ベトナム・ホーチミン市、連休9日間で観光収入8,700億ドン超—170万人が来訪した活況の背景

Du lịch TP. Hồ Chí Minh "bội thu" 8.700 tỷ đồng trong 2 kỳ nghỉ lễ
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ホーチミン市が2つの大型連休期間(4月25日〜5月3日の9日間)に約170万人の観光客を迎え、観光収入が約8,700億ドンに達した。国内観光需要の力強さと、広域連携による観光商品の多様化が奏功した形である。

目次

連休9日間で170万人——国内客が牽引

ホーチミン市観光局の発表によると、フン・ヴオン王の命日(雄王忌日、ベトナムの建国神話に由来する祝日)と南部解放記念日・メーデー(4月30日〜5月1日)が重なった4月25日から5月3日までの9日間に、同市は約170万人の観光客を受け入れた。内訳は国内客が約150万人、海外客が約19万人である。総観光収入は約8,700億ドンに上った。

ベトナムでは毎年この時期、フン・ヴオン王忌日(旧暦3月10日)と4月30日の南部解放記念日、5月1日のメーデーが近接しており、年間でもテト(旧正月)に次ぐ大型連休となる。2026年は暦の並びが良く9連休となったことが、観光需要を一段と押し上げた。

広域連携で「都市・海・自然・文化」の周遊を実現

ホーチミン市は周辺地域との広域連携(リエンケットブン)を強化し、都市観光・ビーチリゾート・エコツーリズム・歴史文化体験を組み合わせた周遊型の観光ルートを構築してきた。この戦略が功を奏し、特に国内客の増加が顕著だった。

隣接するブンタウ(ホーチミン市中心部から約100km南東のビーチリゾート都市)では、2〜3泊の短期滞在が主流で、ブンタウ・ロンハイ・ホーチャムの各エリアで客室稼働率がほぼ100%の「満室状態」が続いた。ブンタウ地区だけでも4月28日から5月2日の間に約20万人がビーチを訪れ、ピークの4月30日と5月1日にはそれぞれ7万人超が海水浴を楽しんだ。

主要観光スポットが軒並み盛況

ホーチミン市中心部でも来訪者が大幅に増加した。特に以下の定番スポットが賑わいを見せた。

  • タオカムヴィエン・サイゴン(サイゴン動植物園)——1864年開園のアジア最古級の動物園
  • ダムセン公園・スイティエン公園——市内を代表するテーマパーク
  • クチトンネル(クチの地下道)——ベトナム戦争時代の地下トンネル網を保存した歴史遺跡。今回はカマウ省のクメール族による伝統芸能の上演や、ジップライン、ペイントボールなどのアウトドア体験、川沿いの宿泊施設が新たに追加された
  • 統一会堂(旧独立宮殿)——1975年4月30日にサイゴン陥落の舞台となった歴史的建造物。文化イベント「VietCharm」では著名アーティストが出演し、芸術パフォーマンスと料理をストーリー仕立てで体験する新しい形式が好評を博した

ナイトツーリズムの定着

夜間観光も着実に存在感を増している。サイゴン川ディナークルーズや「Chào Show」などのナイトプログラムは連日満席となり、若年層や外国人観光客を中心に「夜の文化体験」への需要が定着しつつある。

旅行会社が最大41%の割引キャンペーン

大手旅行会社も積極的に需要喚起策を展開した。サイゴンツーリスト、ビエットラベル(Vietravel)、ベンタインツーリスト、ビエットラックスツアー、ダットビエットツアーなどが最大41%の割引パッケージを投入。商品ラインナップは多彩で、カンゾー・マングローブ林への高速船ツアー、バイクで巡る夜のサイゴン体験、チョロン(ホーチミン市の中華街)の遺産ツアー、「サイゴン特攻隊の足跡をたどる」歴史ツアーなど、都市文化と歴史を掛け合わせた体験型商品が目立った。

さらに、ビンタイ市場(チョロンの大型卸売市場)やタンディン地区を巡るツアー、「サイゴン百年遺産」「レトロ・サイゴン」といった懐古的テーマの商品も内容を刷新し、リピーター対策と滞在時間の延長を図っている。

投資家・ビジネス視点の考察

今回の連休データは、ベトナム国内消費の底堅さを改めて示すものである。以下の点に注目したい。

1. 観光・レジャー関連銘柄への追い風
ビエットラベル(VTR、ホーチミン証券取引所上場のベトナム最大手旅行会社)をはじめ、ホテル・リゾート運営のサイゴンツーリスト(SGT)やテーマパーク関連企業にとって、連休ごとの実績データはバリュエーション見直しの材料となり得る。ブンタウ・ホーチャム地域に不動産・リゾート開発を進めるノバランド(NVL)やフンティン(HTN)なども、ビーチリゾートの稼働率向上は中長期的なプラス要因である。

2. 国内消費トレンドの持続性
国内客150万人という数字は、ベトナム中間層の購買力と余暇消費への意欲が依然として旺盛であることを示している。内需関連セクター(小売、飲食、航空)にも波及効果が期待できる。

3. FTSE新興市場指数格上げとの関連
2026年9月に最終判断が見込まれるFTSE新興市場指数への格上げが実現すれば、海外からのベトナム株投資が加速する。観光セクターは「ベトナムの成長ストーリー」を象徴する分野の一つであり、格上げ後のグローバル資金流入の恩恵を受けやすいセクターと言える。

4. 日本企業への示唆
ホーチミン市のナイトエコノミー拡大や体験型観光の高度化は、日系の飲食・エンタメ・コンテンツ企業にとって参入・連携の好機である。実際、日本式の居酒屋やカフェはホーチミン市で人気が高く、観光との相乗効果を狙った出店戦略は検討に値する。


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出典: 元記事

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