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ベトナム消費が止まらない——5ヶ月累計で前年比+11.2%、旅行・観光も急加速

こんにちは、ベトナム経済&株式投資ニュース解説のベトテク太郎です。

ハノイの街を歩いていると、最近ちょっとした変化に気づくことがあります。週末のホアンキエム湖周辺、観光客の数が明らかに増えています。外国語が飛び交い、レストランには予約が必要になるところも出てきた。肌感覚として「ああ、ベトナムに人が戻ってきてるな」とは感じていましたが、今回ベトナム統計総局が発表した最新データを見て、その感覚が数字として裏付けられた形になりました。

小売・サービス収益が5ヶ月で前年比+11.2%

2026年1月から5月の累計で、ベトナム全国の小売売上高とサービス消費収益の合計は推定3,185兆VNDに達しました。前年同期比で11.2%の増加です。

5月単月で見ると、推定647.1兆VNDとなり、前月比0.5%増、前年同月比では11.8%増という数字でした。

物価上昇分を除いた実質ベースだと+6.1%と、2025年同期の+7.2%を下回るものの、それでも6%超の実質成長というのは、消費が確かな勢いを持っていることを示しています。

セクター別で見えてくる「消費の中身」

全体の75.9%を占める「物販小売」は前年同期比+11.1%。石油・燃料が+12.7%でトップ、アパレルが+10.2%、食品・食料品が+9.6%と続きます。「その他商品カテゴリ」が+17.6%という高い伸びを記録していることも、消費の多様化を感じさせます。

宿泊・飲食サービスは推定400.4兆VNDで+13.3%。ここが消費を力強く引っ張るエンジンになっています。

そして個人的に注目しているのが旅行・観光セクターです。全体シェアは1.3%と小さいながら、推定40.6兆VND(約15億4,000万ドル相当)を稼ぎ出し、成長率は+12.2%でした。シェアの小ささに対して、成長の勢いが際立っています。

ビザ政策の効果が数字に出始めた

この好調な消費動向の背景には、ベトナム政府が進めるビザ政策の最適化と積極的な観光プロモーションがあります。

旅行・観光の地域別ランキングを見ると、カインホア省(ニャチャンを擁する)が前年同期比+33.8%という驚異的な伸びでトップ。クアンニン省(ハロン湾)、フエ、ハノイ、ホーチミンシティなどが続いています。

宿泊・飲食サービスでは、アンザン省が+24.4%で最も高い伸びを記録。ニンビン、ダナン、フエ、クアンニンなど、観光地として存在感を高めている地方都市の躍進も印象的です。

物販小売の地域別トップはクアンニン省で+12.9%。ダナン、ドンナイ、カントー、ハノイ、ホーチミンシティが続きます。

富の南下という文脈で読む

私がずっと伝えてきた「富の南下」の流れの中で、今回のデータは重要な確認材料になります。ベトナムの消費市場は、単なる経済成長のグラフではなく、リアルな購買力が形成されつつある現場の記録です。

小売、宿泊・飲食、旅行・観光というサービス消費の三層が、それぞれ二桁成長で積み上がっていく。投資家として継続観察したい動きです。

消費関連セクターとして継続観察に値するのは、観光地の宿泊施設オペレーターやホテルチェーン、小売業、そして消費財セクターです。一方で、実質成長率が前年比で鈍化している点(7.2%→6.1%)は、インフレとの綱引きという側面も忘れてはなりません。

そういうことなんです。数字の表面だけを追うのではなく、「実質でどれだけ成長しているか」「どの地域が引っ張っているか」という構造を読むことが、ベトナム消費市場への理解を深めることにつながります。

いかがでしたでしょうか。今回のベトナム消費動向について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。

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