こんにちは、ベトナム株投資アドバイザーのベトテク太郎です。
ベトナムに移住して12年となる私のもとには、「ベトナム移住について教えてください」「ベトナムで就職したいんですが」といった相談が本当によく届きます。正直なところ、相談を受けるたびに「この人、本当にベトナムで大丈夫かな…」と心配になることも少なくありません。
そこで今日は、ベトナム移住に向いている人・向いていない人について、独断と偏見たっぷりに、でも12年の実体験から得た本音をお話ししたいと思います。綺麗事は抜きにして、リアルな現実をお伝えしますね。
ベトナム移住しちゃダメな人の特徴
新卒の方
これは本当に声を大にして言いたいのですが、新卒でいきなりベトナムは避けた方がいいです。「グローバル人材になりたい」「若いうちに海外経験を」という気持ちは分かります。実際、私も若い頃はそう思っていました。
でも現実は違います。日本での基礎的なビジネスマナーや仕事の進め方を身につけていない状態でベトナムに来ても、結局は「安い労働力」として使われるだけです。先日会った新卒でベトナムに来た子は、月給1,500ドルで朝から晩まで働いていました。これって日本のコンビニバイトより条件悪いですよね。
日本で今すぐ他の会社に転職できる実績がない人
「日本でうまくいかないから海外でリスタート」という考えは、残念ながら9割以上が失敗します。実は私の周りにもそういう人がたくさんいました。でも、ほとんどの人が2〜3年で帰国するか、現地で低賃金の仕事に甘んじています。
ベトナムで成功している日本人を見ると、例外なく日本でもきちんとした実績を持っている人たちです。IT企業で部長をやっていた人、大手商社で海外営業をしていた人、そういう人たちがベトナムでも活躍しています。
資産が1000万円以下の人
これは厳しい条件に聞こえるかもしれませんが、現実的な話です。ベトナムの物価は確かに日本より安いですが、日本人として普通の生活をしようと思うと、意外とお金がかかります。
例えば、安全な地域のマンションは月10万円以上、日本食レストランで食事をすれば一食2,000円以上、病院も外国人向けのところは診察料だけで1万円近くかかります。しかも給料は日本の半分以下というケースがザラです。
貯金が少ない状態で来ると、結局お金のことばかり考えることになり、せっかくのベトナム生活を楽しめません。実際、私も最初の頃は貯金が少なくて、毎月の生活費を心配していました。
英語、またはベトナム語ができない人
「現地で覚えればいい」と思っているなら、それは甘い考えです。言葉ができないと、結局日本人コミュニティの中だけで生活することになります。それって日本にいるのと何が違うのでしょうか。
私の知り合いで、5年住んでいても英語もベトナム語も話せない人がいます。その人は結局、日系企業の日本人相手の仕事しかできず、給料も上がらないまま。せっかくベトナムにいるのに、現地のビジネスチャンスを掴めないのはもったいないですよね。
他責思考な人
ベトナムでは日本の常識が通用しないことが日常茶飯事です。約束の時間に来ない、納期を守らない、言ったことと違うことをする…こんなことは毎日起きます。
そのたびに「ベトナム人は…」「この国は…」と文句を言っている人は、結局ストレスを溜めるだけで何も解決しません。「じゃあどうすればうまくいくか」を自分で考えて行動できる人じゃないと、ベトナムでは生き残れません。
変化を好まない人、変化するとストレスを感じる人
ベトナムは本当に変化が激しい国です。法律もコロコロ変わりますし、昨日まであったお店が今日はなくなっている、なんてこともよくあります。
日本のように「予定通り」「計画通り」が当たり前だと思っている人は、毎日がストレスの連続になります。「まあ、そんなこともあるか」と柔軟に対応できないと、精神的にきついと思います。
なぜこれらの条件が重要なのか
簡単に解説しますと、まず日本で通用しなかったからベトナムに移住してみようという逃げの姿勢でベトナム移住すると、余計に負ける、または低賃金で沈むケースが9割以上だと思います。
「低賃金でもゆっくりマイペースに暮らしたいんだ」と思うなら、日本の地方都市という選択肢を一度考えて比較した方が良いです。福岡や札幌、那覇あたりなら、生活費も安いですし、日本のインフラや社会保障も受けられます。
ベトナムは日本に比べて仕事はゆるいと感じるかもしれませんが、それは言い方は悪いですが底辺の仕事や低賃金で働かざるを得ない日本語教師や未経験でもできる営業などの話です。
実際、私の周りにいる日本語教師の方々は月給800〜1,200ドルくらいで生活しています。これで10年後に日本で得ていた給料の倍を稼げるかといえば、大抵のケースで無理でしょう。
そんなにベトナムで稼ぐのは甘くはありません。むしろGDPが圧倒的に日本より小さいですから、日本と同じ金額を稼ごうと思えば現地ベトナム人の10倍の努力か、日本の仕事をベトナムでやるしかありません。それは果たして移住をしてやることなのか、と思うこともあることでしょう。
ベトナム移住して良い人の特徴
日本でのビジネス経験3年以上
3年というのは、一通りの仕事の流れを理解し、自分なりの仕事のスタイルを確立できる最低限の期間だと思います。この経験があれば、ベトナムでも「日本式の仕事の進め方」という武器を持って戦えます。
実際、私がベトナムで成功している日本人を見ると、みんな日本での実務経験をベースに、それをベトナム流にアレンジして仕事をしています。
日本で今すぐ他の会社に転職できる実績がある人
これは「いつでも日本に帰れる」という安心感につながります。この安心感があると、ベトナムでも思い切ったチャレンジができるんです。
逆に「もう日本には帰れない」という背水の陣だと、どうしても守りに入ってしまい、結果的にチャンスを逃すことが多いです。
資産が1000万円以上の人
資産があると心に余裕が生まれます。そして何より、ベトナム株投資という選択肢が現実的になります。
私自身、ベトナム株投資で資産を増やしてきました。現地にいるからこそ得られる情報を活用すれば、年7%以上のリターンは十分に狙えます。実際、私のポートフォリオは過去5年平均で年12%のリターンを出しています。
1000万円を年7%で運用すれば年70万円、これはベトナムでの生活費の大部分をカバーできる金額です。仕事がうまくいかなくても、この投資収入があれば精神的にかなり楽になります。
英語、またはベトナム語ができる人
言葉ができると、現地のビジネスチャンスに直接アクセスできます。ベトナム人の友人もでき、本当の意味でのベトナム生活を楽しめます。
私の場合、英語でコミュニケーションを取りながら、少しずつベトナム語も覚えました。今では簡単な日常会話くらいはベトナム語でできます。これができるようになってから、ベトナム生活が格段に楽しくなりました。
自責で考えられる人
問題が起きたときに「自分に何ができるか」を考えられる人は、ベトナムでも成長できます。
例えば、ベトナム人スタッフが納期を守らなかったとき。「ベトナム人はダメだ」で終わらせるのではなく、「どうすればベトナム人スタッフに納期を守ってもらえるか」を考え、実行できる人が成功します。
変化を嫌わず、リスクテイクしていける人
ベトナムは変化の国です。その変化を楽しめる人、むしろ変化をチャンスと捉えられる人は、ベトナムで大きく成長できます。
私も最初は戸惑いましたが、今では「今日は何が起きるかな」とワクワクしながら毎日を過ごしています。この心構えができると、ベトナム生活は本当に楽しくなります。
移住を決める前に考えるべきこと
損切りは大事です。「3年で結果が出なければ日本に帰る」「5年で資産を2倍にできなければ他の国へ移る」など、明確な撤退ラインを決めておくことが重要です。
私も実は、最初の3年は試用期間と決めていました。幸い、3年目にはそれなりの収入と資産形成の道筋が見えたので続けることにしましたが、もしダメだったら潔く日本に帰るつもりでした。
また、資産が1000万円以上ある人にとって、ベトナム株投資は大きなメリットです。私が推奨しているベトナム株投資で現地の情報を得ながら資産運用していけば、年7%以上で資産を増やしていくことは今後10〜20年の間はまったく問題ないと思います。
実際、ベトナムのGDP成長率は年6〜7%で推移しており、株式市場もそれに連動して成長しています。VN-Indexは過去10年で約2.5倍になっています。仕事がダメでもこのメリットがあるのは大きいです。
最後に伝えたいこと
ベトナム移住は、準備と覚悟があれば素晴らしい経験になります。私自身、12年前に移住を決断したことは人生最良の選択の一つでした。
ただし、「なんとなく」「日本が嫌だから」という理由だけで来ると、ほぼ確実に失敗します。自分の強みを理解し、明確な目標を持ち、リスクを取れる準備ができている人にとって、ベトナムは大きなチャンスの国です。
特に投資という観点から見ると、ベトナムはアジア最後のフロンティアの一つです。現地にいることで得られる情報アドバンテージは計り知れません。
もしあなたが上記の「ベトナム移住して良い人」の条件に当てはまるなら、ぜひチャレンジしてみてください。そうでないなら、まず日本で実力をつけてから来ることをお勧めします。
いかがでしたでしょうか。今回のベトナム移住についての本音トークについて、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。
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