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ベトナム株VN-Index反発失敗、VIC・VHM急落で指数10ポイント超の押し下げ—薄商い続く市場の行方

Trụ lớn cản bước phục hồi của VN-Index
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2026年5月26日午前のホーチミン証券取引所(HoSE)で、VN-Indexは値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大きく上回るという「見かけ上はポジティブ」な展開だったにもかかわらず、指数は0.27%(5.14ポイント)下落して前場を終えた。時価総額上位のVIC(ビンホールディングス=ビングループ〈ベトナム最大手コングロマリット〉傘下の持株会社)とVHM(ビンホームズ〈同グループの不動産開発大手〉)の急落が指数を押し潰し、薄商いの中で反発の芽が摘まれた格好である。

目次

値上がり銘柄多数でも指数はマイナス——大型株の重力

午前の取引では、HoSE上場銘柄のうち171銘柄が上昇、111銘柄が下落と、銘柄数ベースでは明確な「買い優勢」であった。VN30指数の構成銘柄でも21銘柄が上昇に対し8銘柄が下落という内訳だったが、VN30指数自体は0.07%のマイナスとなった。

この「数では勝っているのに指数は負ける」という現象の主犯はVICとVHMである。VICは2.33%安、VHMは1.45%安となり、この2銘柄だけでVN-Indexを10ポイント超、VN30-Indexを約15ポイント押し下げた。ビングループ系の2銘柄はベトナム株式市場において圧倒的な時価総額ウェイトを持つため、これらが大きく売られると、他の銘柄がいくら上昇しても指数全体を引き上げることが困難になる構造的な問題がある。

銀行株・石油ガス株は上昇するも力不足

VICとVHMを除く大型株の動きを見ると、上昇はしているものの値幅が極めて限定的であった。銀行セクターでは、VCB(ベトコムバンク〈ベトナム最大の国有商業銀行〉)が+0.31%、BID(BIDV〈国有大手〉)が+0.93%、CTG(ビエティンバンク〈国有大手〉)が+0.43%、TCB(テクコムバンク)が+0.31%、VPB(VPバンク)が+0.37%、MBB(MBバンク)が+0.6%と、いずれも1%未満の小幅高にとどまった。銀行株でVN30内最強だったのはACB(アジア商業銀行)の+2.97%だが、これも場中高値からは約1.02%滑り落としている。

時価総額トップ10で唯一目立った上昇を見せたのがGAS(ペトロベトナムガス〈国営石油ガスグループ傘下〉)の+1.46%である。しかしGASも寄り付き直後の高値から約1.3%下落しており、買いの勢いが続かなかった。石油ガスセクターではBSR(ビンソン製油所)が+0.53%(場中高値から3.08%下落)、PLX(ペトロリメックス〈ガソリン小売最大手〉)が+0.76%(同2.08%下落)と、いずれも寄り付きの勢いを維持できなかった。

結局、VN30構成銘柄で1%超の上昇を記録したのはACBとGASの2銘柄のみであり、ブルーチップ全体の上昇力がいかに弱かったかを物語っている。

薄商いが深刻化——VN30の売買代金は過去最低水準

市場の根本的な弱さを示しているのが出来高・売買代金の低迷である。VN30構成銘柄の午前の売買代金(立会取引ベース、交渉取引除く)は約3,286億ドンにとどまり、前日午前比でさらに5%減少、過去最低を更新した。HoSE全体でも午前の売買代金は約6,631億ドンと前日午前並みだが、依然として非常に低い水準にある。

ACBは売買代金579.7億ドンを記録し、「高い流動性と大幅上昇」を両立した唯一の大型株であった。同銘柄は前日にも3.06%上昇しており、2日連続の力強い動きとなっている。

中型株に資金シフトの兆し——PDRがストップ高

むしろ午前の主役は中型株(ミッドキャップ)であった。PDR(ファットダット不動産〈ホーチミン市を中心に不動産開発を手がける〉)がストップ高を記録し、売買代金591.1億ドンは市場全体で最高額となった。PDRの売買代金は2025年9月以来の記録的水準でもある。このほか、VND(VNダイレクト証券)が+2.84%で278.5億ドン、DXG(ダットサイゴン不動産)が+2.70%で224.9億ドン、CII(ホーチミン市インフラ投資)が+1.96%で155.7億ドン、GEX(ジェレックス〈電気設備・産業投資〉)が+1.32%で119.6億ドン、HSG(ホアセングループ〈鉄鋼〉)が+1.99%で88.2億ドンと、中小型の一角に資金が向かった。

「上がっているように見えて中身は薄い」——数字が示す実態

171の値上がり銘柄のうち、上昇率が1%を超えたのは51銘柄にすぎず、さらにそのうち売買代金が100億ドンを超えたのはわずか21銘柄であった。つまり、実質的に「意味のある上昇」を伴った銘柄は極めて少ない。加えて、取引のある銘柄全体の31.9%が場中高値から1%以上下落しており、朝方の上昇は旺盛な買い需要ではなく「売りが少なかったことによる一時的な浮揚」に過ぎなかったことが浮き彫りとなった。これは前日から続く傾向であり、買い手が積極的にポジションを取るのではなく、売り手が控えめだった隙間を突いた限定的な上昇に過ぎない。

下落銘柄側も売り圧力は限定的

一方、下落サイドも深刻な崩壊には至っていない。111の値下がり銘柄のうち1%超の下落は39銘柄で、一定以上の売買代金を伴ったのはVIC(−2.33%、171.2億ドン)、VHM(−1.45%、141.6億ドン)、GEE(−1.80%、47.3億ドン)、SAB(サイゴンビール〈サベコ〉、−1.04%、18.1億ドン)、CTR(ビエッテル建設、−2.17%、13.5億ドン)、EVF(EVNファイナンス、−1.09%、11.9億ドン)の6銘柄のみであった。大型株の一角は売られたが、市場全体としてパニック的な売りが出ている状況ではない。

外国人投資家の動向——売り越し縮小もなお買い意欲は乏しい

海外投資家のHoSEにおける午前の売り金額は984.2億ドンと、直近26営業日で最低の水準にまで縮小した。ただし買い金額もそれ以上に低調で、差し引きのネット売り越しは385.2億ドンとなった。個別ではMSB(マリタイムバンク)が−282.3億ドン、HPG(ホアファットグループ〈鉄鋼最大手〉)が−79.4億ドン、VICが−63.9億ドン、BSRが−30.1億ドンと売り越しが集中。買い越し側ではPDRが+64.7億ドン、DXGが+51.2億ドン、ACBが+43.5億ドン、VNDが+23.3億ドンと小粒であった。

投資家・ビジネス視点の考察

今回の午前の相場が示す最大のメッセージは、「大型株への資金回帰なくしてVN-Indexの本格反発はない」という構造的な現実である。VICとVHMというビングループ系2銘柄のウェイトが極めて大きいベトナム市場では、これらが軟調なままだと指数は上がれない。逆に言えば、同グループの業績改善や不動産市場の回復が確認されれば、指数全体を押し上げるカタリストとなる。

薄商いの長期化は、投資家の様子見姿勢が根強いことを示している。2026年9月に予定されるFTSE新興市場指数へのベトナム格上げ判定は、中長期的には海外資金の流入期待を高める材料だが、足元では格上げを先取りした買いが一巡し、次の材料待ちの状態に陥っている可能性がある。外国人の売り越し縮小は一つの明るい兆しだが、買い越しに転じるにはまだ距離がある。

中型株・不動産関連(PDR、DXG)や証券株(VND)に短期資金が流入している点は注目に値する。ベトナム国内の個人投資家が大型株を避けて値動きの軽い銘柄に短期売買で向かう傾向が出ており、市場のリスク選好度は決して高くない。日本企業やベトナム進出企業にとっては、為替(ドン相場)の安定と金利動向がより重要な指標となるが、株式市場の薄商いは実体経済の慎重なセンチメントを反映している面もあり、投資・事業拡大判断においては引き続き注意が必要である。


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出典: 元記事

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