【速報】ベトナムの貸付成長率が+13.37%に!GDP成長8%超を目指す積極金融政策の全貌

こんにちは、ベトナム株投資アドバイザーのベトテク太郎です。

ベトナム国家銀行(中央銀行)が発表した最新データで、2025年9月29日時点の貸付成長率が前年末比+13.37%に達したというニュースが飛び込んできました。これは、ベトナム経済の成長を金融面から強力に後押しする動きとして、投資家として非常に注目すべき内容です。

ハノイで生活していると、街中の建設ラッシュや新規出店の勢いから経済の活況を肌で感じますが、この数字はまさにその実感を裏付けるものです。今回は、この融資拡大がベトナム経済と株式市場にどのような影響を与えるのか、現地在住の視点から詳しく解説していきます。

目次

貸付成長率+13.37%が意味するもの

ベトナム国家銀行が公表した9月29日時点の貸付成長率+13.37%という数字は、年初から一貫して前年同期を上回る伸びを維持してきた結果です。

この融資拡大の背景には、政府が掲げるGDP成長率+8%超という野心的な目標があります。米国の関税政策や世界的な貿易摩擦、地政学的対立といった国際環境の不透明感が強まるなか、ベトナムは国内需要の喚起と生産能力の強化を通じて、外部要因に左右されにくい経済構造を構築しようとしています。

ファム・タイン・ハー副総裁は会見で、「中央銀行は財政政策と連携しつつ、金融政策を柔軟かつ主体的に運営し、マクロ経済の安定とインフレ抑制を図りながらGDP成長率+8%超の達成を目指す」と強調しました。つまり、金融緩和と融資拡大を通じて、経済成長を積極的に後押しする姿勢が鮮明になっているわけです。

融資拡大の具体的な仕組みと進展状況

今回の融資拡大には、中央銀行による戦略的な枠組みがあります。ファム・チー・クアン金融政策局長によると、年初から各銀行に貸付枠を割り当て、信用力の高い金融機関には追加枠を配分したとのこと。

この仕組みによって、資金調達力の高い大手銀行が積極的に融資を拡大できる体制が整いました。融資は主に生産・事業分野や政府が優先する成長分野に向けられており、製造業やインフラ、ハイテク産業といった分野に資金が流れています。

ハノイ郊外の工業団地を訪れると、新しい工場の建設が次々と進んでいるのを目にします。サムスンやLGといった韓国企業の大型工場に加え、日系企業も製造拠点を拡大しており、こうした設備投資の多くが銀行融資によって支えられているのです。

また、ロンビエン工業団地では、電子部品や精密機器を製造する中小企業が増えており、これらの企業も銀行からの融資を活用して事業拡大を図っています。

通年見通しと投資家への影響

このペースが続けば、2025年通年の貸付金残高は前年末比+19~20%増となる見通しです。これは過去数年と比べても高い水準であり、政府が掲げるGDP成長率+8.5%の実現を後押しすると期待されています。

投資家の視点から見ると、この融資拡大は複数の面でベトナム株式市場にプラスの影響をもたらします。

まず、企業の設備投資や事業拡大が促進されることで、売上高や利益の成長が期待できます。特に、銀行セクターは融資残高の増加によって利息収入が増え、業績が改善する可能性が高いでしょう。

次に、製造業やインフラ関連企業も融資を活用した事業拡大により、中長期的な成長が見込めます。ハノイでは、ノイバイ国際空港の拡張工事や都市部の地下鉄建設といった大型インフラプロジェクトが進行中で、これらも融資拡大の恩恵を受ける分野です。

さらに、GDP成長率+8%超が実現すれば、ベトナム経済全体の成長期待が高まり、外国人投資家の資金流入が加速する可能性もあります。

リスク要因と中央銀行の監督強化

一方で、急速な融資拡大には注意すべきリスクも存在します。中央銀行も認識しているように、融資が急増すると資産の質が低下するリスクが高まります。

過去にベトナムでは、不動産バブルや過剰投資が問題となった時期がありました。2008年の世界金融危機や2011~2012年の不良債権問題では、急速な融資拡大が後に経済の足かせとなった経験があります。

このため、中央銀行は各銀行に対し、「リスクの高い分野への偏重を避け、安全性と効率性を確保しながら融資を拡大するよう」監督を強化しています。特に、不動産や投機的な分野への過度な融資は抑制し、生産・事業分野への融資を優先する方針です。

投資家としては、銀行セクターの銘柄を選ぶ際に、融資ポートフォリオの質や不良債権比率に注目することが重要です。健全な融資拡大を実現している銀行は、中長期的に高いリターンをもたらす可能性がありますが、リスク管理が不十分な銀行は避けるべきでしょう。

ハノイ在住者が感じる経済の熱気

ハノイで生活していて実感するのは、街全体に漂う経済成長の熱気です。タイ湖エリアでは新しいカフェやレストランが次々とオープンし、ロッテセンター・ハノイやビンコム・メガモールといった商業施設は週末になると家族連れで賑わっています。

また、ミーディン・スタジアム周辺では再開発プロジェクトが進行中で、新しいオフィスビルや住宅が建設されています。こうした開発の多くは、銀行融資によって資金調達されており、今回の融資拡大がいかに経済活動を活性化させているかを肌で感じます。

さらに、ベトナム人の友人たちと話していると、「会社が新規事業を始めるために銀行から融資を受けた」「マイホームを購入するために住宅ローンを組んだ」といった話をよく耳にします。融資が個人や企業の経済活動を支えているのは間違いありません。

投資家が注目すべき銘柄とセクター

今回の融資拡大を受けて、投資家が注目すべき銘柄とセクターをいくつか挙げておきます。

「銀行セクター」では、融資残高の増加によって利息収入が増え、業績改善が期待できます。特に、信用力が高く中央銀行から追加枠を配分されている大手銀行は有望です。具体的には、ベトコムバンク(VCB)、ビエティンバンク(CTG)、BIDV(BID)といった国有大手銀行が候補になります。

「製造業」では、融資を活用した設備投資や事業拡大が進む企業に注目です。電子部品、精密機器、消費財などの分野で、成長性の高い企業を選びたいところです。

「インフラ・建設」セクターも、政府の優先分野として融資が流れやすく、大型プロジェクトの受注増が見込めます。道路、橋梁、空港、地下鉄といったインフラ整備に関わる企業は中長期的な成長が期待できます。

「不動産」セクターは、融資拡大の恩恵を受ける一方で、過熱リスクもあるため慎重な銘柄選びが必要です。健全な財務体質を持ち、住宅需要の高いエリアで事業を展開している企業を選ぶべきでしょう。

まとめ:融資拡大がベトナム経済を加速させる

ベトナム国家銀行が発表した貸付成長率+13.37%という数字は、政府が掲げるGDP成長率+8%超の実現に向けて、金融政策が強力に経済を後押ししていることを示しています。

融資拡大は企業の設備投資や事業拡大を促進し、銀行セクターの業績改善にもつながります。さらに、製造業やインフラ関連企業の成長を支え、ベトナム経済全体の活況をもたらすでしょう。

一方で、急速な融資拡大には資産の質低下というリスクも伴います。中央銀行は監督を強化しており、投資家としてもリスク管理が重要です。

ハノイで生活していると、経済成長の勢いを日々実感します。今回の融資拡大は、その成長をさらに加速させる原動力となるはずです。ベトナム株投資家にとって、この動きは大きなチャンスであると同時に、慎重な銘柄選びが求められる局面でもあります。

いかがでしたでしょうか。今回の融資拡大がベトナム経済と株式市場に与える影響について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。

この記事が参考になったら、ぜひXでシェアしていただけると嬉しいです。より多くの方にベトナム投資の魅力を伝えたいと思っています。

【メンバーシップのご案内】 より詳細な投資分析や、ポートフォリオの具体的な銘柄情報、現地からのリアルタイム情報をお求めの方は、ぜひメンバーシップへのご参加をご検討ください。 https://note.com/gonviet/membership

一緒にベトナム株でFIREを目指しましょう!


【免責事項】 本記事の内容は、情報提供のみを目的としており、いかなる金融商品または仮想通貨への投資の推奨を意図するものではありません。ベトナム株式投資は価格の変動が大きく、リスクを伴う投資対象です。投資判断はご自身の責任に基づいて行ってください。本記事で提供される情報の正確性、完全性、または最新性については、最大限の注意を払っていますが、保証するものではありません。投資の際には、専門家への相談を推奨いたします。この記事は、法的、税務的、または財務的なアドバイスを提供するものではありません。本記事の情報に基づいて行われた投資による損失や損害について、執筆者および当ウェブサイトは一切の責任を負いません。株式投資およびその関連商品に投資する際は、各国の規制および法律を確認し、法令を遵守することが重要です。

#ベトナム株 #投資 #アジア株 #FIRE

noteメンバーシップのご案内

ベトテク太郎noteメンバーシップ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次