まもなく、3月の中間レビューがFTSEから発表され、ベトナムが正式に「第二新興国」に昇格するかどうかがあきらかになります。ここで一度、FTSEから「第二新興国」と認定される事とはどういうことなのか、おさらいしておきましょう。さらに、その先にあるMSCIも含め格付け会社に認定を受けることでベトナム株にどのようなメリットがあるのかを解説していきます。
FTSEとは何か?
FTSE(FTSE Russell/ラッセル)は、ロンドン証券取引所傘下の指数算出会社 Aizawasec-univで、世界の株式市場を「先進国」「新興国(アドバンスト・エマージング/セカンダリー・エマージング)」「フロンティア」などに分類しています。この分類に基づいてFTSE Emerging Indexなどのグローバル指数が構成され、世界中のETFやファンドがベンチマークとして利用しています。つまり、FTSEの市場分類が変わると、その国への資金の流れが構造的に変化します。
FTSE昇格のスケジュール
2025年10月7日、FTSEラッセルはベトナムをフロンティア市場からセカンダリー・エマージング(第二新興国)市場へ格上げすると発表しました。正式な格上げは2026年9月21日に発効予定です。 Capital-am
ユーザー提供の記事によると、2026年4月8日発表予定の中期見直し(Mid-term Review)でベトナムが合格する可能性が高く、承認されればパッシブファンドからの資金流入は2026年9月から始まる見込みです。2018年からウォッチリスト入りしていたベトナムは、7年間の市場改革がようやく実を結んだ形です。 Aizawasec-univ
ベトナム株はFTSE昇格で何が変わるか?
1. パッシブ資金の自動流入 記事によると、SSIリサーチはパッシブファンドからの資金流入額を約17億ドルと推定しています。市場への影響を抑えるため、複数回に分けて段階的に実施される見通しです。
2. アクティブ資金の呼び込み パッシブおよびアクティブ運用の投資家を含め、比較的短い期間で約40~60億米ドルの資金が流入するとの予測もあります。 Capital-am
3. 流動性・バリュエーションの向上 外国人投資家からの資金流入により、市場流動性の改善やPER水準の切り上げが期待されます。 Capital-am
4. 「先手買い」の動き 記事が指摘するように、海外資本は公式発表を待たず、格上げで恩恵を受ける銘柄に先行して資金を投入する傾向があります。
5. 改革の進展 記事によれば、NPF(非事前預金融資)メカニズムの安定運用、CCP(中央清算機関)の導入、英語での情報開示強化、外国人所有制限(FOL)の緩和など、制度面の整備が着実に進んでいます。
MSCI昇格の可能性
MSCIにおける格上げでは、外国人保有可能枠を含む外国人投資家への開放度や取引フレームの効率性などの課題が残っており、格上げ実現にはもう少し時間がかかる見通しです。 Capital-amただし、記事によると、ベトナムは外国為替市場の自由化を除けばMSCIの基準のほとんどを既に満たしており、これは絶対的な障壁ではないとの評価です。FTSEの格上げ実現は、MSCI昇格に向けた重要なステップとなります。
MSCI新興国昇格が実現した場合のメリット
MSCIはFTSE以上にグローバルな機関投資家が参照する指数で、昇格した場合のインパクトはさらに大きくなります。世界銀行は、ベトナムの市場格上げにより2030年までに250億米ドルの資金流入があり得ると予想しています。 Capital-amSumitomo Mitsui DS Asset Managementこれはベトナム株式市場の時価総額の約7%に相当する規模です。MSCI Emerging Markets Indexに組み入れられれば、FTSEの数倍規模のパッシブ・アクティブ資金が流入し、市場の国際的信頼性と流動性が飛躍的に高まることが期待されます。












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