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ドラえもんがバインミーを食べた日——ハノイ在住13年の私がアニメのベトナム回に感じたこと

こんにちは、ベトナム経済&株式投資ニュース解説のベトテク太郎です。

今日はいつもと少し違う話をします。

5月23日、日本でドラえもんの特別エピソードが放送された。タイトルは「誕生日プレゼント:ベトナム旅行」。約11分の短い話の中で、ドラえもん、のび太、しずかちゃん、どれみちゃんがベトナムを旅する。ハノイのホーグオム湖畔を散歩して、アオザイを試着して、ハロン湾に驚いて、最後はホイアンのランタン祭りで川に灯篭を流す。その合間にバインミーを食べ、コムタム(砕き米)を食べ、カオラウを食べながら、ベトナム語で「おいしい!」と叫ぶ。

それを、ここハノイで私は知った。

週明け早々、オフィスでベトナム人の同僚がスマートフォンを見せてきた。ドラえもんがノン・ラー(円錐形の帽子)をかぶっているスクリーンショットだった。「これ見た?すごくない?」という感じで。SNSではすでにベトナムのファンたちが大量の画像をシェアしていた。プラスチックの椅子と低いテーブルが並ぶ路上の食堂、バイクで溢れる街並み、旧市街の細い路地——そういった「ベトナムらしいディテール」が丁寧に描かれていることへの称賛が多かった。「ちゃんとリサーチしている」という言葉が繰り返されていた。

13年ハノイに住んでいると、こういう瞬間がある。日本とベトナムが、思いがけない形で交差する瞬間。

なぜ今、このエピソードが作られたのか。私なりに考えると、一つ目は映画の流れがある。今年公開された「ドラえもん のび太と海底城」は、先行上映から満員の映画館を作り、正式公開後も880億VND以上(日本円換算で約5億円)の興行収入を記録している。ベトナムでのドラえもん人気は、単なる輸入アニメの域をとっくに超えていて、世代を超えた文化として根づいている。ドラえもんは2008年に日本初のアニメ大使に任命された存在だ。その市場で映画が当たっている。テレビアニメでベトナム旅行回を作る判断は、興行的にも文化的にも自然な流れに見える。

もう一つ感じるのは、「ベトナムを旅行先として日本の子どもたちに見せる」という意味だ。しずかちゃんが「いつかベトナムに行ってホイアンのランタン祭りを見たい」と夢を語る設定は作り話ではない。あの気持ちは、今の日本人にとってリアルな感情として刺さるはずだ。

韓国が2000年代にKドラマで世界を席巻して、ソウルや釜山が若い世代の憧れの旅先になっていったように、ベトナムも今、その手前の段階にいるのかもしれない。アニメの画面に映ったホーグオム湖を見て「行ってみたい」と思う日本の子どもが増えていく——そういう積み重ねが、10年後のベトナムの観光地図を変えることだってある。

このエピソードは6月1日、今度はベトナムのPOPS Kidsプラットフォームでも放送される。ベトナムの子どもたちが、自分たちの国が舞台のドラえもんを見る日がくる。それはなんとなく、いい話だと思う。

株価とは全然関係ない話だけど、「ベトナムが世界のコンテンツ地図に載り始めている」という感覚は、ここに住んでいると確かに存在する。ドラえもんが食べたバインミーの屋台なら、私の家の近くにもある。そういうことなんです。

いかがでしたでしょうか。今回のドラえもんのベトナム回について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。

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