こんにちは、ベトナム経済&株式投資ニュース解説のベトテク太郎です。
ちょっと、正直に話しますね。
「ベトナムの若者は優秀だ」と言うのは簡単なんです。ハノイに13年いると、その言葉を何百回と聞いてきました。でも今回紹介するある女の子のストーリーを読んで、「優秀」という言葉では全然追いつかないな、と感じてしまいました。
フンイエン出身、2005年生まれのホン・ニュンさん。今年20歳。大学には行っていません。でも彼女は今、インドネシアで空港出口に100人以上のファンが出迎えに来るほどの「アイドル」になっています。
武器は、スマートフォン一台です。
1日7〜8時間、2年以上休まず続けた結果
彼女が始めたのは2023年後半。TikTokのライブ配信で、歌を歌い始めました。最初は視聴者がほとんどいなかった、と本人も認めています。でも毎日欠かさずスマホの電源を入れ続けた。その積み重ねが、今につながっています。
インドネシア、マレーシア、シンガポールに熱狂的なファンを持ち、インドネシアのバタム島ではファンミーティングに100人以上が集結。初めてジャカルタを訪れたとき、空港でファンに出迎えられた瞬間の喜びは一生忘れられないと語っています。
もう一つ、すごいと思ったことがあります。彼女は今、インドネシア語とマレー語を話せるんです。ライブ配信を通じて独学で習得した。さらに「次は中国語を学んで中国の視聴者も開拓したい」とも言っている。2005年生まれがですよ。
収入源はシンプルで、TikTokの視聴者からの投げ銭(ギフト)のみ。それだけで母親の治療費を払い、家族の生活費を賄い、自分のものを買えるだけの収入を稼いでいます。
ハノイに13年いて見えてくること
この話を読んで「TikTokで成功した子の美談」で終わらせてほしくないんです。これはベトナムのZ世代が持つ「構造的な強さ」を象徴するエピソードだと私は見ています。
ハノイで暮らしていると、若者のエネルギーの密度というか、その圧が独特なんです。カフェに入ると、ノートパソコンを広げて黙々と作業している20代がいる。路上では小さな屋台を切り盛りしている同世代がいる。週末のロッテセンター周辺では、撮影機材を担いでコンテンツ制作している若い子たちを普通に見かけます。
ベトナムの平均年齢は32歳です。国全体が若い。しかもその若者たちは、東南アジア全域がスマホ一台でつながっているという環境の中で、最初から国境という概念を持たずに育っています。ホン・ニュンさんがインドネシア語を独学で習得したのも、彼女にとってはおそらく「自然な選択」だったはずです。ファンが向こうにいるなら、向こうの言葉で話す。それだけのことです。
ここが日本の若者との決定的な違いかもしれない、と最近思うことがあります。「海外」という言葉が持つ心理的距離が、そもそも違う。
「デジタル×東南アジア」という市場が見えてくる
ベトナムのデジタルエコノミー規模は2025年時点でASEAN域内でも急速に拡大が続いており、Google・Temasek・Bainの共同調査では2030年に向けた成長期待が最も高い国の一つとして繰り返し名前が挙がっています。
ホン・ニュンさんのようなコンテンツクリエイターが生み出す経済圏は、その一端に過ぎません。ただ、「スマホ一台でインドネシアの100人を動員できる20歳がベトナムにいる」という事実は、この国の底力を語る上でとても雄弁だと思います。
投資という文脈で言えば、TikTokをはじめとするデジタルプラットフォームの普及が東南アジアで消費と流通の構造を変えていくスピードは、日本市場とは比べものにならない速さです。その恩恵を受けるセクターや企業を考えるとき、ホン・ニュンさんのような存在は「統計の裏側にある顔」として記憶に値します。
大学に行かず、スマホだけで東南アジアを動かしていく20歳。この国にはそういう子がいる。そしてその子たちが消費者にも、クリエイターにも、起業家にもなっていく。
そういうことなんです。
いかがでしたでしょうか。今回のベトナムZ世代とデジタル経済の話について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。
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