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BIMグループとイオンがベトナム・ダナンに4,300億ドン規模の大型商業施設を共同開発へ

BIM Group hợp tác Aeon xây trung tâm thương mại 4.300 tỷ đồng
📘 この記事は「ベトナム経済研究会」が提供するベトナム最新ニュース解説です。
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ベトナムの不動産・総合開発大手BIMグループ(BIM Group)と、日本のイオングループ傘下のイオンモールベトナム(Aeonmall Vietnam)が、中部の主要都市ダナンに延床面積12万平方メートル超、総投資額4,300億ドンの大型商業施設「イオンモール ダナン ホアスアン(Aeon Mall Đà Nẵng Hòa Xuân)」を共同開発することで合意した。5月11日に両社が正式に協力協定に署名しており、ベトナム中部における小売・商業インフラの大きな転換点となる可能性がある。

目次

プロジェクトの概要

今回発表されたイオンモール ダナン ホアスアンは、ダナン市南部のホアスアン地区(Hòa Xuân、カムレ区)に建設される予定である。延床面積は12万平方メートルを超え、総投資額は4,300億ドンとされている。ベトナム中部地域においてイオンモールブランドの大型モールが開業すれば、同地域の商業地図を塗り替えるインパクトを持つ。

ホアスアン地区は、ダナン市が近年積極的に都市開発を進めている新興エリアである。ハン川(Sông Hàn)南岸に位置し、住宅開発が急速に進んでいるものの、大型商業施設が不足していた。BIMグループがこのエリアで大規模な都市開発プロジェクトを手がけており、イオンモールの誘致はその中核的な要素と位置づけられる。

BIMグループとは

BIMグループは1994年に設立されたベトナムの総合開発企業で、不動産、リゾート開発、再生可能エネルギー、農業・水産加工など多角的な事業を展開している。本社はハノイに置き、北部のクアンニン省(Quảng Ninh)ではハロン湾エリアの大規模リゾート開発を手がけてきたことで知られる。中部ベトナムでもダナンやフーイエン省(Phú Yên)などで不動産・観光プロジェクトを推進しており、同社にとってダナンは重点投資エリアの一つである。BIMグループは非上場企業であるが、ベトナム国内での事業規模は大きく、国内外の機関投資家からも注目されている。

イオンモールベトナムの展開状況

イオンモールベトナムは、日本のイオンモール株式会社(東証プライム上場、証券コード8905)の子会社であり、2014年にホーチミン市で1号店「イオンモール タンフーセラドン(Aeon Mall Tân Phú Celadon)」を開業して以来、ベトナム市場での拡大を続けてきた。現在、ホーチミン市、ハノイ、ハイフォンなどに複数の店舗を展開しており、ベトナム全土での店舗数拡大を中長期戦略の柱に据えている。

しかし、これまでイオンモールの出店はハノイとホーチミンの二大都市圏に集中しており、中部ベトナムの主要都市であるダナンには進出していなかった。ダナンは人口約120万人を擁するベトナム第3の都市であり、観光業を軸に経済成長が著しい。近年はIT産業の集積も進み、中間層の拡大に伴い消費市場としてのポテンシャルが急速に高まっている。イオンモールにとって、ダナンへの進出は「中部ベトナム市場の橋頭堡(きょうとうほ)」を確保する戦略的な一手と言える。

ダナン市の商業開発の文脈

ダナン市は2000年代以降、ベトナム政府が推進する中部経済の中核都市として急速に発展してきた。国際空港の拡張、高速道路・鉄道の整備、リゾート開発などにより、観光客数・居住人口ともに増加を続けている。一方で、市内の大型商業施設はロッテマート(韓国系)やビンコムプラザ(Vincom Plaza、ビングループ系)など限られた選択肢にとどまっており、12万平方メートル超という規模のイオンモールが開業すれば、ダナン市最大級の商業施設となる可能性が高い。

ホアスアン地区は、ダナン市が「南部新都市エリア」として位置づけるエリアで、大規模な宅地造成が進行中である。すでに数万世帯規模の住宅団地が形成されつつあり、若い世代のファミリー層が多い。こうした人口動態は、イオンモールが得意とする「家族向けワンストップショッピング」のコンセプトと親和性が高い。

投資家・ビジネス視点の考察

ベトナム小売市場の成長と日系企業の存在感

ベトナムの小売市場は、人口約1億人・平均年齢30代前半という人口ボーナスを背景に年率8〜10%の成長を続けている。特に「モダントレード」(大型商業施設・スーパーマーケットなどの近代的小売形態)の比率はまだ全体の25%程度とされ、伝統的市場(チョー)や個人商店が依然として大きなシェアを持つ。これは裏を返せば、近代的商業施設の開発余地が極めて大きいことを意味する。イオンモールの積極的な出店拡大は、この構造的な成長機会を捉えた動きである。

関連銘柄への影響

日本側では、親会社であるイオンモール(8905)の株価にとって中長期的なポジティブ材料となり得る。同社はASEAN地域での成長を中期経営計画の重点項目に掲げており、ベトナムでの新規出店はその進捗を示すものとなる。

ベトナム側では、BIMグループは非上場であるため直接的な株価への影響はないが、ダナン市周辺の不動産関連銘柄(例:ダナン周辺で事業を展開する不動産企業)にとっては、エリアの商業価値向上を通じた間接的な恩恵が期待される。また、イオンモールへのテナント出店が見込まれるベトナム国内の小売・外食チェーン(モバイルワールド=MWG、PNJなど)にとっても、中部エリアでの新たな出店機会が生まれる。

FTSE新興市場指数格上げとの関連

2026年9月に決定が見込まれるベトナムのFTSE新興市場指数への格上げは、海外機関投資家の資金流入を加速させると期待されている。外資による大型投資プロジェクトの進展は、ベトナム市場の透明性・信頼性の向上を示すシグナルとなり、格上げ審査においてもプラスに作用する。イオンモールのような日本の上場企業がベトナムで大型投資を継続していること自体が、市場の成熟度を裏付ける材料と言える。

日本企業への示唆

今回の案件は、ベトナムにおける日越企業間の協業モデルとしても注目に値する。現地の有力デベロッパーが土地・開発を担い、日本側が商業施設の運営ノウハウとブランドを提供するというスキームは、リスクを分散しつつ双方の強みを活かす形である。ベトナム進出を検討する日本の中堅・中小企業にとっても、イオンモール内へのテナント出店という形で中部ベトナム市場に参入するルートが開かれる可能性がある。

ダナンという「第三の都市」での大型商業施設開発は、ベトナムの消費市場がハノイ・ホーチミンの二極集中から地方都市へと拡大するフェーズに入ったことを象徴的に示している。今後の建設スケジュールや開業時期の発表に注目したい。


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出典: 元記事

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