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ベトナム石油ガス企業の利益が急増、BSRは2026年第2四半期に約4倍増—原油高が追い風

Lợi nhuận nhóm dầu khí bùng nổ, riêng BSR tăng gần 4 lần trong quý 2/2026 nhờ giá dầu neo cao
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ベトナムの石油ガスセクターが2026年第2四半期に利益の「爆発的成長」を遂げる見通しである。とりわけBSR(ビンソン精製石油化学=Binh Son Refining and Petrochemical、ベトナム唯一の大型製油所であるズンクアット製油所を運営)は前年同期比で約4倍の増益が見込まれており、原油価格の高止まりと国内石油ガスプロジェクトの大型受注残(バックログ)が業績を力強く押し上げている。

目次

原油高がベトナム石油ガス企業を直撃的に押し上げ

2026年第2四半期の石油ガス企業群の業績見通しが好調な最大の要因は、国際原油価格が高水準で推移していることである。原油価格の上昇は、上流(探鉱・開発)企業にとっては売上単価の上昇を意味し、中流・下流(精製・販売)企業にとってはクラックスプレッド(原油と石油製品の価格差)の拡大につながりやすい。BSRはベトナム中部クアンガイ省に位置するズンクアット製油所(設計処理能力:日量約14.8万バレル)を運営しており、原油価格と製品価格の好条件が重なったことで、前年同期比約4倍という大幅増益の達成が視野に入った。

国内プロジェクトのバックログが成長を下支え

もう一つの成長ドライバーが、国内石油ガスプロジェクトの大型バックログである。ベトナムは南シナ海(ベトナム名:東海/ビエンドン)を中心に豊富な海底油田・ガス田を有しており、近年はペトロベトナム(PVN=Vietnam Oil and Gas Group、国営石油ガス最大手)グループを中心に、探鉱・開発・EPC(設計・調達・建設)案件が活発化している。PVS(ペトロベトナム・テクニカルサービス)やPVD(ペトロベトナム・ドリリング)といったサービス系企業も、受注残の消化に伴い売上・利益が拡大する局面にある。

ベトナム政府はエネルギー安全保障の観点から国内資源の開発を加速させる方針を打ち出しており、第8次電力開発計画(PDP8)においてもガス火力発電の比重が一定程度維持されている。これらの政策的後押しも、石油ガスセクター全体の中長期的な成長基盤を強化している。

主要銘柄の業績動向

BSR以外にも、ベトナム証券取引所に上場する石油ガス関連銘柄は前年同期比で良好な利益成長が見込まれている。PVN傘下の上場企業群——GAS(ペトロベトナムガス、ベトナム最大のガス供給企業)、PVS、PVD、PLX(ペトロリメックス=ベトナム最大の石油製品小売企業)など——はいずれも原油・ガス価格の恩恵を受けやすいポジションにあり、セクター全体として前年同期比で「顕著な増益」が期待されている。

投資家・ビジネス視点の考察

石油ガスセクターの好業績は、VN-Index(ベトナムの代表的な株価指数)全体にとってもプラス材料である。GASはVN-Indexの時価総額上位銘柄であり、その利益成長は指数の押し上げ要因となる。2026年9月にはFTSE新興市場指数への格上げ可否が判断される見通しであり、指数全体の利益成長率の改善は海外機関投資家の評価向上につながる重要なポイントである。

日本企業との関連では、出光興産がベトナム南部のニソン製油所(タインホア省)に出資しているほか、JXTGホールディングス(現ENEOS)やJOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)もベトナムの上流開発に関与してきた実績がある。ベトナムの石油ガスセクターの活況は、こうした日本のエネルギー関連企業にとっても事業環境の改善を意味する。

ただし、原油価格はOPECプラスの増産方針や世界経済の減速リスクによって下振れする可能性もあり、石油ガス銘柄はボラティリティの高いセクターである点には留意が必要である。BSRのような精製企業は特にクラックスプレッドの変動に業績が左右されやすく、四半期ごとの業績のブレが大きくなりがちである。投資にあたっては、原油価格の前提シナリオとバリュエーション水準を慎重に見極めることが肝要である。


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出典: 元記事

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