はじめに
「国際結婚って実際どうなの?」
この記事を読んでいるあなたも、きっと同じ疑問を抱いているのではないでしょうか。
私は10年前、ベトナムで働いていた時に友人の紹介で今の妻と出会いました。当時、彼女は日本語を勉強中で「日本人の友達が欲しい」と言っていたのがきっかけでした。友達から始まった関係が恋人へ、そして結婚へ。
今振り返ると、あの時の決断は人生で最も正しい選択の一つだったと確信しています。
もちろん、簡単な道のりではありませんでした。結婚直前には妻がマリッジブルーになり、「結婚をやめる」と言い出したこともあります。でも、その困難を乗り越えた先にあったのは、想像していた以上に豊かで安定した生活でした。
現在、私たちには6歳の子どもがいて、ベトナムと日本の両国に資産を持ち、お互いを支え合いながら充実した日々を送っています。
この記事では、ベトナム人女性との結婚を考えているあなたに、リアルな体験談をお伝えします。不安や疑問を解消し、一歩踏み出す勇気を持ってもらえれば幸いです。
第1章:文化の違いは「発見」だった
日常生活で感じる文化の魅力
家庭で楽しむ本格ベトナム料理
妻が作るフォーと豚の角煮は、今でも私の大好物です。最初に食べた時の衝撃は忘れられません。「こんなに美味しい料理が家で食べられるなんて」と感動したものです。
ベトナム料理というと、日本では「エスニック料理」として特別なもののイメージがありますが、実際は家庭料理として毎日楽しめる、優しい味わいの料理が中心です。香草やスパイスを使った料理は、日本の食事とは全く違う世界を教えてくれました。
家族を大切にする価値観の深さ
妻の母親が子育てを積極的に手伝ってくれるおかげで、妻は子どもが生まれてすぐに職場復帰することができました。この経験から、「ベトナム人女性が社会で活躍している理由は、こういう家族のサポートがあるからなんだ」と理解できました。
日本では核家族化が進み、子育てに孤軍奮闘している夫婦が多い中、ベトナムの大家族制度は本当に心強いものです。
堅実すぎる金銭感覚から学んだこと
ベトナムの物価は日本の約3分の1。そのため、妻の金銭感覚も自然とシビアになります。
日本食レストランで家族で5,000円使った時、私は「安いな」と思いましたが、妻は「すごく高い!」と驚いていました。この価値観の違いは最初戸惑いましたが、今では家計の無駄遣いを防ぐ良いブレーキ役になっています。
一方で、住宅に関しては「借金してでも家を買うべき」という強い考えを持っていました。当時2,000万円の家を「無理して」購入しましたが、ベトナムの経済成長により資産価値が倍以上に上がり、結果的には大正解でした。
最初は戸惑った違いとその乗り越え方
家族時間の確保は絶対条件
「家族との時間の確保はマスト」これがベトナム流です。
平日に外食ばかりしていると妻に怒られます。最初は「たまには外で食べてもいいじゃないか」と思いましたが、今では家族で食卓を囲む時間の大切さを実感しています。
この価値観のおかげで、仕事に追われがちな日本のサラリーマン生活の中でも、家族との時間をしっかり確保する習慣が身につきました。
第2章:家族・親族関係は「資産」になる
ベトナムの家族システムの温かさ
妻は頻繁に実家に遊びに行き、私たちも家族ぐるみで非常に仲良くしています。ベトナムの親族の集まりに参加すると、その結束の強さに驚かされます。
ただし、ベトナム語が話せない私にとっては少しキツイ面もあります。ベトナム人は本当にお酒をよく飲むので、毎回かなり勧められて大変です(笑)。
でも、言葉が通じなくても、彼らの温かさは十分に伝わってきます。これが「家族」というものなんだと、改めて教えられました。
日本の親族との関係構築
心配していた日本の家族との関係も、思っていたよりスムーズでした。妻を日本に連れて行って紹介した時、意外にもすんなりと受け入れてもらえました。
妻が日本語を話せたことが大きな要因だったと思います。コミュニケーションが取れることで、お互いの人柄を理解し合えたのでしょう。
国際結婚と聞くと「家族の反対」を心配する人も多いと思いますが、実際は思っているほど大きな問題にはならないケースも多いのです。
第3章:経済面での「相乗効果」
家計管理での完全信頼関係
我が家では、家計管理は完全に妻に任せています。
ベトナム人女性の堅実な金銭感覚は、家計運営において本当に頼りになります。無駄遣いを嫌い、将来のことをしっかり考えて貯蓄や投資を行う姿勢は、日本人の私も見習うべき点が多々あります。
両国での資産形成という選択肢
現在、私たちは日本とベトナムの両国に資産を持っています。割合としては大体半分ずつです。
ベトナムの経済成長を肌で感じながら投資できるのは、現地に妻の家族がいるからこそ。情報収集や管理面で大きなアドバンテージがあります。
妻は現在転職活動中で一時的に主婦業をしていますが、共働きを基本とする考え方は変わりません。二人で稼いで、賢く投資する。これが我が家のスタイルです。
第4章:子育て・教育の「ダブルメリット」
自然なバイリンガル環境
我が家では、妻と子どもはベトナム語、私と子どもは日本語で会話しています。
6歳の子どもは、ベトナム語はネイティブレベル、日本語はまだカタコトですが、自然に両言語に触れる環境があることは、将来必ず大きな財産になるでしょう。
教育方針での信頼関係
教育方針で妻と意見が分かれることは特にありません。基本的に妻に任せています。
ベトナムの教育熱心な文化と、日本の丁寧な教育システム。両方の良いところを取り入れながら子育てができるのは、国際結婚ならではのメリットです。
第5章:予想外の人生の豊かさ
仕事への集中力が格段にアップ
結婚前と後で最も変わったのは、子どもが好きになったことです。そして何より、ベトナムで家族を持ったことで、ベトナム生活がより安心で便利になりました。
生活面やビザなどの関係で妻の支援が得られるため、仕事にかなり集中できるようになったのです。これは予想していなかった大きなメリットでした。
周囲の反応は思ったよりも普通
国際結婚だと聞いて驚かれることはありますが、周りが思っているほどのギャップは実際にはありません。
普通の夫婦と変わらない日常を送っていることを知ると、多くの人が「意外と普通なんですね」と言います。そう、想像以上に「普通」で、想像以上に「幸せ」なのです。
結論:不安を乗り越えた先にある「幸せな現実」
よくある心配への答え
言語の壁について 確かに、親族の集まりなどではベトナム語ができないと困ることもあります。でも、パートナー同士のコミュニケーションが取れていれば、大きな問題にはなりません。
文化の違いについて 最初は戸惑うこともありますが、それは「発見」であり「学び」です。むしろ、自分の価値観が広がる貴重な体験になります。
将来への不安について 両国に資産を持つことで、将来の選択肢が増えます。リスク分散にもなり、より安定した人生設計が可能になります。
これから結婚を考える方へのメッセージ
色々と大変なこともありますが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということもあります。
結婚直前の妻のマリッジブルーも、今となっては笑い話です。大変な時期を超えて安定期を迎えれば、何てことはない平穏な日々を幸せに送れるでしょう。
大切なのは、相互理解と尊重です。文化の違いを障害ではなく、人生を豊かにする要素として捉えることができれば、きっと素晴らしい結婚生活が送れるはずです。
行動を起こすためのアドバイス
具体的な準備として重要なこと
ベトナムでの結婚の段取りはしっかり理解しておきましょう。
- 結婚式はどこで、どうやって、いくらかかるのか
- 結婚前の挨拶回りの習慣
- 必要な書類や手続き
これらを事前に確認しておくことで、スムーズに進めることができます。
最後に
国際結婚は確かに普通の結婚とは違う要素があります。でも、それは決して「困難」だけではありません。むしろ、人生をより豊かに、より面白くしてくれる要素の方が多いのです。
もしあなたがベトナム人女性との結婚を考えているなら、不安に負けずに一歩踏み出してみてください。その先には、想像以上に素晴らしい人生が待っているかもしれません。
私たち夫婦のように、7年経った今でも「あの時結婚して本当に良かった」と思える日々が、あなたにも訪れることを心から願っています。
この記事が、ベトナム人女性との結婚を考えているあなたの背中を少しでも押すことができれば幸いです。何か質問がありましたら、コメント欄でお気軽にお聞かせください。
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