こんにちは、ベトナム経済&株式投資ニュース解説のベトテク太郎です。
ハノイの街を走るクルマが、また変わろうとしています。
レクサスが2026年9月、ベトナム市場で初めてとなる完全電気自動車(BEV)の販売を開始します。モデルはセダンの新型ESで、ハイブリッドのES 350hに加え、完全電動のES 500eも投入されることが明らかになりました。レクサスのベトナム現地法人がこれを正式に確認しており、同ブランドがBEVをベトナムで売るのは今回が初めてです。
ハノイに13年住んでいると、街を走るクルマの変化がリアルに見えてきます。数年前まで日本車・韓国車一色だったのに、今はVinFastの電動バイクが洪水のように増え、タイ湖周辺の高級住宅エリアではテスラやポルシェを見かけることも珍しくなくなりました。「ベトナムは途上国」というイメージで止まっている日本の方には、この変化のスピードはちょっと信じがたいかもしれません。
新型レクサスESとはどんなクルマか
新型ESは8代目のフルモデルチェンジを経て、デザイン言語を「クリーンテック×エレガンス」と名付けた完全刷新モデルです。従来モデルと比べて全長が165mm、全幅が55mm拡大し、ホイールベースも80mm延長。フラッグシップのLSに迫る堂々たるサイズになっています。
インテリアについては、機械式ボタンを極限まで排除し、14インチのタッチスクリーンを中心に据えたコックピットへと刷新されました。竹の木目を模した立体トリムや、エンジン始動時だけ点灯するボタンなど、細部の作り込みはいかにもレクサスらしい仕上がりです。
ベトナムで販売される予定は3グレード、ハイブリッドのES 350hが2グレード、そしてBEVのES 500eが1グレードです。
ES 500eのスペックを整理すると
完全電動のES 500eは、前後両軸にモーターを搭載した四輪駆動仕様です。システム合計出力は338馬力で、トヨタが独自開発したDirect4と呼ばれる駆動システムにより、状況に応じて前輪・後輪への駆動力配分をリアルタイムで変化させます。バッテリー容量は75kWh、航続距離は19インチタイヤ装着時で480kmとなっています。
一方のハイブリッド、ES 350hは2.5リッターの4気筒エンジンとモーターを組み合わせた構成で、最高出力244馬力を発揮します。
旧型ESのベトナム価格が23億6,000万VND〜31億4,000万VND(日本円換算で約1,416万円〜約1,884万円)だったことを考えると、新型ES 500eは相当な価格になることが予想されます。
競合環境を見ると、面白い構図がある
高級中型セダンのEV市場でいち早く動いたのはアウディです。S6 e-tronを41億9,900万VND(約2,519万円)で投入し、現在のところ唯一の存在感を示しています。ただし、このモデルはスポーティ路線に特化した高価格帯のポジショニングです。
ところが、レクサスES 500eの本来のライバルとなるはずのBMW i5やメルセデス・ベンツのEQEセダンは、まだベトナム市場に登場していません。つまりレクサスは、主要欧州勢がいない隙間に先行して入ってくる格好になるわけです。
ベトナムの高級セダンEV市場で「最初にそこにいた」ことの優位性がどう機能するか、興味深いところです。
この動きが示すもの
レクサスがBEVをベトナムに持ち込む決断をした背景には、いくつかのことが読み取れます。
ひとつは、ベトナムの富裕層市場が成熟してきたという確信です。1億人の人口、若い中間層の台頭、そして平均年齢32歳という人口構造——これはクルマだけでなく、あらゆる高額消費財にとって魅力的な市場です。レクサスが初のBEVをベトナムで売ると決めたこと自体、「ここにはお金のある消費者がいる」という市場判断の表れでもあります。
もうひとつは、ベトナム政府のEV推進政策との相性です。ハノイやホーチミン市では大気汚染対策として段階的なガソリン車の規制が議論されており、電動化への流れは止まらないとみられています。VinFastが電動バイクで急拡大しているのも、こうした政策の追い風があってのことです。
「ベトナムはまだEVが売れるような市場じゃない」という先入観は、もう少し更新した方がいいかもしれません。そういうことなんです。
いかがでしたでしょうか。今回のレクサスBEV上陸の話について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。
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