こんにちは、ベトナム経済&株式投資ニュース解説のベトテク太郎です。
ハイフォン市で、また一つ大きなプロジェクトが仕上がりつつあります。
イオンベトナムが出資するイオンハイズオンショッピングセンターの建設工事が、全体の約85%まで進みました。2026年第3四半期、つまり今年7〜9月中の開業を目指しており、ハイフォン市の報告では「計画通りの進捗がほぼ確実」とされています。

総工費は約2兆VND、日本円に換算すると約120億円です。敷地面積は3.6ヘクタール、約150のテナントスペースに約5,000種類の商品ラインナップを擁する大型商業施設。食品スーパー、エンタメ、飲食、家電、ファッション、宝飾品まで、いわゆる「何でもある」施設として設計されています。場所はヴォー・グエン・ザップ大通りの東側、タック・コイ区です。
少し背景を補足しておくと、このハイズオン地区は2025年7月1日にハイフォン市へ正式合併した旧ハイズオン省のエリアにあたります。合併によって市の地理的範囲と人口が一気に拡大したわけで、そこに商業インフラが追いついていく、という流れです。完成すれば、拡張されたハイフォン市内で「イオンモール・レチャン」(2020年開業、投資額4兆VND以上・約240億円超)に次ぐ2番目のイオンモールとなります。
ここで少し、ハノイ在住13年の視点から話をさせてください。
私がハノイでイオンをどう使っているかというと、正直なところ「週末の買い回りの拠点」という感じです。日本式の食品売り場があって、鮮度管理がしっかりしていて、子ども連れのベトナム人家族で溢れている。ローカルの市場とは全然違う「安心感」があるんですよね。
そしてベトナムの消費者がイオンに求めているのは、モノを買うことだけじゃない。冷房の効いた広い空間で過ごす「体験」だったり、映画と食事を組み合わせた一日がかりのお出かけだったりする。実際、週末のフードコートはどこも満員で、回転率が異常に高いんです。こういう光景を見ていると、ベトナムの中間層がいかに急速に育っているかを肌で感じます。
投資家目線で見ると、今回のイオンハイズオン開業は複数の角度から読む価値があります。
まず日系資本の動きとして。イオンはベトナム国内で複数のモールを展開しており、今回のハイズオン進出もその拡大戦略の一環です。日本企業が総工費120億円をかけてベトナムの地方都市圏に投資するという事実は、「ベトナムの消費市場への信頼票」として受け取ることができます。外資系企業は収益性の見込みがないところに120億円は出しません。これはシンプルな話です。
次に合併効果という観点。ハイフォン市はハイズオン省を吸収したことで、港湾・工業・商業の機能が一体化した巨大都市圏へと変貌しつつあります。人口増加と都市化が進むエリアへの商業インフラ投資は、短期的な箱物建設にとどまらず、中長期的な消費需要の受け皿として機能していきます。
そして、小売セクター全体の底上げという流れも見逃せません。大型モールが一つできると、周辺の商業地価が動き、テナント需要が増し、物流インフラへの投資も引き起こします。ベトナムの小売市場はまだ近代化の途上にあって、大型商業施設の整備は「インフラとしての小売」という段階にある、と私は見ています。
そういうことなんです。イオンが120億円をかけてハイズオンに投資するという経営判断の裏には、ベトナムの消費市場が「投資に値する成長を続けている」というリアルがあります。
VRE(ビンコムリテール)をはじめとする商業施設関連銘柄や、消費セクター全般の動向を観察するうえで、今回のイオンハイズオン開業の進捗は一つの参考指標として継続観察する価値があると私は考えています。もちろん、投資判断はご自身の責任でお願いします。
いかがでしたでしょうか。今回のイオンハイズオン開業について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。
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