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ホーチミン市ベンタイン区で外国人射殺事件——72時間で容疑者逮捕。「計画的暗殺」事件の真相。

こんにちは、ベトナム経済&株式投資ニュース解説のベトテク太郎です。

2026年5月26日、ベトナム国内でかなり衝撃的なニュースが飛び込んできました。ホーチミン市のベンタイン区、あのチュオンディン通りで外国人が射殺された、という事件です。

正直、このニュースを見たとき「えっ、ホーチミン市の中心部で?」と思いました。ハノイに13年住んでいる私でも、南部の繁華街エリアで起きた出来事として他人事には感じられなかった。

事件の概要

5月21日夜、ホーチミン市ベンタイン区チュオンディン通り70番地にあるシーフードレストラン「Cee’f」の前で、サモア国籍の容疑者2名が軍用武器を使用してオーストラリア国籍の男性2名を銃撃しました。

被害者のレマル・ロレンツォ・トビア(2001年生まれ)は現場で死亡。もう1名のサウニ・サム(1999年生まれ)は重傷を負い、現在も集中治療を受けています。

容疑者のヴァー・ヴァー(1999年生まれ、サモア国籍)とタフィア・スティーブ(2003年生まれ、同)は、5月14日にタンソンニャット国際空港からベトナムに入国したうえで、「海外の人物の指示」を受けて被害者2名の行動を1週間以上にわたって監視し、犯行に及んだと供述しています。計画的な暗殺、という色合いが強い。

ベトナム警察の動きに注目した

事件が起きたのは5月21日の夜です。そして容疑者2名が逮捕されたのが72時間以内。ベトナム・カンボジア国境地帯まで逃走していた2名を、公安省の専門部署と地方警察が連携して追い詰めました。

この速さは、率直に言って「速い」と思います。

ホーチミン市警察署長のマイ・ホアン中将が陣頭指揮をとり、デジタル地図を活用した追跡、関係省庁との横断的な連携、カンボジア方面への広域捜査——この一連の対応は、ベトナムの治安機構の「実力」を見せた格好でした。

なお今回の逮捕で、運転手のグエン・チョン・ギアら逃走を幇助したとされるベトナム人7名も緊急拘留されています。見逃しを一切しない、という当局の姿勢です。

ハノイで暮らす日本人の目線から

チュオンディン通りといえば、外国人観光客や在住外国人も多く集まるエリアです。ホーチミン市を訪れたことがある方なら、あの賑やかな通りが目に浮かぶと思います。

ハノイでも同様ですが、外国人が多いエリアには当然ながら国際的な人脈やトラブルも持ち込まれます。今回の件は、被害者も容疑者もともに外国籍であり、「海外の人物の指示による実行犯」という構図でした。いわゆる国際的な犯罪組織の文脈が背景にあると見られています。

これをもって「ベトナムの治安が悪化した」と判断するのは、少し違うと私は思っています。

投資環境・生活環境への影響をどう考えるか

ベトナムに投資を検討されている方や、移住・駐在を検討されている方に向けて、少し落ち着いて整理したいと思います。

今回の事件の特性として、ターゲットが特定された計画的犯行であること、一般市民への無差別的な危害ではないこと、そして当局が72時間以内に容疑者を確保したこと、この3点が重要です。

ベトナムは世界的に見て、無差別テロや一般市民への暴力事件の発生率が極めて低い国です。ASEANの中でも治安の良さは定評があり、それはGlobal Peace Indexなどの指標にも反映されています。

一方で、国際的な犯罪ネットワークの活動拠点として東南アジアが使われるケースは近年増加傾向にあります。これはベトナムに限った話ではなく、マニラ、バンコク、クアラルンプールでも同様の問題があります。「ベトナムで起きた」というより「東南アジアの都市として抱える課題」と捉えるのが適切ではないでしょうか。

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