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ベトナム株式市場、外国人投資家が約2,898億ドン売り越し—国内個人・機関が買い支え

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ベトナム株式市場で外国人投資家(海外勢)の売り越しが続くなか、国内の個人投資家と機関投資家がその売り圧力を吸収する構図が鮮明になっている。海外勢は合計で2,898.0億ドンの売り越しを記録し、板寄せを除いた通常の立会取引(マッチング取引)ベースでは5,451.8億ドンもの売り越しとなった。

目次

外国人売り越しの詳細

今回注目すべきは、総合ベースの売り越し額(2,898.0億ドン)とマッチング取引ベースの売り越し額(5,451.8億ドン)に大きな乖離がある点である。これは、協議取引(プットスルー取引)では外国人が一定量の買いを入れていることを意味しており、大口のブロック取引が行われた可能性を示唆する。ベトナム市場ではETF(上場投資信託)のリバランスや戦略的投資家による相対取引がこうした乖離を生むことが多い。

国内勢が買い支える構図の背景

ベトナム株式市場では、2023年後半から外国人投資家の売り越し基調が断続的に続いている。その背景には、米国の高金利環境の長期化に伴う新興国市場からの資金引き揚げ、ドン安リスクへの警戒、そしてグローバルなリスクオフ心理がある。一方で、国内の個人投資家はベトナム経済のファンダメンタルズに対する信認が厚く、外国人が売る局面を押し目買いの好機と捉える傾向が強い。ベトナムの証券口座数はすでに約900万口座を超えており、個人投資家層の厚みが市場の下支え役として機能している。

また、国内の機関投資家(保険会社、投資ファンド、銀行系運用会社など)も、ベトナム国債利回りが低水準にとどまるなかで株式への資産配分を増やす動きを見せており、外国人売りに対するバッファーとなっている。

投資家・ビジネス視点の考察

外国人の売り越しが続く状況は短期的にはVN指数の上値を重くする要因であるが、国内勢が安定的に買い支えている事実は、市場の底堅さを示すポジティブなシグナルでもある。

特に注目すべきは、2026年9月に決定が見込まれるFTSE新興市場指数への格上げとの関連である。ベトナムがフロンティア市場から新興市場に昇格すれば、パッシブ資金を中心に数十億ドル規模の海外資金流入が期待される。現在の外国人売り越しは、格上げ前の「助走段階」における一時的な需給の歪みと捉えることもできる。ベトナム政府が進めるプレファンディング(事前資金準備)制度の撤廃やKYC手続きの簡素化など、市場アクセス改善の取り組みが着実に進んでいる点も追い風である。

日本企業やベトナム進出企業にとっては、ドン建て資産の評価や現地子会社の資金調達コストに影響し得るため、為替動向と併せてベトナム株式市場の需給バランスを注視する必要がある。


いかがでしたでしょうか。今回のニュースについて、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。

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出典: 元記事

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