的なリスク要因が解消されていない。こうした不確実性は、伝統的に金価格を押し上げる要因として機能する。
  • 米国の金融政策への期待:米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げサイクルが意識される中、金利低下は金にとって追い風となる。金は利息を生まない資産であるため、金利が低いほど保有コストが相対的に下がり、投資妙味が増す構図である。
  • 各国中央銀行の金購入:中国人民銀行をはじめとする新興国の中央銀行が外貨準備の一環として金の買い増しを続けていることも、需給面での支援材料となっている。

弱気派の懸念——ドル高と利益確定売り

一方で、来週の調整を予想する声も一定数存在する。主な懸念材料としては、米ドルの底堅さが挙げられる。ドル指数が一定水準を維持する限り、ドル建てで取引される金は割高感が意識されやすい。また、4,500ドルという高値圏では利益確定売りが出やすく、短期的な調整リスクは常に存在する。

ベトナム国内の金市場への波及

国際金価格の動向は、ベトナム国内の金市場にも直結する。ベトナムでは伝統的に金が資産保全の手段として広く普及しており、国営のSJC金(サイゴンジュエリーカンパニーが製造する国家ブランド金地金)の価格は、国際金価格に国内のプレミアムが上乗せされる形で推移している。国際価格が上昇すれば、SJC金価格もそれに連動して上昇する傾向が強い。

ベトナム国家銀行(中央銀行)は近年、国内金市場の安定化に向けてSJC金地金の供給拡大や入札制度の見直しを進めてきたが、国際価格が急騰する局面では国内プレミアムが再び拡大するリスクもある。ベトナム在住の日本人投資家や、ベトナムの金関連ビジネスに携わる企業にとっても、国際金価格の動向は引き続き注視すべきテーマである。

投資家・ビジネス視点の考察

ベトナム株式市場への影響:金価格の上昇は、ベトナムのホーチミン証券取引所(HOSE)に上場する貴金属・宝飾関連銘柄にとってポジティブ材料となりうる。また、金価格の上昇が「リスクオフ」ムードの反映であるならば、株式市場全体にはやや逆風が吹く可能性もある。VN-Index(ベトナム株式市場の代表的指数)のパフォーマンスと金価格の相関関係には注意が必要である。

為替・マクロ経済への影響:金価格の上昇と米ドルの動きは、ベトナムドン(VND)の為替レートにも影響を及ぼす。ベトナム国家銀行は為替安定を重視しているが、ドル高・金高の局面ではドン安圧力が強まりやすく、輸入コスト上昇を通じてインフレリスクにもつながりかねない。

FTSE新興市場指数の格上げとの関連:2026年9月に決定が見込まれるFTSE新興市場指数への格上げに向けて、ベトナム市場は海外資金の流入拡大が期待されている。しかし、国際的なリスクオフ環境が続けば、格上げ後の資金流入ペースにも影響が出る可能性がある。金市場の動向は、グローバルなリスク選好度を測るバロメーターとしても重要であり、ベトナム株投資家は金価格の方向性にも目を配るべきである。

日本企業への示唆:ベトナムに進出している日本の製造業やサービス業にとって、金価格そのものの直接的な影響は限定的であるが、金価格上昇の背景にある地政学リスクやドル高は、原材料コストや為替リスクを通じて間接的に経営に影響を与えうる。特にベトナム国内で調達コストがドン建てで上昇する場合、利益率の圧迫要因となる点には留意が必要である。


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出典: 元記事(VnExpress)

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