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ベトナム主要銀行が第2四半期に二桁増益へ—VPBankが最大の改善、VietinBank・BIDV・Techcombankも好調

Loạt ngân hàng có thể tăng trưởng lợi nhuận hai chữ số trong quý II
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ベトナムの主要銀行が2025年第2四半期に軒並み二桁の利益成長を達成する見通しであることが、証券各社のレポートで明らかになった。VietinBank(ベトナム工商銀行)、Vietcombank(ベトナム外商銀行)、BIDV(ベトナム投資開発銀行)、Techcombank(テクコムバンク)といった大手行が堅調な成長を見せるなか、特にVPBank(ベトナム繁栄銀行)が最も大きな改善幅を示すと予測されている。ベトナム銀行セクターの回復力を示す重要なシグナルとして、投資家の注目を集めている。

目次

主要銀行の第2四半期業績見通し

証券会社各社の分析によると、ベトナムの上場銀行の多くが2025年第2四半期において前年同期比で二桁(10%以上)の利益成長を達成する見込みである。ベトナムの銀行セクターは2024年後半から不良債権処理の進展や信用成長の回復を背景に業績改善の兆しを見せていたが、2025年に入りその流れが一段と鮮明になっている。

国有商業銀行のなかでは、VietinBank(銘柄コード:CTG)Vietcombank(銘柄コード:VCB)BIDV(銘柄コード:BID)の「ビッグ3」がいずれも安定した増益基調にある。これらの銀行はベトナム政府が大株主であり、国策に沿ったインフラ融資や中小企業支援を担うと同時に、リテールバンキングの拡大にも注力してきた。特にVietinBankは近年デジタルバンキング分野での投資を強化しており、手数料収入の増加が利益成長を後押ししている。

民間銀行勢では、Techcombank(銘柄コード:TCB)が不動産関連融資の回復や投資銀行業務の拡大を背景に堅調な成長を見せている。Techcombankはベトナム有数の民間銀行であり、富裕層向けウェルスマネジメントや住宅ローンに強みを持つ。不動産市場の段階的な回復が同行の業績にプラスに働いている構図である。

VPBankが最大の改善幅を記録か

今回の見通しのなかで最も注目されるのが、VPBank(銘柄コード:VPB)の大幅な利益改善予測である。VPBankは傘下に消費者金融子会社のFE Credit(FEクレジット)を持つことで知られるが、同子会社は2022年から2024年にかけて不良債権の急増に苦しみ、VPBank全体の業績を大きく押し下げる要因となっていた。

しかし2025年に入り、FE Creditの不良債権比率が改善傾向に転じたことで、引当金負担が軽減されつつある。加えて、VPBank本体の法人向け融資や中小企業向けビジネスも順調に拡大しており、第2四半期には前年同期比で主要行のなかで最大の利益改善幅を達成する可能性が高いと見られている。VPBankは2023年にSMBC(三井住友フィナンシャルグループ)から約15%の出資を受けており、日本の投資家にとっても馴染み深い銘柄である。

ベトナム銀行セクター好調の背景

ベトナムの銀行セクターが全体として好調な背景には、複数の構造的・政策的要因がある。

第一に、信用成長の加速である。ベトナム国家銀行(中央銀行)は2025年の信用成長目標を16%前後に設定しており、年初来の信用残高の伸びは順調に推移している。製造業向け設備投資や個人向け住宅ローンの回復が融資需要を押し上げている。

第二に、不良債権処理の進展である。2022年以降、新型コロナウイルスの影響で延滞・不良債権が膨らんだが、各行とも積極的な償却・回収を進めた結果、不良債権比率は改善傾向にある。これに伴い引当金のコストが低下し、最終利益を押し上げる効果が出ている。

第三に、金利環境の安定である。ベトナム国家銀行は低金利政策を維持しており、預金金利と貸出金利のスプレッド(純金利マージン、NIM)が一定水準を保っている。銀行にとっては本業の利ザヤが確保しやすい環境が続いている。

第四に、非金利収入の拡大である。デジタルバンキングの普及に伴い、送金手数料、保険販売(バンカシュアランス)、投資商品の仲介手数料といった非金利収入が各行で着実に伸びている。特にモバイルバンキングの利用者数はベトナム全土で急増しており、若年層を中心とした口座開設数の増加が収益の底上げに寄与している。

投資家・ビジネス視点の考察

今回の銀行セクター好調見通しは、ベトナム株式市場全体にとってもポジティブなシグナルである。銀行株はVN-Index(ホーチミン証券取引所の代表的指数)において最大のウェイトを占めるセクターであり、銀行株の上昇は指数全体の押し上げに直結する。CTG、VCB、BID、TCB、VPBといった銘柄は外国人投資家の保有比率も高く、市場の流動性を左右する主要銘柄群である。

特に注目すべきは、2026年9月に決定が見込まれるFTSE新興市場指数への格上げとの関連性である。ベトナムが現在のフロンティア市場から新興市場に格上げされた場合、海外の機関投資家からの大規模な資金流入が期待される。銀行株は時価総額・流動性ともに上位を占めるため、格上げの恩恵を最も直接的に受けるセクターと見られている。銀行各行の堅調な業績成長は、格上げに向けたベトナム市場の「体力」を示すものであり、グローバル投資家の評価にもプラスに働くだろう。

日本企業との関連では、前述のVPBankへのSMBC出資に加え、みずほフィナンシャルグループがVietcombank、三菱UFJフィナンシャル・グループがVietinBankとそれぞれ提携・出資関係にある。ベトナムの銀行セクターの好調は、これら日本の大手金融グループの海外事業収益にもプラスに寄与する可能性がある。また、ベトナムに進出する日系製造業やサービス業にとっても、取引銀行の財務基盤が強化されることは融資環境の改善につながり、事業運営にとって好材料である。

一方で留意すべきリスクもある。米中貿易摩擦の長期化やベトナムの対米貿易黒字拡大に伴う関税リスク、不動産市場の回復が想定より遅れる可能性、そしてベトナムドンの為替変動などは、銀行セクターの業績に影響を及ぼし得る要因である。投資判断にあたっては、各行の不良債権比率やNIMの推移、信用成長率の進捗などを四半期ごとに注視する必要がある。


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出典: 元記事

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