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【ハノイ停電】猛暑で電力消費が過去最高を更新——EVNHANOIが明かした「突然停電」の本当の理由

こんにちは、ベトナム経済&株式投資ニュース解説のベトテク太郎です。

ハノイに住んでいると、今年の5月は「あ、これは去年よりキツい」と体で感じる場面が増えてきました。気温36度超えが連日続く中、ここ数日でハノイ市内のあちこちから「また停電した」という声が聞こえてきています。

今回はその実態と、電力会社EVNHANOI(ハノイ電力)の公式見解、そしてこの状況が示している数字の意味について書いていきます。

タイン・スアン区で何が起きているのか

5月25日夕方、タイン・スアン区のタイン・スアン・バック住宅団地(B5・B6棟エリア)で突然の停電が発生し、2時間以上にわたって電気が止まりました。翌26日は午後6時ごろ、ちょうど夕食の準備をしている時間帯にまた停電。その夜だけで計3回の停電が発生したという報告も出ています。

近くのクアット・ズイ・ティエン通り沿いの商店は、夜間停電のたびに一時的な営業停止を余儀なくされました。フー・ディエン区のグエン・ダオ・アン通り周辺でも深夜の停電が続いており、住民からは「エアコンなしで眠れない。友人の家に避難したこともある」という声も上がっています。

ハノイに住んでいる身として言わせてもらうと、これは決して大げさではありません。36度超えの夜にエアコンが突然止まるというのは、健康上のリスクとしても看過できない話です。

EVNHANOIが強調していること

EVNHANOIはタインニエン紙の取材に対し、「これらの停電は計画的な輪番停電ではない」と明確に否定しました。

では何かというと、電力系統の安全を確保するための技術的措置だということです。送電網に障害リスクが検出された場合、即時の対応が義務付けられるため、一時的な停電が生じるというのがEVNHANOIの説明です。

また、外気温が摂氏36度以上になった場合は、予定されていた計画停電をすべて延期するという対応も取っています。これは市民への配慮として評価できる判断でしょう。ただ、予定外の停電は「技術的措置」として起きるわけですから、市民の側からすると通知がないぶん困惑しやすい。タイン・スアン区の副区長も「通常は事前通知があるが、今回は過負荷が原因だった」と話しており、この点は正直なところだと思います。

5月25日に記録が塗り替えられた

今回の一連の停電ニュースの背景として押さえておきたい数字があります。

5月25日午後9時30分、ハノイの電力システムのピーク消費電力(Pmax)が6,203MWに達し、史上最高を記録しました。2025年のピーク値5,992MWを3.5%上回る水準です。同日の総電力消費量も1億2,587万kWhと、2025年のピーク(1億2,284万kWh)を2.4%超えました。

この数字を見ると、「停電が起きているのは電力会社がサボっているから」という話ではないことがわかります。設備の許容量を超えた需要が一時的に発生した、というのが実態に近い。

ハノイ在住者として思うこと

タイ湖エリアに住んでいる私も、今年は体感的に「昨年よりエアコンの稼働時間が長い」と感じています。去年の夏も厳しかったのですが、今年は5月の段階からすでにその水準に達しています。

6月・7月とさらに気温が上がっていくことを考えると、EVNHANOIが言う「24時間体制の待機・監視強化」がどこまで機能するか、今後も注目しておく必要がある。

エネルギー需要の構造的増加という文脈

投資の観点から少し視野を広げると、今回の記録更新はベトナムのエネルギー需要が単なる季節変動ではなく、構造的に拡大していることを示しています。

中間所得層の拡大によるエアコン普及、工場・オフィスの電力需要増、EV充電インフラの整備など、複数の要因が重なって電力消費量は年々増加しています。EVNHANOIのピーク電力が毎年更新されていくという構図は、電力関連のインフラ・発電セクターへの注目理由の一つとして挙げられます。POW(ペトロベトナム・パワー)やPC1(電力建設1)など電力系銘柄の動向を追っている方には、こういった需要側のデータは継続的にウォッチしておく価値があります。ただし個々の銘柄への投資判断はご自身の分析と責任において行ってください。

結局のところ、今回の停電騒ぎの根っこにあるのは「成長する都市の電力インフラが需要に追いつくまでのタイムラグ」です。EVNHANOIは記録更新を繰り返しながら、設備増強を続けなければならない。そういうことなんです。

いかがでしたでしょうか。今回のハノイ停電と電力需要について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。

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本記事で提供される情報は、執筆者の個人的な分析と見解に基づくものであり、投資判断の最終的な決定は読者ご自身の責任において行ってください。ベトナム株式投資は価格変動が大きく、元本割れのリスクを伴います。

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