2026年2月5日、ベトナム株式市場が大幅下落に見舞われる中、同国最大手コングロマリットであるビングループ(Vingroup)とその不動産子会社ビンホームズ(Vinhomes)の株式がストップ高を記録し、投資家の注目を集めている。
市場全体は急落、67%超の銘柄が下落
この日、ベトナムの代表的な株価指数であるVN指数は約9ポイント下落し、全銘柄の67%以上が値を下げる厳しい展開となった。世界的な金融市場の不安定さや、米国の金利動向に対する警戒感などが背景にあるとみられ、投資家心理は全体的に冷え込んでいた。
ビングループ株が逆行高、大商いを伴う急騰
こうした悪地合いの中、ビングループ(銘柄コード:VIC)とビンホームズ(銘柄コード:VHM)の両銘柄は逆行高となり、値幅制限の上限いっぱいとなるストップ高で取引を終えた。注目すべきは、この上昇が大きな出来高を伴っていた点である。通常、市場全体が下落する局面では売りが優勢となりやすいが、両銘柄には機関投資家を含む大口の買いが集中したとみられる。
ビングループとは何か
ビングループはベトナム最大の民間企業グループであり、不動産、自動車(電気自動車メーカー「ビンファスト」)、小売、リゾート、病院、教育など多岐にわたる事業を展開している。創業者のファム・ニャット・ブオン氏はベトナム屈指の富豪として知られ、同社の動向はベトナム経済全体の方向性を占う指標ともいえる。子会社のビンホームズはベトナム最大のデベロッパーであり、ホーチミン市やハノイ市郊外で大規模な都市開発プロジェクトを手掛けている。
逆行高の背景に何があるのか
今回の逆行高の要因について、現地アナリストの間では複数の見方が出ている。一つは、ビングループが進める事業再編や資産売却に関する好材料が市場で意識された可能性である。もう一つは、年明け以降の株価下落で割安感が強まっていたところに、押し目買いが入ったとの見方だ。いずれにせよ、大商いを伴う上昇は単なる投機ではなく、一定の資金流入があったことを示唆している。
日本企業・投資家への示唆
ビングループは過去に日本企業との提携実績も多く、三井住友銀行やみずほ銀行などとも取引関係がある。ベトナムへの進出を検討する日本企業や、新興国株式への投資を考える個人投資家にとって、同社株の動向はベトナム市場のセンチメントを測る重要な材料となり得る。今後も同社グループの経営戦略や業績動向から目が離せない状況が続きそうだ。
出典: VnExpress












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