ベトナム、3月1日から自動車排ガス検査を大幅厳格化──ディーゼル車オーナーに試練、環境規制強化の波が本格化

Siết chặt kiểm định khí thải ôtô từ 1/3

ベトナム政府は2026年3月1日より、全国の車両検査センター(登録検査場)において、自動車の排ガス検査基準を大幅に厳格化する。特にディーゼル車に対しては従来よりも高い環境基準への適合が求められることとなり、古い車両を保有するオーナーや運送業界に大きな影響を与える見通しである。

目次

新規制の概要──段階的ロードマップに基づく厳格化

今回の規制強化は、ベトナム政府が定めた段階的なロードマップ(排ガス規制の段階的引き上げ計画)に基づくものである。3月1日以降、各地の登録検査センター(Trung tâm đăng kiểm)では、新たな検査プロセスが適用され、排出ガスの測定基準がより厳しくなる。

とりわけ影響を受けるのがディーゼルエンジン搭載車である。ベトナムではトラックやバスなどの商用車を中心にディーゼル車が広く普及しており、これらの車両は窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)の排出量が多い傾向にある。新基準では、こうした有害物質の排出上限値が引き下げられ、基準を満たさない車両は車検に合格できなくなる。

背景──深刻化する大気汚染と国際的な環境基準への対応

ベトナムでは近年、急速な経済成長とモータリゼーションの進展に伴い、大都市を中心に大気汚染が深刻化している。首都ハノイや商都ホーチミン市では、PM2.5濃度がWHO(世界保健機関)の基準値を大幅に超える日が頻発しており、市民の健康被害への懸念が高まっている。

こうした状況を受け、ベトナム政府は排ガス規制の強化を環境政策の柱の一つに位置づけてきた。2022年には自動車の排出ガス基準をユーロ4相当に引き上げ、さらに2027年までにユーロ5基準への移行を目指すロードマップを策定している。今回の検査厳格化は、この長期計画の重要な一歩と位置づけられる。

影響と課題──古い車両の淘汰と業界への負担

新基準の導入により、製造から年数が経過した古いディーゼル車の多くが車検不合格となる可能性がある。ベトナムでは中古車市場が活発で、10年以上使用された商用車も珍しくない。これらの車両オーナーは、排ガス浄化装置の後付けや車両の買い替えを迫られることになる。

運送業界や中小の物流事業者にとっては、設備投資の負担増が経営を圧迫する懸念もある。一方で、環境対応車両への需要拡大は、日系メーカーを含む自動車業界にとっては新たなビジネスチャンスとなり得る。

考察──日本企業への示唆

今回の規制強化は、ベトナムが本格的に環境先進国への転換を図っていることを示している。ベトナムに進出している日系自動車メーカーや部品サプライヤーにとっては、環境対応車両や排ガス浄化技術の提案機会が広がる。また、物流拠点をベトナムに置く日本企業は、現地の車両更新計画を見直す必要が出てくるだろう。

ベトナム政府の環境政策は今後も段階的に強化される見込みであり、中長期的な視点での対応が求められる。

出典: VnExpress

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