ベトナム国内の金市場で、金塊(バー型金地金)の販売価格が急落した。主要な貴金属ブランド各社は2月6日、金塊の販売価格を一斉に引き下げ、下げ幅は約180万ドン(日本円で約1万円相当)に達した。この動きは、世界の金相場が下落基調に転じたことを受けたものである。
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ベトナム金市場の特殊性
ベトナムは東南アジアでも有数の「金好き」国家として知られる。国民の間では、インフレヘッジや資産保全の手段として金を購入・保有する習慣が根強く残っており、特に旧正月(テト)前後には金の売買が活発化する傾向がある。ベトナム国家銀行(中央銀行)が発行を認可した「SJC金塊」は、国内で最も信頼性の高い金製品とされ、価格動向は国民の関心事となっている。
世界的な金相場下落が背景に
今回の価格下落は、国際金相場の軟調な推移を直接反映したものだ。米国の金融政策に対する市場の見方や、ドル高傾向などが金価格の下押し要因となっている。ベトナムの金価格は、国際相場と連動しつつも、国内の需給バランスや政府の規制により、しばしばプレミアム(上乗せ分)が発生することで知られる。今回の急落は、そのプレミアムが縮小する局面にあることを示唆している。
日本企業・投資家への示唆
ベトナムに進出している日本企業や、同国への投資を検討する投資家にとって、金価格の動向は為替リスクやインフレ動向を読み解く一つの指標となる。ベトナムドンの安定性や国民の消費マインドを測る上でも、金市場の動きは注視に値する。今後、世界的な金融環境の変化がベトナム経済にどのような影響を及ぼすか、引き続き注目が必要である。
出典: VnExpress












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