ベトナムの大富豪ファム・ニャット・ブオン(Phạm Nhật Vượng)氏が創業したEV充電ステーション運営会社V-Greenが、新たにファム・タイン・トゥイ(Phạm Thanh Thúy)氏を会長兼CEOに任命したことが明らかになった。ベトナム国内でEV(電気自動車)市場が急速に拡大する中、同社の経営体制刷新は今後の事業戦略に大きな影響を与えるとみられる。
V-Greenとは何か
V-Greenは、ベトナム最大のコングロマリットであるビングループ(Vingroup)の創業者ファム・ニャット・ブオン氏が設立した、EV充電インフラ専門企業である。ビングループは不動産、小売、医療、教育など多角的な事業を展開しているが、近年は傘下の自動車メーカー「ビンファスト(VinFast)」を通じてEV事業に注力しており、V-Greenはその充電インフラを支える中核企業として位置づけられている。
創業者ファム・ニャット・ブオン氏の存在感
ブオン氏はベトナムで最も著名な実業家であり、フォーブス誌のベトナム長者番付で長年トップに君臨してきた人物である。1990年代にウクライナでインスタントラーメン事業を成功させた後、帰国してビングループを設立。以来、ベトナム経済の成長とともに事業を急拡大させてきた。特にビンファストは2023年に米ナスダック市場に上場を果たし、ベトナム企業として初めて米国市場に進出したことで国際的な注目を集めた。
新会長ファム・タイン・トゥイ氏の任命
今回、会長兼CEOに就任したファム・タイン・トゥイ氏の経歴や具体的な経営方針については現時点で詳細が明らかにされていない。しかし、ブオン氏率いる企業グループでは、女性幹部が要職に就くケースが少なくなく、同氏の登用もビングループの人材戦略の一環とみられる。今後、V-Greenの充電ネットワーク拡大や新サービス展開において、トゥイ氏がどのようなリーダーシップを発揮するかが注目される。
ベトナムEV市場と日本企業への示唆
ベトナムでは政府がEV普及を後押しする政策を推進しており、2030年までにEV関連インフラを大幅に拡充する計画を掲げている。V-Greenの動向は、ベトナム市場への進出を検討する日本の自動車メーカーや部品サプライヤーにとっても重要な指標となる。特に充電インフラの整備状況は、日系企業がベトナムでEV関連事業を展開する際の判断材料の一つとなるだろう。ビングループを核としたベトナムEVエコシステムの発展から、目が離せない状況が続く。
出典: VnExpress












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