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在日ベトナム人60万人超——公式ベトナム語検定が海外初開催、日本が選ばれた理由

こんにちは、ベトナム経済&株式投資ニュース解説のベトテク太郎です。

ちょっと今日はいつもの株価分析とは少し違う話をしたいと思います。でも、これベトナムを長年見ている人間としては、正直かなり「来たな」と感じたニュースだったんですよね。

2026年5月中旬、大阪のベトナム総領事館で、ある式典が静かに、しかし確実に行われました。「ベトナム語能力検定試験の試験評議会 設立・発表式典」——タイトルだけ見ると地味に聞こえるかもしれませんが、これ、実はベトナムの国家基準に基づく公式のベトナム語能力検定試験が、国外で開催される「世界初の事例」なんです。

そして、その最初の開催国として選ばれたのが、日本でした。

なぜ今なのか。なぜ日本なのか。少し深く考えてみると、これはベトナムという国が今どこへ向かっているかを鮮明に示している出来事だと思うんです。

式典の中身と、そこに集まった顔ぶれ

式典には在大阪ベトナム総領事館のグエン・チュオン・ソン総領事、駐日ベトナム大使館のブー・ティ・リエン・フオン一等書記官、そしてハノイ師範大学のグエン・ドゥック・ソン学長と教育専門家たちが出席しました。試験評議会の設立決定書は、関西ベトナム人協会のレ・トゥオン会長が受け取っています。

ハノイ師範大学というのは、ベトナム語教育の本丸ともいえる機関です。そこの学長が直接大阪に来て、関西の在日ベトナム人コミュニティの代表者と一緒に式典を行った——これ、単なるセレモニーではなくて、国家的なプロジェクトとして位置づけられているということを示しています。

試験の対象として想定されているのは、在日ベトナム人留学生・就労者、日本で生まれ育ったベトナム人2世、そしてベトナム語を学ぶ日本人を含む外国人学習者です。

ハノイで13年暮らして、これが「来たな」と感じた理由

正直なところ、こういう動きがいずれ来るだろうとは思っていました。ただ、こんなに具体的に、しかもここまで「国家として」動くとは思っていなかったんですね。

タイ湖周辺で日々生活していると、ベトナム人の外国語に対する意識の高さはひしひしと感じます。英語はもちろん、日本語・韓国語・中国語を学ぶ若者が本当に増えた。でも同時に、「ベトナム語を外に持ち出す」という発想はまだ新しい。

ベトナム語を「内向きに守る言語」から「外に広げる言語」へ——今回の試験制度の海外展開は、その意識転換の象徴として私には映っています。

ソン総領事はスピーチの中で、「海外で生まれ育つ若い世代の体系的な学習環境の構築」と、「日本をはじめとする外国人への学習奨励」という2つの意義を強調しました。この2軸の表現が面白くて、つまり「外に出たベトナム人のアイデンティティを守る」と「ベトナム語に興味を持つ外国人を取り込む」という両方を同時に狙っている。これはかなり戦略的な組み立てだと思います。

在日ベトナム人60万人時代、日本が選ばれた必然

日本が最初の開催国になったことには、当然ながら必然性があります。

現在、在日ベトナム人の数は約60万人超。国別外国人居住数でも上位に入り、製造業・介護・IT・外食と、あらゆるセクターでベトナム人労働者が日本社会を支えています。技能実習制度から特定技能、そして高度人材と、ベトナム人の在留資格も多様化した。

こうなると「日本社会でどれだけベトナム語能力を証明できるか」というニーズは自然に生まれてくる。たとえば、ベトナム語を使って仕事をしている日本人ビジネスマンや、将来ベトナムでキャリアを積もうとしている若者にとって、公式の能力証明書は確かに欲しいものです。

日本語能力試験(JLPT)がベトナムでいかに重要な指標として定着しているか、ハノイにいると痛感します。ベトナム語版のJLPTが日本で始まる、そういうイメージで捉えると、この動きの射程がよく見えてくる気がします。

投資家として、この動きをどう読むか

株価への直接的な影響という意味では、このニュースは短期的なマーケットイベントではありません。ただ、ベトナムという国の国際的なプレゼンスが積み上がっていくプロセスの一部として見れば、これは重要なシグナルだと私は感じています。

言語の国際化は、その国のソフトパワーと直結します。そしてソフトパワーが高まる国には、人とカネと情報が集まっていく。FTSEセカンダリーエマージング昇格(2026年9月から段階的実施予定)が象徴するように、ベトナムは今まさに「国際的な文脈に組み込まれる」段階にあります。

ベトナム語能力検定の海外展開は、その大きな流れの中の、教育・文化面での一里塚。直接的に株価を動かすものではないかもしれませんが、「この国はこっちに向かっている」という方向感を確認するための情報として、私は大切に受け取りました。

そういうことなんです。

いかがでしたでしょうか。今回のベトナム語検定の海外初開催について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。

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