ポーランド発Ziaja(ジアヤ)がベトナムで2026〜2030年サステナビリティ戦略を本格始動

Chiến lược phát triển bền vững của dược mỹ phẩm Ziaja Việt Nam
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ポーランド発の医薬化粧品ブランド「Ziaja(ジアヤ)」のベトナム法人が、2026年から2030年にかけての持続可能な開発戦略を打ち出した。環境配慮型の事業運営とCSR(企業の社会的責任)活動の強化を柱に据え、急成長するベトナムの化粧品・パーソナルケア市場での存在感を高める狙いである。

目次

Ziaja(ジアヤ)とは何者か——ポーランド最大級の化粧品メーカー

Ziaja(ジアヤ)は1989年にポーランドのグダニスクで創業した医薬化粧品(ダーモコスメティクス)メーカーである。スキンケア、ヘアケア、ボディケアなどを幅広く展開し、ヨーロッパを中心に世界約60カ国以上で販売されている。「高品質かつ手頃な価格」を掲げ、皮膚科学に基づいた製品開発が特徴だ。自社工場での一貫生産体制を持ち、ヨーロッパではドラッグストアや薬局で広く取り扱われるブランドとして知られている。

ベトナム市場への進出は近年の東南アジア戦略の一環であり、「Ziaja Việt Nam(ジアヤ・ベトナム)」として現地法人を設立。ベトナムの若年層を中心にSNSやEコマースを通じてブランド認知を拡大してきた。

2026〜2030年戦略の柱——サステナビリティとCSRの強化

今回発表された戦略の核心は、「持続可能な発展(phát triển bền vững)」と「社会的責任活動(trách nhiệm xã hội)」の二本柱である。具体的には、2026年から2030年の5年間で以下のような取り組みを推進するとされる。

  • 環境負荷の低減:パッケージのリサイクル素材への切り替え、製造工程でのCO2排出量削減など、グローバルで進むESG(環境・社会・ガバナンス)基準に沿った事業運営を目指す。
  • CSR活動の拡充:ベトナム国内のコミュニティ支援や教育プログラムなど、現地社会に根ざした活動を強化する方針である。
  • 製品の安全性・品質基準の引き上げ:ベトナム市場で信頼を獲得するため、国際的な品質認証への対応を加速させる。

なぜベトナムなのか——急拡大するパーソナルケア市場

ベトナムは人口約1億人のうち、平均年齢が30代前半と非常に若い国である。都市部を中心にスキンケアや美容への関心が急速に高まっており、化粧品・パーソナルケア市場は年率10%前後で成長を続けている。特にダーモコスメティクス(皮膚科学に基づく化粧品)のカテゴリーは、韓国ブランドの席巻やSNSでの美容情報の浸透もあり、消費者の知識レベルが向上。成分にこだわるいわゆる「スキンテリジェント」層が増加している。

こうした市場環境は、科学的根拠のある製品づくりを強みとするZiajaにとって追い風となる。さらに、ベトナム政府がグリーン成長戦略やESG推進を政策として掲げていることも、同社のサステナビリティ戦略と合致するポイントである。

ベトナム化粧品市場の競争環境

ベトナムの化粧品市場は外資ブランドが圧倒的なシェアを持つ。韓国勢(イニスフリー、ラネージュなど)、日本勢(資生堂、花王、ロート製薬系のメンソレータムなど)、欧米勢(ロレアル、ユニリーバなど)がしのぎを削る激戦区である。ポーランド発のブランドが参入するのは珍しく、価格帯の手頃さと欧州基準の品質という「コストパフォーマンス」を武器に差別化を図る戦略と見られる。

ECプラットフォーム(Shopee、Lazada、TikTok Shopなど)を通じた販路拡大も重要な戦場であり、ベトナムの消費者がオンラインでの化粧品購入に積極的な点はZiajaにとって好材料である。

投資家・ビジネス視点の考察

Ziaja Việt Namは現時点で上場企業ではないため、直接的な株式投資の対象にはならない。しかし、同社の動きはベトナムのパーソナルケア・化粧品セクター全体のトレンドを読み解くうえで示唆に富む。

1. ESG・サステナビリティの潮流がベトナム消費財セクターに浸透
外資系企業が率先してサステナビリティ戦略を打ち出すことで、ベトナムのローカル企業にも同様の取り組みが波及する可能性がある。ホーチミン証券取引所(HOSE)上場の化粧品・日用品関連銘柄(例:LIX(リックス洗剤)、NET(ネット洗剤)など)が今後ESG対応を強化すれば、外国人投資家からの評価が高まる余地がある。

2. 日系企業への影響
ベトナム市場で化粧品を展開する日系企業にとっては、新たな競合の参入を意味する。一方で、Ziajaがサステナビリティを前面に出すことは、日系企業が得意とする品質管理・環境配慮の領域での競争を促し、市場全体の高度化につながる可能性もある。OEM(受託製造)やサプライチェーンの面で協業機会を探る動きも考えられる。

3. FTSE新興市場指数への格上げとの関連
2026年9月に最終判断が見込まれるFTSE新興市場指数への格上げが実現すれば、ベトナム市場全体に大規模な資金流入が期待される。消費財・小売セクターはその恩恵を受けやすい分野であり、化粧品市場への外資参入が活発化する背景には、こうした市場アップグレードへの期待も一因として存在する。

4. ベトナム経済全体のトレンドとの位置づけ
ベトナムは2026年もGDP成長率6〜7%台を目指しており、中間所得層の拡大が続いている。化粧品・パーソナルケアは「必需品から嗜好品へ」消費が移行する過程で最も成長しやすいカテゴリーの一つであり、Ziajaのような外資ブランドの積極展開は、ベトナム消費市場の成熟度を示すバロメーターとも言える。


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出典: 元記事

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