こんにちは、ベトナム経済&株式投資ニュース解説のベトテク太郎です。
ベトナムの中部高原に位置するザライ省(Gia Lai)が、いま再生可能エネルギーの投資先として急速に存在感を高めています。2026年に入ってから大型の風力発電プロジェクトが次々と投資家を確定させており、ハノイで働く私のところにも「ザライって今どうなの?」という問い合わせが増えてきました。
正直なところ、ザライ省といえばコーヒー農園と観光地のイメージが強かったんですよね。でも今は違う。エネルギーの文脈で語られることが圧倒的に多くなっています。
ビンエナジーも動いた——2026年前半に相次ぐ大型案件
今回の動きで特筆すべきなのは、ビングループ傘下のエネルギー部門「VinEnergo(ビンエナジー)」が「ホン・チャウ フェーズ1」と「ヴィン・トゥアン」という2つの風力発電プロジェクトの投資者として選定されたことです。この2プロジェクトの合計投資額は53兆VND(約3,180億円)に上ります。ビングループがエネルギー分野でここまで大きく動いてきたというのは、ベトナム経済の変化の象徴として見ていいかもしれません。
それだけではありません。5月末には、ANIパワー、ソンダ505、チャン・ドゥック・ソーラーパワーの3社コンソーシアムが「チュ・ポン風力発電所」の投資者として省当局から承認を受けました。総投資額は1兆6,000億VND(約96億円)で、2026年12月に着工、2028年初頭の商業運転開始が見込まれています。
4月にもう一件。「ニョン・ホア4風力発電所(42MW)」が別のコンソーシアムに割り当てられており、こちらの総投資額は1兆6,800億VND(約101億円)でした。数ヶ月のうちに複数の大型案件が動いているというのは、偶然ではないはずです。
なぜザライ省なのか
ザライ省が注目される理由は、やはり地理的な条件に尽きます。ベトナム中部高原の標高が確保する「恒常風」は、風力発電の安定稼働に不可欠な要素です。広大な土地、比較的スムーズな土地利用手続き、そして省当局のグリーン成長に対する強いコミットメントが揃っている。
2025年末時点でザライ省内には87件の再生可能エネルギー・水力発電プロジェクトが商業運転中で、そのうち17基の風力発電所の合計出力は916MWに達しています。ベトナム最大級の再エネ集積地としての地位は、もはや確立されていると言っていいでしょう。
そういうことなんです。ザライはたまたまエネルギーで有名になったのではなく、条件が揃っていたから投資が集まってきたわけです。
国家電力開発計画VIII(第8次電力マスタープラン)との連動
今回の案件群は、ベトナムが改定した国家電力開発計画VIII(PDP8)の実施加速という文脈とも重なります。ベトナム政府は電力不足と脱炭素化の両課題に直面しており、再生可能エネルギーへのシフトは国策として最優先事項のひとつに位置づけられています。
ここで投資家として興味深いのは、プロジェクトへの参加企業の顔ぶれです。ビングループのような大手財閥系、地場のインフラ系企業、そして国内ソーラー事業者が混在しています。セクターとしては成熟しつつある一方、まだ参入余地があることを示しています。
ザライの動きを単なる地方ニュースとして見過ごすのはもったいない。再生可能エネルギー関連銘柄を追っている方はもちろん、ベトナム経済全体の長期的な方向性を考えるうえでも、この流れは頭に入れておいて損はないと思います。
いかがでしたでしょうか。今回のザライ省の再エネ動向について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。
この記事が参考になったら、ぜひXでシェアしていただけると嬉しいです。より多くの方にベトナム投資の魅力を伝えたいと思っています。
【メンバーシップのご案内】 より詳細な投資分析や、ポートフォリオの具体的な銘柄情報、現地からのリアルタイム情報をお求めの方は、ぜひメンバーシップへのご参加をご検討ください。 https://note.com/gonviet/membership
一緒にベトナム株でFIREを目指しましょう!
【速報ニュース】 ベトナム経済や社会の速報ニュースは私のサイト日刊ベトナム経済通信もご活用ください。こちらのサイトは毎日ベトナムの経済、社会、投資関連情報をいち早く速報ニュースで配信しているニュースサイトです。
【免責事項】 本記事は、情報提供のみを目的としており、特定の金融商品への投資の勧誘や推奨を意図するものではありません。執筆者は金融商品取引業の登録を受けておらず、投資助言・代理業を行う資格を有していません。
本記事で提供される情報は、執筆者の個人的な分析と見解に基づくものであり、投資判断の最終的な決定は読者ご自身の責任において行ってください。ベトナム株式投資は価格変動が大きく、元本割れのリスクを伴います。
本記事の情報の正確性、完全性、最新性については最大限の注意を払っていますが、保証するものではありません。本記事の情報に基づいて行われた投資による損失や損害について、執筆者は一切の責任を負いません。
投資判断に際しては、金融商品取引業の登録を受けた専門家への相談を強く推奨いたします。本記事は法的、税務的、財務的なアドバイスを提供するものではありません。
#ベトナム株 #投資 #アジア株 #FIRE #ベトナム #投資信託 #資産形成 #ベトナムニュース #海外ニュース #ニュース #経済












コメント