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ベトナム金価格が週間で約280万ドン下落、SJC金塊は底値模索の展開に

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2026年5月23日、ベトナム国内の金価格が一斉に引き下げられ、SJC金塊(ベトナムの公認ブランド金塊)の取引価格帯が1億5,850万〜1億6,150万ドン/ルオン(1ルオン=約37.5グラム)まで後退した。週間ベースでは買取価格が約280万ドン、売渡価格が約230万ドンの下落を記録し、市場は静かに底値を探る展開となっている。

目次

5月23日の取引状況:主要ブランドが一斉値下げ

午前の取引開始時点で、SJC、DOJI、PNJ、バオティン・ミンチャウ(Bảo Tín Minh Châu)、バオティン・マンハイ(Bảo Tín Mạnh Hải)、フークイ(Phú Quý)といった主要各社はいずれもSJC金塊の買取価格を1億5,850万ドン/ルオン、売渡価格を1億6,150万ドン/ルオンに設定した。この価格は午後15時時点でも変更されず、前日(22日)終値と比較して買取・売渡ともに50万ドン/ルオンの下落であった。

南部地域では、ミーホン(Mi Hồng)とゴックタム(Ngọc Thẩm)がSJC金塊の売渡価格を1億6,050万ドン/ルオンに設定。買取価格はミーホンが1億5,900万ドン、ゴックタムが1億5,750万ドンとなった。こちらも前日比で買取・売渡ともに50万ドンの値下げである。

週間の値動き:週初の上昇は一瞬、その後はじりじり下落

5月18日〜23日の1週間を振り返ると、SJC金塊は週初に買取1億6,130万ドン、売渡約1億6,380万ドンという高値水準で推移したが、上昇したのは初日のみであった。その後は連日じわじわと値を下げ、取引価格帯は1億5,900万〜1億6,200万ドンの狭いレンジに収束していった。4カ月ぶりの安値圏である1億6,500万ドンを一時割り込んだ後の戻りも限定的で、市場参加者の慎重姿勢がうかがえる。

週間の下落幅をまとめると、北部の主要ブランドではSJC金塊が買取方向で約280万ドン、売渡方向で約230万ドンの下落。南部ではそれぞれ230万〜250万ドンの下落を記録した。

金リング(指輪型金製品)も連れ安

「4ナイン」(純度99.99%)の金リングも同様に下落基調をたどった。5月23日、SJC社は金リングの買取・売渡価格を1億5,800万〜1億6,100万ドン/ルオンに設定。週初(18日)からの下落幅は買取・売渡ともに230万ドンであった。

バオティン・ミンチャウ、バオティン・マンハイ、PNJ、フークイ、DOJIもおおむね1億5,850万〜1億6,150万ドンの価格帯で金リングを取引しており、いずれも前日比50万ドンの下落となった。DOJIでは週間で買取が280万ドン、売渡が230万ドンの値下がりを記録し、金塊と同水準の調整となった。フークイの週間下落幅は200万ドンとやや小幅であった。

注目すべきは、SJC社とゴックタムを除く各社が金リングと金塊を同一価格で販売していた点である。一方、ゴックタムの金リング価格はSJC金塊より最大1,000万ドン/ルオンも安い局面があった。SJC社でも金リングと金塊の価格差は30万〜50万ドン程度にとどまった。

ホーチミン市のゴックタムでは金リングの買取・売渡価格が1億4,750万〜1億5,100万ドン/ルオンと、他社と比べて大幅に安い水準で推移した。週初比では買取・売渡ともに200万ドンの下落であった。

国際金価格との乖離

ニューヨーク市場では22日、金スポット価格が前日比約0.6%安の3,316.8ドル/オンスで取引を終えた。ベトコムバンク(Vietcombank、ベトナム最大手の国有商業銀行)の為替レート(税・手数料込み)で換算した場合、SJC金塊と国際金価格との乖離は一律で1,632万ドン/ルオンとなった。金リングについてはブランドにより582万〜1,632万ドン/ルオンの幅があった。

投資家・ビジネス視点の考察

今回の金価格下落は、国際金相場の軟化に連動したものであり、ベトナム国内特有の要因というよりもグローバルな金市場のセンチメント悪化を反映している。ただし、以下の点はベトナム投資家にとって注視すべきポイントである。

第一に、金価格の下落はベトナムの個人投資家の資金をほかの金融商品——とりわけ株式市場——へ向かわせる可能性がある。ベトナムでは伝統的に金が最も身近な資産保全手段とされてきたが、金の下落局面では株式や不動産への資金シフトが過去にも観察されている。

第二に、2026年9月に予定されるFTSE新興市場指数への格上げ判定を控え、ベトナム株式市場には海外資金の流入期待が高まっている。金からの資金移動と海外マネーの流入が重なれば、VN-Index(ベトナムの代表的株価指数)にとって追い風となり得る。

第三に、金塊と国際価格の乖離が1,632万ドン/ルオンと依然として大きい点は、ベトナム中央銀行(SBV)の金市場政策や輸入制限の影響を映し出している。この構造的プレミアムが縮小する方向に政策が動けば、国内金価格はさらに下押し圧力を受ける可能性がある。日本からベトナムに進出している宝飾・貴金属関連企業にとっても、仕入れコストや在庫評価に直接影響する動向であり、引き続き注視が必要である。


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出典: 元記事

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