こんにちは、ベトナム株投資アドバイザーのベトテク太郎です。
ハノイに住んで12年、僕はベトナムの若者たちの成長を間近で見てきました。
そして今回、また一人、とんでもない学生が現れました。
ファンティエット出身のグエン・ホン・ザー・ギーさん(20歳)が、シンガポール国立大学(NUS、世界ランキング8位)で学士と修士の両方の奨学金を獲得したんです。これ、どれくらいすごいかというと、普通は学士の奨学金だけでも超難関。それを修士まで同時に取るって、相当レアなケースです。
「この喜びは言葉にできません」
彼女はそう語っていますが、僕はこのニュースを見て思ったんです。
これって、ベトナム株投資と全く同じ構造じゃないか、と。
偶然じゃない。すべては「構造化」されていた
ギーさんの成功を見て、「頭がいいからでしょ」「運が良かったんだよ」って思う人、多いと思います。
でも違うんです。
彼女がやったことを時系列で見てみましょう。
2021年、高校1年生(グレード10)の時点で、ASEAN奨学金を獲得してシンガポールのChinese Girls’ Schoolへ。コロナ真っ只中で1年間帰国できず、隔離生活。でも彼女は家族との電話で寂しさを紛らわせながら、厳格な学習スケジュールをこなし続けました。
結果、数学・物理・地理で上位5%に入り、校長推薦リストに。全国大会では数学で金メダル、物理で銅メダル。
その後、St Andrew’s Secondary Schoolへ進み、Nanyang Research Programという名門プログラムに選抜されました。ここで彼女は8ヶ月間、南洋理工大学(NTU)の教授の指導のもと、半導体と希土類元素のエネルギー伝達による白色光生成の研究を行ったんです。
プログラミング、データ分析、論文執筆。すべてゼロから学び、最終的には学術パネルの前でプレゼンテーション。高校生でこれをやるって、普通じゃないですよね。
そして今年7月、正式にNUSの材料科学工学部に入学。学士の奨学金だけでなく、2028年から2032年までの修士課程の全額奨学金も確約されています。
彼女の最終目標は研究者として博士号を取ること。
「4年間、慎重に計画して最善を尽くさなければならないと分かっています」
彼女はそう語ります。
これは「才能」の話じゃない。「構造」の話だ
正直に言います。
ギーさんが特別に頭が良かったから成功したわけじゃないんです。もちろん優秀ですよ。でも、それだけじゃこうはならない。
彼女がやったことを分解すると、こうなります。
1. 早期に「勝てる環境」に身を置いた 高校1年でシンガポールへ。これがすべての始まり。ベトナムにいたままだったら、この道はなかった。
2. 一つの成功が次の成功を呼ぶ構造を作った ASEAN奨学金 → Chinese Girls’ School → 上位5%の成績 → 全国大会でメダル → Nanyang Research Program → NUSの学士・修士奨学金。
それぞれが次のステップの「応募資格」になってるんです。
3. 自分より大きな価値を生み出す仕組みを作った 彼女は200人以上の生徒を対象にした家庭教師プログラムを立ち上げました。最初は成績優秀者だけを集めたけど、プレッシャーがかかりすぎて失敗。そこで教授法のトレーニングも含めた包括的なプログラムに変更し、校長から称賛されるまでになりました。
これ、めちゃくちゃ重要なんですが、彼女は「自分が勉強する」だけじゃなくて「他人を成長させる仕組み」を作ったんです。
これが評価されたんですよ。
ベトナム株投資も全く同じ構造
僕がハノイで見てきた成功する投資家と、損ばかりする投資家の違いって、これなんです。
成功する投資家は「構造的に勝てる仕組み」を持ってる。
例えば、僕の総資産9,153万円のポートフォリオ。これ、運じゃないんです。
勝てる企業を選ぶ → その企業が成長する → 配当が増える → 再投資する → さらに大きな資産になる
この構造を12年間回し続けただけ。
ギーさんが「一つの成功が次の成功を呼ぶ構造」を作ったのと全く同じです。
逆に損する投資家は、その場その場で「今、何が上がりそうか」を探してる。構造がないんです。だから、一時的に勝っても、長期的には負ける。
ギーさんの話に戻ると、彼女は「H3コース」という大学レベルの物理と半導体デバイスの授業をNTUの教授から受けて、Distinction(最優秀)を取得し、NUSでの単位認定も確約されています。
「一番ストレスが多い時期でした。睡眠時間を削り、食事も急いで済ませて、すべてに時間を割きました」
彼女はそう振り返っていますが、これ、投資家が「下落相場でも買い続ける」メンタルと同じなんですよ。
「運が良かった」と言う人は、構造が見えてない
ギーさんの成功を見て「すごいね、頭いいんだね」で終わる人。
それ、何も見えてないです。
彼女がやったことは、めちゃくちゃ戦略的。
ASEAN奨学金の応募プロセスも、成績だけじゃなく、推薦状、実績、そして5つのエッセイ(各150-200語)を提出し、最終的には15分間のオンライン面接があったそうです。面接では学力だけでなく「人格」を見るための質問が投げかけられたとのこと。
彼女が最も気に入ったエッセイのテーマは、自分が立ち上げた家庭教師プログラムについて。
ここが天才的なんです。
自分の成績をアピールするんじゃなくて、「自分が他人を成長させた実績」をアピールしてるんですよ。
これ、ベトナム株投資でも同じで、「自分がどれだけ儲けたか」じゃなくて「どういう構造で儲け続けられるのか」を理解してる人が勝つんです。
ベトナムの教育投資は「構造的に勝てる」分野
ハノイに住んでると、こういう優秀な学生をよく見ます。
彼らに共通してるのは、「早い段階で海外に出ている」こと。
ベトナム国内の教育レベルも上がってますが、やっぱりシンガポール、欧米に出た学生の成長速度は段違いです。
そして、彼らが学んで帰ってくると、ベトナム企業の競争力が上がる。
これが、僕がベトナム株に投資し続ける理由の一つです。
教育投資 → 人材の質向上 → 企業の成長 → 株価上昇
この構造が、ベトナムには明確にあるんです。
特に、テクノロジー、製造業、金融セクターの企業は、こういう優秀な人材をどんどん採用してます。
ギーさんのような学生が将来、ベトナムのスタートアップを立ち上げるかもしれないし、大手企業の幹部になるかもしれない。
そう考えると、今ベトナム株を買うのって、まさに「構造的に勝てる投資」なんですよ。
「努力は報われる」は嘘。「構造化された努力」だけが報われる
最後に、ギーさんのメンター、アン・トゥエット先生の言葉が印象的でした。
「彼女は非常に勤勉で、高い目標を設定し、どんなに困難でもそれを達成しようと努力します。早期に研究実績を持つ応募者として、教授陣に強い印象を与えました」
努力してる人、たくさんいます。
でも、報われる人は少ない。
なぜか?
構造化されてないからです。
ギーさんは「ただ勉強を頑張った」んじゃなくて、「次のステップにつながる実績を積み上げた」んです。
ベトナム株投資も同じ。
「ただ株を買う」んじゃなくて、「成長する企業に投資して、配当を再投資して、資産を増やす構造を作る」。
それができるかどうかが、すべてです。
ギーさんは今、学士課程を始めたばかり。でも、すでに修士の奨学金も確約されていて、最終的には博士号を目指している。
「運が良かっただけ」って言う人がいるかもしれません。
でも、その人がこっそりと「どうやったらシンガポールの大学に行けるか」を検索してることを、僕は知ってます。
そういうことなんです。
いかがでしたでしょうか。今回のベトナム人学生の快挙について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。
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