高配当株狙いなら新興国のベトナム株が穴場な3つの理由

こんにちは、ベトナム株投資アドバイザーのベトテク太郎です。

最近、日本の投資家の間で高配当株投資がブームになっていますよね。確かに配当利回り3-4%の日本株や米国株は魅力的です。でも、正直なところ、私はベトナムに12年住んでいて新興国株の高配当銘柄を見ていると「日本の投資家はもったいないことをしているな」と感じることが多いんです。

実は、新興国株には配当利回り7-10%という銘柄がゴロゴロしています。しかも、それが怪しい企業ではなく、業界トップクラスの優良企業だったりするわけです。今回は、なぜ高配当株を狙うなら新興国株が穴場なのか、ベトナム現地からの視点でお話しします。

目次

配当利回りの桁が違う現実

日本で高配当株といえば配当利回り4%あれば「おっ、いいね」という感じですよね。米国株でも5%を超えるとリスクが高いんじゃないかと警戒されます。

ところが、ベトナム株を見ていると配当利回り7-8%の銘柄が普通にあるんです。例えば、ベトナムの大手銀行であるベトコムバンク(VCB)は時価総額トップクラスの優良企業ですが、配当利回りは6-7%程度で推移しています。不動産デベロッパーのビンホームズ(VHM)なども、好調な業績を背景に高配当を出し続けています。

先日、私の知人の日本人投資家がベトナム株を始めたんですが「配当利回り8%って、何か裏があるんじゃないか」と最初は疑っていました。でも、実際に調べてみると「新興国だから成長余地があって、かつ株価が割安に放置されているだけ」という結論に至ったんです。

これが新興国株の最大の魅力です。成長性があるのに、まだ世界の投資家から注目されていないから株価が安い。だから配当利回りが高くなるわけです。

経済成長の恩恵を直接受けられる

高配当株投資で重要なのは「減配リスクの低さ」ですよね。せっかく高配当でも、業績が悪化して配当が減らされたら意味がありません。

この点、新興国株には大きなアドバンテージがあります。それは「国全体が成長している」ことです。

ベトナムを例にとると、GDP成長率は毎年6-7%で推移しています。日本が1%成長すれば御の字という状況と比べると、経済全体が拡大し続けているわけです。当然、企業の売上も利益も伸びやすい環境にあります。

私がよく行くホーチミン市内のカフェでも、3年前と比べて客単価が1.5倍くらいになっています。給料が上がって、消費が活発になっているんです。こういう環境で事業をしている企業は、わざわざ無理しなくても自然と業績が伸びていきます。

実際、ベトナムの主要上場企業の多くは、過去5年間で売上を2倍以上に伸ばしています。この成長が配当の原資になるわけですから、減配リスクは先進国の成熟企業よりもずっと低いと言えます。

為替リスクを逆手に取れる可能性

「でも、新興国通貨って下落リスクがあるでしょ?」という声が聞こえてきそうです。確かに、これは新興国株投資の最大のリスクの一つです。

ただ、私はこれを「リスク」というよりも「チャンス」として捉えています。

ベトナムドンは過去10年間で対円で年率2-3%程度下落していますが、これは予想できる範囲内の動きです。一方で、ベトナム株の配当利回りは7-10%ありますから、為替下落を考慮しても実質利回りは5-8%程度確保できる計算になります。

さらに、新興国通貨の特徴として「株価上昇局面では通貨も強くなる傾向がある」ことが挙げられます。つまり、企業業績が好調で株価が上がっているときは、外国からの投資資金が流入してその国の通貨も強くなるんです。

実際、2021年のベトナム株のミニバブル期には、株価が30%上昇しただけでなく、ベトナムドンも対円で5%程度上昇しました。配当をもらいながら、為替差益も得られたわけです。

この辺りは、長期で保有していると自然とバランスが取れてくる部分でもあります。通貨安のときに配当を再投資すれば、より多くの株数を買い増せますし、通貨高のときに利益確定すれば為替差益も取れます。

日本の投資家がまだ気づいていない宝の山

正直なところ、新興国株の高配当投資はまだまだ日本では知られていません。証券会社も積極的に勧めないですし、情報も少ないです。

でも、だからこそチャンスなんです。

私がベトナム株を始めた2013年頃は、日本語の情報なんてほとんどありませんでした。今でも英語やベトナム語の情報を自分で読まないと詳しいことは分かりません。この「情報の非対称性」が、逆に先行者利益を生み出しているんです。

ホーチミンの日本人投資家コミュニティで話していても「もっと早くベトナム株を知っておけばよかった」という声をよく聞きます。配当利回り8%の銘柄を5年前に買っていたら、今頃は株価も2倍になって配当利回りは取得価格ベースで15%を超えているなんてケースも珍しくありません。

もちろん、新興国株にはリスクもあります。政治リスク、流動性リスク、情報の不透明さなど、先進国株にはない課題があるのも事実です。

でも、それらのリスクを理解した上で、分散投資の一部として新興国の高配当株を組み入れることで、ポートフォリオ全体の利回りを大きく改善できる可能性があります。

日本や米国の高配当株で3-4%の利回りに満足している方は、一度新興国株の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。配当利回り7-10%という数字が、決して夢物語ではないことに気づくはずです。

いかがでしたでしょうか。今回の高配当株投資における新興国株の魅力について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。

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【免責事項】 本記事の内容は、情報提供のみを目的としており、いかなる金融商品または仮想通貨への投資の推奨を意図するものではありません。ベトナム株式投資は価格の変動が大きく、リスクを伴う投資対象です。投資判断はご自身の責任に基づいて行ってください。本記事で提供される情報の正確性、完全性、または最新性については、最大限の注意を払っていますが、保証するものではありません。投資の際には、専門家への相談を推奨いたします。この記事は、法的、税務的、または財務的なアドバイスを提供するものではありません。本記事の情報に基づいて行われた投資による損失や損害について、執筆者および当ウェブサイトは一切の責任を負いません。株式投資およびその関連商品に投資する際は、各国の規制および法律を確認し、法令を遵守することが重要です。

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