こんにちは、ベトナム株投資アドバイザーのベトテク太郎です。
「ベトナム株に投資したいけど、SBI証券と楽天証券、どっちがいいの?」
こんな質問を、読者の方から本当によくいただきます。実は私自身、両方の証券会社を使ってベトナム株投資を続けてきた経験があるんです。正直なところ、それぞれに一長一短があって、投資スタイルによってベストな選択が変わってくるんですよね。
この記事では、ベトナム在住12年、総資産9,153万円を築いた私が、SBI証券と楽天証券のベトナム株投資ファンドを徹底比較します。手数料、取扱銘柄、使いやすさなど、実際に使ってみた生の感想も交えながら解説していきますね。
ベトナム株投資ファンドの基本知識
まず知っておいていただきたいのは、日本の証券会社では「ベトナム株の個別銘柄」を直接買うことはできないという点です。これは多くの方が勘違いされているポイントなんですよね。
日本の個人投資家がベトナム株に投資する主な方法は、投資信託やETF(上場投資信託)を通じた間接投資になります。つまり、ファンドマネージャーが選定したベトナム企業の詰め合わせパックに投資するイメージです。
ベトナム経済は年率6から7パーセントという高い成長を続けていて、人口増加も続いています。ホーチミン市内を歩けば分かりますが、若者が溢れていて、スマホを片手にキャッシュレス決済を使いこなしている姿は、まさに成長市場そのものなんです。
こうした新興国投資の魅力を取り込むために、多くの日本人投資家が投資信託を活用しています。では、SBI証券と楽天証券、それぞれどんな特徴があるのか見ていきましょう。
SBI証券のベトナム株投資ファンド 強みと特徴
取扱ファンド数で圧倒的な強み
SBI証券の最大の特徴は、なんといっても取扱ファンド数の多さです。ベトナム株関連の投資信託だけで10本以上のラインナップがあり、投資家の選択肢が豊富なんですよね。
代表的なファンドとしては「ベトナム成長株インカムファンド」があります。このファンドは成長性の高いベトナム企業に投資しながら、年4回の分配金も狙えるという特徴があります。配当金生活を目指す投資家には魅力的な選択肢ですね。
また「ベトナム・ロータス・ファンド」も人気です。こちらはベトナム株式市場全体に分散投資するタイプで、個別企業のリスクを抑えたい方に向いています。実際、私の周りの日本人投資家でも、このファンドを積立投資している人が多いです。
手数料体系は標準的だが注意点も
SBI証券の投資信託購入時手数料は、多くのファンドでノーロード、つまり無料です。これは新NISAを活用する投資家にとって大きなメリットですよね。
ただし、信託報酬と呼ばれる運用管理費用は年1.5から2パーセント程度かかります。これは海外株式ファンド全般に共通する水準ですが、長期投資では無視できないコストになります。
例えば100万円を投資した場合、年間1.5万円から2万円が運用コストとして差し引かれる計算です。10年間では15万円から20万円にもなるので、リターンとのバランスをしっかり考える必要があります。
実際の使い勝手はどうか
SBI証券のウェブサイトとアプリは、正直に言って少し分かりにくい部分があります。特に投資信託の検索機能は、慣れるまで目当てのファンドを見つけるのに時間がかかるかもしれません。
ただ、積立設定をしてしまえば、あとは自動で毎月買い付けてくれるので、長期投資派にとっては問題ないレベルです。私自身も最初は戸惑いましたが、今では特に不便は感じていません。
情報提供という点では、SBI証券は各ファンドのレポートや運用状況が充実しています。月次レポートを読めば、どの銘柄にどれくらい投資しているか、ポートフォリオの状況が分かるので安心感がありますね。
楽天証券のベトナム株投資ファンド 強みと特徴
楽天ポイントが貯まる最大のメリット
楽天証券の一番の魅力は、なんといっても楽天経済圏との連携です。投資信託の保有残高に応じて楽天ポイントが貯まるんですよね。
例えば、月間平均保有額が100万円なら年間で1,000ポイント程度貯まります。これは実質的な利回り向上になるので、楽天カードや楽天市場をよく使う方にとっては大きなメリットです。
さらに楽天カードで投資信託を積立購入すると、購入額の1パーセントがポイント還元されます。毎月5万円を積立投資すれば、年間6,000ポイントも貯まる計算になります。これは他の証券会社にはない独自の強みですね。
取扱ファンドは厳選されたラインナップ
楽天証券のベトナム株関連ファンドは、SBI証券と比べると本数は少なめです。ただし、厳選された質の高いファンドが揃っているという見方もできます。
代表的なのは「ベトナム株ファンド」で、ベトナム証券取引所に上場する主要企業に幅広く投資しています。シンプルな商品設計なので、初心者にも分かりやすいのが特徴です。
また「アジア・オセアニア好配当成長株オープン」という選択肢もあります。こちらはベトナムだけでなくアジア全体に分散投資するタイプで、地域リスクを分散したい方に適しています。
使いやすさは業界トップクラス
これは実感として強く言えるのですが、楽天証券のアプリとウェブサイトは本当に使いやすいです。デザインが洗練されていて、直感的に操作できるんですよね。
投資信託の検索も簡単で、カテゴリーや人気ランキングから素早く目当てのファンドを見つけられます。初めてネット証券を使う方でも、迷うことが少ないと思います。
さらに「投信スーパーサーチ」という機能を使えば、リターンやリスク、手数料など様々な条件で投資信託を比較できます。これは銘柄選びに悩む投資家にとって、かなり便利な機能です。
手数料とコストで徹底比較
購入時手数料はどちらも基本無料
SBI証券も楽天証券も、主要なベトナム株投資信託の購入時手数料はノーロードです。つまり、買い付け時に余計なコストがかからないということですね。
これは新NISAのつみたて投資枠を活用する場合、特に重要なポイントです。毎月の積立購入でいちいち手数料を取られていたら、長期投資のパフォーマンスが大きく下がってしまいますから。
信託報酬は商品次第で差がある
信託報酬、つまり運用管理費用は、ファンドによって異なります。一般的にベトナム株ファンドの信託報酬は年1.5から2パーセント程度が相場です。
SBI証券と楽天証券で同じファンドを扱っている場合、信託報酬は当然同じです。ただし、SBI証券は独自のファンドも多いので、商品選択によってトータルコストが変わってきます。
信託報酬が年0.5パーセント違うと、10年間で資産が数十万円単位で変わることもあります。必ず目論見書で信託報酬を確認してから投資することをおすすめします。
隠れコストにも注意が必要
投資信託には、目論見書に明記されていない隠れコストも存在します。それが「実質コスト」と呼ばれるものです。
これは売買委託手数料や監査費用など、運用の過程で発生する様々な費用を含めた実際のコストです。運用報告書を見ると確認できるのですが、信託報酬に加えて年0.3から0.5パーセント程度かかることが多いんです。
つまり、信託報酬が年1.5パーセントと書いてあっても、実質的には年1.8から2パーセントのコストがかかっている可能性があります。この点は、どちらの証券会社でも同じなので注意が必要ですね。
取扱銘柄数とファンドの質で比較
SBI証券は選択肢の豊富さが魅力
先ほども触れましたが、SBI証券はベトナム株関連ファンドの取扱本数が多いのが強みです。アクティブファンド、インデックスファンド、毎月分配型など、様々なタイプから選べます。
例えば「攻めの運用」を目指す方には、成長株に集中投資するアクティブファンドが向いています。逆に「守りながら増やす」スタイルなら、幅広く分散投資するインデックス型が適しているでしょう。
投資信託の世界では、選択肢が多いことは必ずしも良いことばかりではありません。むしろ選択肢が多すぎて迷ってしまう初心者の方も多いです。ただ、投資経験を積んだ中級者以上にとっては、この豊富なラインナップは大きなメリットになります。
楽天証券は厳選された使いやすさ重視
楽天証券のベトナム株ファンドは本数こそ少ないものの、人気があり実績のある商品が揃っています。これは初心者にとって、かえって選びやすいというメリットがあるんですよね。
また楽天証券は、ファンドの説明ページが分かりやすく作られています。過去のパフォーマンスグラフや、どんな企業に投資しているかがビジュアル的に理解しやすいんです。
実際、私の知人の投資初心者は「楽天証券のほうが何に投資しているか分かりやすかった」と言っていました。情報の見せ方という点では、楽天証券に軍配が上がるかもしれません。
組入銘柄の透明性はどうか
投資信託を選ぶ際、どんな企業に投資しているかは非常に重要です。SBI証券も楽天証券も、月次レポートで組入上位銘柄を開示しています。
ただ、ベトナム株ファンドの場合、組入銘柄が頻繁に入れ替わることは少ないです。ベトナム株式市場自体がまだ発展途上なので、投資対象となる優良企業の数が限られているからです。
代表的な組入銘柄としては、ベトナム最大手銀行のVietcombank(ベトコムバンク)、乳製品大手のVinamilk(ビナミルク)、不動産開発のVinGroup(ビングループ)などが挙げられます。これらはベトナム経済を支える中核企業で、どのファンドにも大体含まれています。
新NISAでの活用方法を比較
つみたて投資枠の対象ファンドは限定的
新NISAのつみたて投資枠で購入できる投資信託は、金融庁が定める基準を満たした商品に限られます。残念ながら、多くのベトナム株ファンドはこの基準を満たしていないんですよね。
というのも、つみたて投資枠の対象商品は、信託報酬が一定水準以下であることや、毎月分配型でないことなどの条件があります。ベトナム株ファンドは新興国株式ファンドとして信託報酬が比較的高めなので、対象外となるケースが多いんです。
成長投資枠なら両社とも活用可能
一方、新NISAの成長投資枠であれば、ほとんどのベトナム株ファンドを購入できます。年間240万円まで非課税で投資できるので、これを活用しない手はありません。
例えば月10万円ずつベトナム株ファンドに積立投資すれば、年間120万円の投資になります。これが非課税で運用できるのは、長期投資において非常に大きなメリットです。
仮に年率7パーセントで20年間運用できたとすると、元本2,400万円が約5,200万円になる計算です。課税口座なら約560万円の税金がかかるところが、新NISAなら丸々受け取れるわけですから、活用しない理由がないですよね。
両社とも新NISA対応は万全
SBI証券も楽天証券も、新NISAへの対応は完璧です。積立設定も簡単にできますし、NISA口座と課税口座の管理も分かりやすくなっています。
ただし、NISA口座は一人一つの金融機関でしか開設できません。すでに他の証券会社でNISA口座を持っている場合、変更手続きが必要になります。これは年に一度しかできないので、タイミングに注意が必要です。
私のおすすめは、NISA口座で長期投資する主力ファンドを決めて、それを扱っている証券会社を選ぶことです。ベトナム株に本気で投資するなら、取扱本数の多いSBI証券でNISA口座を開くのが良いかもしれません。
それぞれの証券会社が向いている人
SBI証券が向いている投資家タイプ
SBI証券は、こんな方におすすめです。
まず、投資信託の選択肢を重視する中級者以上の投資家です。様々なタイプのファンドから自分に合ったものを選びたい方にとって、豊富なラインナップは大きな魅力でしょう。
次に、ベトナム株に集中投資したい方です。SBI証券なら複数のベトナム株ファンドを組み合わせて、自分なりのポートフォリオを構築できます。
また、すでにSBI証券で他の投資をしている方も、口座を一本化できるので管理が楽になります。海外株式や日本株など、幅広い投資を一つの証券会社で完結させたい方には便利ですね。
楽天証券が向いている投資家タイプ
楽天証券は、以下のような方に最適です。
まず、投資初心者で使いやすさを重視する方です。直感的に操作できるインターフェースは、投資に慣れていない方でもストレスなく使えるでしょう。
次に、楽天経済圏をフル活用している方です。楽天カードや楽天市場、楽天銀行などを使っている方なら、ポイント還元のメリットが大きくなります。
さらに、投資信託の保有だけでポイントが貯まるので、長期投資でコツコツ増やしたい方にも向いています。年間数千ポイントでも、積み重なれば大きな金額になりますからね。
また、スマホアプリでの取引を重視する方にもおすすめです。楽天証券のアプリは操作性が良く、外出先でも簡単にポートフォリオを確認できます。
現地在住者が見る投資信託の限界
ここまでSBI証券と楽天証券のベトナム株ファンドを比較してきましたが、正直に言わせてもらうと、日本から投資信託を通じてベトナム株に投資する方法には限界があります。
というのも、投資信託は手数料が高いんですよね。信託報酬だけで年1.5から2パーセント、実質コストを含めると年2パーセント前後かかります。ベトナム株市場の期待リターンが年7から10パーセント程度だとすると、2パーセントのコストは決して小さくありません。
さらに、投資信託では個別銘柄を選べません。ファンドマネージャーが選んだ銘柄の詰め合わせを買うしかないので、自分で有望企業を見極める楽しみがないんです。
実は、ベトナムに住んでいる私たちは、現地の証券会社で直接個別株を買うことができます。手数料は約定代金の0.15から0.3パーセント程度と格安で、自分の目利きで銘柄を選べます。
ホーチミン市内を歩いていると、Vinamilkの広告が至る所にありますし、VinGroupの不動産開発現場も頻繁に目にします。こうした現地の肌感覚を投資に活かせるのは、大きなアドバンテージです。
ただ、日本に住んでいる方が現地証券口座を開くのはハードルが高いのも事実です。だからこそ、投資信託を賢く活用する必要があるんですよね。
私が実際に使っている組み合わせ戦略
参考までに、私自身がどうベトナム株投資を進めているか、少しお話しします。
私の場合、現地の証券口座で個別株をメインに運用していますが、日本の家族や友人には、まずSBI証券か楽天証券の投資信託から始めることをおすすめしています。
具体的には、楽天証券で新NISAの成長投資枠を活用して、月5万円から10万円を積立投資するパターンです。楽天カードのポイント還元を受けながら、長期でコツコツ積み立てていく戦略ですね。
ある程度投資に慣れてきて、より本格的にベトナム株投資をしたくなったら、SBI証券で複数のファンドを組み合わせるステップに進みます。こうすることで、リスクを分散しながらリターンを狙えるんです。
実際、私の知人の日本人投資家は、この方法で5年間で資産を1.5倍に増やしました。もちろん、ベトナム株市場全体が上昇したタイミングもありましたが、愚直に積立を続けた成果だと思います。
いかがでしたでしょうか。今回のSBI証券と楽天証券の比較について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。
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